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「さん」のパワー

日本語では、職場や初対面の方、目上の方(もちろん年下の方にも)と話すときは「さん」を付けて呼ぶことが一般的となっているだろう。日本人に囲まれている環境にいると気づかなかったが、女性の敬称として独身女性を指す「Miss」、既婚女性を指す「Mme.」、独身か既婚かを示さない「Ms.」の3種類もある英語と違い、「さん」には、女性が結婚しているかどうかを暗示することは全くない。素晴らしくないだろうか。

日本人と働いたことがあったり、日本の文化が好きであったり、日本語を勉強したことがあったり、日本人の友人がいる海外の人の中には、英語で話していても「さん」と付けてくれる人もいるが、英語がグローバル言語として通用している今日、日本語の「san(さん)」が世界的に通用するまでかなりの時間がかかるだろう。

ただ、ここまでジェンダー平等が世界各国で叫ばれている今だからこそ、「さん」の持つパワーをもっと多くの海外の人たちに知ってもらうべきなのではないか。

ぜひ、日本人以外の友人や知り合い、同僚がいる方々には、私と一緒に「さん」の素晴らしさを伝えていただきたい。