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『天使の翼』第12章(11)~吟遊詩人デイテのネバーエンディング・アドベンチャー~
動揺していたので射撃……いや、標的の数は分からない……七つ?八つ?……あのデビル・ハンターの襲撃で大混乱に陥ったSSIP部隊は、ほんの2、3機しか生き残れなかったのか……
突然轟音が止み、わたしの見える範囲からは二本、白煙の上がっているのが分かった。
大掃除をした哨戒艇は、まだ『ちり』が残ってないか確認するように旋回した後、悠然と去って行った。
冷静に考えれば、もうこれでSSIPにとっては一件落着、冷たい水の中という隠れ家からさっさと這い出しても良かったのだが、自分の失敗にこりごりのわたしは、なおしばらくその場で頑張った。
冷たさを意識しまいと取り留めのないことを考えているうちに、シャルルは一体どこへ行ったのか、無性に気になってきた。
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