AI(人工知能)のUX(ユーザーエクスペリエンス)
日経電子版の記事【AIが自らAIつくる もはや開発者すら不要 超人間・万能AI(中)】は、AIの最新の動向を深掘りした骨太のシリーズの第2弾です。
詳細は記事に譲るとして、この記事で取り上げられている最大のテーマは、もちろん、『AIが自らAIをつくる』です。そのスキームには、高度な効率性が感じられると同時に、ある種の危うさも否定できません。
――『AIの作ったAI』、『AIの作ったAI』のタスク、サービス、ソリューションが、人間性に寄り添ったものであるのか、人間の価値観に合致しているのか、検証が不可欠だからです。
そもそも、テクノロジーとは諸刃の剣であり、その効果は、使い方によって『良いテクノロジー』にも『悪いテクノロジー』にもなり得ます。その事は、原子力テクノロジーの開発が、平和利用になるのか原子爆弾になるのかなど、過去にも何回も繰り返されてきた課題です。
また、テクノロジーとは、研究者・開発者がその夢を実現しようとする強い意欲によって進化するものであり、その進化のベクトルが人類の幸福の方向を向いているか、常に一般の人々、社会による監視と議論を必要としています。
AIの開発に当たっても、そのAIが人間にもたらすUX(ユーザーエクスペリエンス)を精査してデザインしていく必要がある事は論を待たない、そんな事を考えさせられました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?