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キャッシュレスか現金か?~強固な現金の利便性~
日経電子版の記事【消極的な「現金主義」、キャッシュレスにも付加価値追及 ゼロ金利世代は今(2)】は、意外にもデジタルネイティブに現金派が多い実態を浮き彫りにしています。
そこで、改めて、記事などからキャッシュレスのデメリットと現金のメリットを整理してみると――
▶キャッシュレスか、現金か?
(1)意外に多いキャッシュレスのデメリット
① 選択肢が多過ぎて選べない。
② 登録が面倒。
③ 不正事案などの発生が心配。
④ 使える店と使えない店があり不便。
⑤ 複数の決済手段を使い分けるのは非効率。
⑥ いくら使ったか把握しづらい。
⑦ お金を使うという実感が薄れる。
⑧ 預金残高が少ないと、使用を躊躇してしまう。
⑨ 割り勘に向かない。
など
(2)現金の最強のメリット
① いつでもどこでも使える利便性。
② お金を管理している実感。
こうしてみると、人類最大の発明の一つである現金には、『貨幣体験の利便性と現実感』という最強のベネフィットが備わっており、キャッシュレス化が実現するには、このベネフィットを越える貨幣体験の付加価値が必要である事は明らかです。
その意味で、キャッシュレスはまだまだ発展途上であり、顔認証システムなどと組み合わさったキャッシュレス化など、様々な取り組みがなされていくと思われます。現金と同等以上の汎用性・安全性・利便性・リアル感といったベネフィットを実現すべく、上記のようなキャッシュレスのデメリットを克服するサービス設計、制度設計を国家を含めた広いレベルでさらに推し進めていく必要がありそうです。
(追記:キャッシュレスに関しては、下記の拙稿でも考察しています。)
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