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素直になれないロボット

自分の脳と体が 乖離している。

思ったことをすぐ口にできない。すぐ行動に移せない。


頭で考えたことを、行動に移す前に審査してしまう。

それをすればどうなるか。

思い通りにいくか。

他人がどう思うか。

それをする価値があるか。


その全ての審査を通過しなければ、行動に移すことができない。

無論、審査には時間が掛かる。

例えば、人に質問されている時には、すぐ答えろと思われているに違いない。


客観的に物事を捉えられる方だと思うが、

それゆえ、自分をも客観的に見過ぎている。


まるでゲームのように。

自分の頭が、自分の体を操作している。


だから気持ちがついてこない。

何をするにも熱が入らない。

自分の体に、脳が付いていないような。


ここにいるのは、脳と動かない体だけ。

誰かと接するための、この世にある体には、中身がない。





*この物語はフィクションかもしれません。実話かもしれません。どちらでしょうか。

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