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John Chilembwe Day

1月15日、マラウイでは国民の祝日の中でも特に大事な日。

John Chilembweとは、イギリスからの独立に向けてマラウイの自由を獲得のため闘ったマラウイの英雄的存在だ。Chilembweはバプティスト派の牧師であり、かつ教育者でもあった。マラウイの独立前のニャサランド時代(マラウイが「マラウイ」という国家になる前の時代、マラウイは「ニャサランド」としてイギリスの保護保護領のうちのひとつであった)、アメリカから教育大臣としてトレーニングを受けてニャサランドに帰国した彼は、ヨーロッパ人のプランテーションでのアフリカ人に対する酷い扱いや、植民地政府がアフリカ人の政治的・社会的向上に失敗したことに対して批判し、植民地主義の抵抗運動の象徴となった。

残念ながら今年はCOVID-19の影響で、政府は例年行われているJohn Chilembwe Day祈念礼拝の延期を発表したが、国民の祝日には変わりはない。

Following the alarming rate of Covid-19 infections, government has put in place measures aimed at containing further...

Posted by Malawi Government on Wednesday, January 13, 2021

彼の功績は亡くなってから1世紀以上が経った今も国民にも称えられており、マラウイ準備銀行(Reserve Bank of Malawi: RBM)が発行する2000クワチャ(日本円で約260円※2021年1月15日現在)札にも大きく彼の顔が印刷されている。2000クワチャ札はマラウイのお札の中で一番大きい額であり、日本円では1万円札に該当するものと考えると、どれだけ彼がマラウイにとって重大な存在であるかがわかる。

今から67年前の1964年、マラウイがイギリスから自由を勝ち取ったと考えると、雨期で激しい雨が降り続く中、感慨深い気持ちになった。