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UXを読み取る
日経電子版の記事【キングジム、「パカリ」と開くペンケース】は、とてもさりげない記事ですが、UX(ユーザーエクスペリエンス)の何たるかを改めて教えてくれるような記事です。
人がごく普通のファスナー式のペンケースを使う様を観察すると、ファスナーを開いた後、必ず「ケースの中をゴソゴソして目当てのペンを探し出す」という行為が続くのではないでしょうか……。ごくありきたりのペンケースでは、まるでそれが当たり前であるかのように、「ペンを探す」という面倒をユーザーにかけてしまっている訳です。
これは、つまり、ペンケースに「ペンをまとめて収納して持ち運ぶ」という機能、ユーザビリティだけを搭載し、それで満足してしまっている状態です。プロダクトのデザインをこのレベルで止めてしまう事は、何の付加価値も生み出さず、差別化が出来ていない、コモディティ化にまっしぐら、という状態だと言えます。
ここで一歩踏みとどまり、良~くユーザーの行動を観察して、ユーザーにとってのメリットを読み取ることが出来れば、それは他にはない、ユーザーの心に刺さる尖ったプロダクトへと繋がるはずです。「ケースの開口部分が上向きで、中のペンを一目で把握できる」PACALI(パカリ)は、その卓越したユーザビリティで、私達にUXを読み取ることの大切さを教えてくれているようです。
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