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「転職」の落としどころ。

かつて日本の経済成長を支えた終身雇用、年功序列という制度が崩壊しつつある今、個人は「転職」という選択を、何の抵抗もなく検討するようになっってきた。厚生労働省の調査によると、1年間で約10人に1人が転職をしているという。

転職エージェントとしての役目を果たすとき、わたしは多くの転職志願者と対面する。経歴や転職の理由を伺い、現状の課題を把握する。一人ひとりの転職を考える理由は実に様々。


「転職」がうまくいく人がいれば、うまくいかない人もいる。どちらにせよ、おそらくそれはその方にとって必要な過程。
「転職活動」に取り組めば、いやおうなしに自分への評価を突き付けられることになる。活動の過程では、自己理解を深め、時に自己対決を余儀なくされる。人によっては、非常に勇気のいる行動となるだろう。

そして「転職できること」が「うまくいった」と言えるかと言われると、答えは「否」だ。そうとは限らない、という意味で。結果、「転職しない」という結論が出ることが「うまくいった」と言えることもある。

現職に留まるのか。
現職を続けながら転職活動を続けるのか。
現職をやめてしまって転職活動を続けるのか。
内定が出て、転職の決断をするのか。

転職希望者が選択に必要とする判断材料をできるだけ多く集め、様々なケースをシュミレーションしながら、ベターな選択ができるよう支援する。何がベスト、なんて分からない。全ての希望を叶える転職は、あり得ない。
転職活動をしてみて、現職の良いところに気付く場合もある。
結局、入社して働いてみなくちゃ分からないことが沢山ある、というのが正直なところだ。そしてそれは、企業側も、求職者側も同じだということを忘れてはいけない。リスクは両者が負っている。

それでも選択の決断をしなければならない。
その落としどころがあるとしたら、それは「納得感」だ。


職業を変えることは、個人を形成するピースの一つを獲得することであり、人生キャリアが一つ増えることであり、その選択により、人生そのものの方向性が大きく左右される可能性のあること。

企業側しかり。一人の人材を採用することは、企業を形成するピースの一つを獲得することであり、企業価値が一つ増えることであり、その選択により、企業そのものの方向性が大きく左右される可能性があること。


個人が納得感を持って活躍する場所を自分で選んだなら、それは活き活きと働くに必要十分な行動要因であり、勇気づけとなるはずだ。また、そのフィールドを提供する企業は当然、組織を強くすることができる。それゆえ、入社前に求職者に与えた「納得感」を十分に理解しておかなければいけない。


転職エージェントとしてわたしができることは、winwinの関係を築き得る双方の「ご縁」、「引き寄せ」を妨げないこと。

ただそれだけだ。


▽福岡の転職エージェント
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これまでの経験で、なんとか自分の役割に気づくことができました。与えられた役割を全力で全うするため、「わくわく」と「ドキドキ」のど真ん中を走ります。 サポートでの勇気づけ、素直に嬉しいです\(^o^)/