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【マラウイCOVID-19情報】警察の催涙ガスが当たった子どもが気絶

マラウイでは政府によるCOVID-19への感染予防対策が日々厳格化しており、国内での主要な公共交通機関のうちのひとつ、ミニバスのドライバー達も大きな打撃を受けている。

通常ミニバスは1シートに4名まで座れるところ、現在は感染拡大防止のため最大2名までと決められており、それにより1台の乗客数が半減し、ドライバーも黙ってはいない。首都リロングウェ、南部の経済都市ブランタイヤをはじめとする地域でミニバスドライバーによるストライキは発生している。

26日、マラウイの報道機関、ニャサタイムズは、リロングウェから車で5時間弱のゾンバで、ミニバスドライバーによるストライキに警察が発射した催涙ガスが、誤って喘息持ちの4歳の少女に直撃し気絶したと伝えた。少女の母親は、催涙ガスの弾筒はターゲットを誤り、フェンスを越えてきたと状況を述べている。


また、同日他メディアでのMalawi24は、同じくゾンバで4名の子どもが催涙ガスが犠牲になり気絶した、と報道している。ストライキは、チナムワリ・コミュニティ、マタワレ・コミュニティ周辺でM3道路が閉鎖されたことを契機に始まり、ストに参加するドライバー達はタイヤを燃やしたり車両を窃盗したりしている。こうした暴動に対し、マラウイの警察が催涙ガスでCOVID-19感染対策を強制的に強いようとしているのだ。Malawi24は記事の中で、「女性や子どもを含む全員が逃げていて、まるで紛争地帯尾ようだった。」と当時の状況を説明している。

中には、理由もなく突然警察から暴行を受けたと被害を供述する男性もいる。ゾンバの各地に警察が監視の目を光らしている。

東部警察のサウカ・スポークスパーソンは、警察のなかには国民を守る代わりに暴行を与えて権力を乱用していることは非常に残念であるが、ミニバスドライバーによる所謂”平和的デモ”は、デモ開催の許可なしに始まったことも認めている。


緊急事態にこそ国の、警察の本質が問われるし、露呈する。これ以上多くの無実の被害者が出ないことを願う。