aurelie

✤Peacebuilder✤

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最近の記事

アフリカで助けられる生活

ケニアに来てからもうすぐ3か月。マラウィ同様、早速ケニアの人々の優しさに頼りながら生活している。 例えば先日。ようやく車のハンドルカバーが手に入ったのが嬉しくて、購入早々ショッピングモールの駐車場で付けていた。しかしこれが意外にも伸びなくて苦戦していたところ、にこやかなケニア人と思われる男性2人がこちらを見ながら通り過ぎた。ここぞとばかりに私は"Can you help me??"と2人に声をかけ、ハンドルカバーの装着をお願いした。 はじめはそのうちの1人が頑張ってくれてい

    • 「さん」のパワー

      日本語では、職場や初対面の方、目上の方(もちろん年下の方にも)と話すときは「さん」を付けて呼ぶことが一般的となっているだろう。日本人に囲まれている環境にいると気づかなかったが、女性の敬称として独身女性を指す「Miss」、既婚女性を指す「Mme.」、独身か既婚かを示さない「Ms.」の3種類もある英語と違い、「さん」には、女性が結婚しているかどうかを暗示することは全くない。素晴らしくないだろうか。 日本人と働いたことがあったり、日本の文化が好きであったり、日本語を勉強したことが

      • 見た目がそんなに重要か

        ふと気付いた。 「美しすぎる女性軍人」、「美しすぎる女性政治家」、「美しすぎる女性〇〇選手」という対象は常に女性である、ということに。 これらの言葉を男性に当てはめてみよう。 「格好良すぎる男性軍人」、「格好良すぎる男性政治家」、「格好良すぎる男性〇〇選手」....。聞き慣れない。 書いていて気づいたが、こうした「美しすぎる」という形容詞が前に付く単語は、全て女性が今までに就くことがなかった、もしくは就くことが許されていなかった職業である。そうした職業に女性が就けるよ

        • 「カミングアウト」をするとは

          最近、世界中でLGBTIQA+の人権尊重が広まっている。これは大変喜ばしいことだし、世界の人権意識の向上として人類史に載るに相応しい動きだと思っている。 そうした流れを受けて、各国のセレブリティや政治家、スポーツ選手、そしていわゆる一般市民の人々が自らのセクシャルアイデンティティを公表する「カミングアウト」がよく見られるようになった。カミングアウトできるような社会に変化してきている、ということは良い方向に向かっていることを指しているし、私もそれにも同感である。 ただ、異性

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          【マラウイ報道】国連貿易開発会議(UNCTAD)が電子商取引(e-trade)ギャップを表明

          UNCTADは最近発表したマラウイのe-tradeへの準備状況に関するレポートで、マラウイのe-tradeの明白なギャップを示し、同国が競争力を高めるにはなすべきことがたくさなる、と明らかにした。 https://times.mw/report-exposes-e-trade-gaps/ ギャップの障壁となっている7つの政策分野は、eコマースの準備評価と戦略的設計、ICtインフラとサービス、貿易ロジスティクスと貿易の円滑化、支払いの解決策、法・規制枠組み、eコマーススキル

          【マラウイ報道】国連貿易開発会議(UNCTAD)が電子商取引(e-trade)ギャップを表明

          【マラウイCOVID-19情報】セックスワーカーがコロナ規制に抗議

          タイムズは、女性セックスワーカー協会(Female Sex Workers Association: FSWA)が今月28日に、政府の打ち出すCOVID-19感染予防対策としてアルコールを提供する店舗の営業時間に対する規制に対して声を上げるためにデモを開催しようと計画している、と報道している。現在の規制では、バーの営業時間は午後2時から20時までと制限されており、セックスワーカーが働く時間帯が見事に対象外となっている。 https://times.mw/sex-worker

          【マラウイCOVID-19情報】セックスワーカーがコロナ規制に抗議

          【マラウイCOVID-19情報】警察の催涙ガスが当たった子どもが気絶

          マラウイでは政府によるCOVID-19への感染予防対策が日々厳格化しており、国内での主要な公共交通機関のうちのひとつ、ミニバスのドライバー達も大きな打撃を受けている。 通常ミニバスは1シートに4名まで座れるところ、現在は感染拡大防止のため最大2名までと決められており、それにより1台の乗客数が半減し、ドライバーも黙ってはいない。首都リロングウェ、南部の経済都市ブランタイヤをはじめとする地域でミニバスドライバーによるストライキは発生している。 26日、マラウイの報道機関、ニャ

          【マラウイCOVID-19情報】警察の催涙ガスが当たった子どもが気絶

          John Chilembwe Day

          1月15日、マラウイでは国民の祝日の中でも特に大事な日。 John Chilembweとは、イギリスからの独立に向けてマラウイの自由を獲得のため闘ったマラウイの英雄的存在だ。Chilembweはバプティスト派の牧師であり、かつ教育者でもあった。マラウイの独立前のニャサランド時代(マラウイが「マラウイ」という国家になる前の時代、マラウイは「ニャサランド」としてイギリスの保護保護領のうちのひとつであった)、アメリカから教育大臣としてトレーニングを受けてニャサランドに帰国した彼は

          John Chilembwe Day

          マラウイ女性の服装

          マラウイに関するとある本には、 マラウイでは女性はズボンを履くことが禁止されている、寧ろズボンはミニスカートのような挑発的な印象さえ与える、 といった趣旨のことが書かれていた。 さて、マラウイに来てみると、どうだろう。 あれれれ、町中を出ると、スカートを履いた女性が、チテンジ(chitenji、マラウイでのアフリカ布の呼称)を腰に巻いた女性同様に数多く見かける。 ん?あの本に書かれていたことは何だったのか? マラウイ人の知り合いや、マラウイ在住歴の長い外国籍の友人に尋

          マラウイ女性の服装

          食べ物を残さないのは「偉い」のではない

          私は物心ついたときから、食べ物を残したり、捨てたことはない。自宅での食事も外食もどちらもだ。 もしかしたらそれは、幼少期から父に「米粒一粒残さず食べないと目が潰れる」と言われて育ってきたことも少なからず影響しているのかもしれない。 友人と外食して、少し量が多いのに残さず食べる私を見て、「残さず食べて偉いね〜」と言われることが今までに何度かあった。そう言われる度に私は良い気がしないし、心に引っかかる。 私が食べ物を残さないのは、人から称賛されるためでもなく、所謂“発展途上

          食べ物を残さないのは「偉い」のではない

          なぜ男性はスカートを履かない?

          女性がズボンを履くのに、男性はスカートを履かない。 「当たり前」になっているが、改めて考えるとすごく変。 スコットランドでは男性が履くスカートが代表的な民族衣装だが、そういった「例外」を除けば、圧倒的に世界には「スカートを履く男性」より、「ズボンを履く女性」のほうが多い。少なくとも、私が生きてきた数年の海外生活を含む人生の中では。 しかしジェンダーがこれほどまでに社会で議論の対象となりうる今日、「スカートを履く男性」が増えるのを予想するのはごく普通であり、そうした「変化

          なぜ男性はスカートを履かない?