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絵描きの徒然「雨女発動と矢車草」夏の季語だけど……


徒然なるまますぎる日


目的地に到着することなく引き返してきた。
小雨の中、帰宅途中に愛でる矢車草。
鮮やかな色が、重たい空に映えるなと思った。



☂️雨に咲く矢車草の今がすき


☂️君のせい雨音回る矢車草


☂️雨つぶ転ぶ矢車草だれのせい

季語 : 矢車草 (夏)

夏の季語だけど、今目の前に咲く矢車草を詠みたかった。
(三句目、中八になってしまった…「草」を「そー」と流せたら気にならないかと甘い考え発動)

☂️ 瞬いて矢羽根まわりて春驟雨

☂️ 春驟雨花弁の羽根のまわるみち


季語  春驟雨 (春)
春の季語で追加しました

一句目は、画像がないと何の句なのかがわからないと気づいて、もう一句追加しました。


そして、以前同じ気持ちで、見たままを描きたくなった矢車草の絵、再び。


「矢車草、ありのままに」

油彩 SMホール
現在勤め先のクリニックにかけてあります


期待を裏切らぬアメフラシ女


今日は知人の陶芸家の新作展に行く予定だった。
そして出かけた。
昨日までぽかぽかと春陽気だったのに、今日は曇っているし寒い。
この間の日曜日は良い天気だったが、どうにも気乗りせず、木曜日の休みの日に行けばいいと先延ばしにした。

出掛ける予定を立てると、十中八九雨降りになる、魔の雨女。
妖怪アメフラシ女と呼ばれていたこともあったっけ。
自分は百パー晴れ男と豪語する殿方と競ったこともありましたっけ。

本日木曜日、休日。
折りたたみ傘をリュックに詰め、これから登る長すぎる坂道を覚悟する。
ストレスのかからないゆるゆるのワンピースとスニーカー。
では参るぞ。
陶芸家の知人の窯は、電車で二駅。
降車後、山に向かって3〜40分程、徒歩で登る。
日曜に行かなかったことを後悔しつつ、まだ楽観的に電車に乗る。
まもなく車窓に、ポッポッポッと雨粒が走った。
やっぱりお出ましか。
でも、小降りなら……
甘かった。ゆうべのミルクチョコレートよりも甘かった。
目的地の駅のホームに降り立つ。
何これ。
土砂降りの上、風が吹いている。
小さな折りたたみ傘では太刀打ちできない。
それ以前に山への坂道など登れない。
私にとってタクシーは贅沢すぎる。
腕組みするまもなく、ホームを変えてそのままUターン。
なんと不毛な……
手土産まで用意したのに……
やはり今日も雨女パワーを発動してしまった。
十中八九の八九だ。
自宅の最寄り駅に戻ると静かな小雨。
傘をささなくても歩ける。
何これ。
またしてもピンポイントで大雨を降らせてしまったのか。

とぼとぼ帰宅途中のいつもの道。
春になると出逢える矢車草。
雨でもいつでも鮮やかで。
不毛な気分が毛になった。


窯の山から



陶芸家の窯から臨む景色は、晴れていれば富士が臨める。
海に注がれゆく川の姿が、龍のように美しい。
本当は、そんな写真をアップしたかった。
残念ながら今日は到達出来なかったので、少し前の写真をここに置きます。
右上の木の向こう側に富士の山がこっそり見えています。


珍しく日記を書きました。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
作陶新作発表会期中に窯に訪れられたら、改めてリベンジ日記書きます。




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