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雪柳 あうこ
2020年4月8日 10:52
「朝は必ず来るのよ」昨夜の君が枝を揺らして言った。不眠の夜明けに空を仰ぐ。自ら発光するような美しさに目眩がした。君の言葉がただの観念にならないよう、今日の僕は、穏やかな夜を招く方法を探そう。もっと綺麗な明日の君に会いたい気持ちを力にして。 #詩 #散文 #140字小説 #フォエム52 #note文芸部 #あたたかな生活
2020年3月23日 22:44
たわわに咲いた雪柳の花房の根元に幼い日のわたしがいる 小さな手で花房を握りしめたまま先へと沿って引っ張ると ぶちぶちと小さな音を立てて命が千切れる掌に、あふれる緑と白 汗ばむ中、毟った命の花吹雪を小さな手が空に巻き上げる 「きれい」は一瞬バラバラと散る残骸を幼さは、すぐに忘れる 小さなわたしの影を見送りわたしは葉と花をかき集め命のかけらを押し戴
2020年1月1日 15:12
そんなにもたくさん実をつける理由はわかりませんがたわわに実らせたその誠実さが確かに、報われますように・・・・・・・・・ #詩 #散文 #写真 #冬 #note書き初め 今年もよろしくお願いします。
2019年12月23日 08:27
すすきも、やわらかくなりました。 そらのいろも、うすくなりました。そろそろ、かぜのながれにまかせ、たびにでようかとおもっています。もしも、あなたのくらすまちまでわたしのかけらがたどりついたら、そっと、ひろいあげてくれますか?そして、ほんだなのおくにねむることさらぶあついほんのページにそっと、はさんでくれませんかほわほわとした、ふゆのすすきをうすあおぞらにとじこめるよう