《連続投稿540日目》テレワークかオフィスワークか?~希薄になるコミュニケーションのエコシステムが鍵~
コロナ危機が進行する数カ月を経て、日経新聞だけでも、【在宅勤務 評価割れる 伊藤忠は原則出社に、日立は継続】や【在宅勤務、つぶやきで和み・ため息に反応 現場の知恵 withコロナ 企業の現場】をはじめとして、テレワークの功罪を問う、在宅勤務の効果を検証しようという動きが顕著になってきています。
そこで、まず、記事などからテレワークのメリット・デメリットを割り出してみると――
▶テレワークの功罪
(1)メリット
① 多様な人材が活用できるようになる。
② 個人的、あるいは業務上の状況に応じて、柔軟な働き方が出来る。
③ 通勤時間がなくなるなど、生産性が上がる。
④ オフィスや通勤に関わるコストの低減。
⑤ 電子認証・電子契約等の導入で生産性が著しく向上する。
⑥ ソーシャルディスタンス。 など
(2)デメリット
① テレワークを始める家庭環境にバラツキがあり、きめ細かな対応
が必要。
② 家庭で集中力を維持する難しさ。
③ 様々な要因で、取引先のニーズへの対応が十分に出来ない。
④ ケースバイケースだが、研究・開発・営業などは、在宅では
困難。
⑤ 外国人材とのコミュニケーション、言葉の壁が、在宅だとより
意識される。
⑥ 出社が基本の社員の負担・不公平感に配慮が行き届いているか。
⑦ リモートハラスメント(過度な監視など)。
⑧ 評価に関わる不安など
1. 上司から公平・公正に評価してもらえるか?
2. サボってると思われてないか?
3. テレワークでも自身の成長に繋がるような仕事を割り当ててもら
えるか?
⑨ 希薄化するコミュニケーション
1. コミュニケーションの希薄化など様々な要因で生産性が落ちる。
2. オフィスというリアルな空間での休憩中、仕事の合間の雑談
には、リフレッシュ・はげまし・新鮮なアイデア・アドバイスと
いった重要な役割があり、テレワークでそれらが消滅する悪影響
は軽視すべきではない。
3. ワイガヤというアイデア製造装置が、ウェブ会議ではうまく機能
しない。
4. オンライン会議が白熱しないなど様々な要因で、会議が通り一遍
なものになってしまう。
など
こうしてみると、テレワークにはそれなりのメリットはあるものの、リアルなオフィスワークと比較した時の違和感、デメリットが噴出しており、それらテレワークにおけるデメリットは、ほぼ『希薄化するコミュニケーション』に還元される、テレワークによってコミュニケーションのエコシステムが機能不全に陥っている点にある、と考えられるのです。
この希薄になるコミュニケーションのエコシステムをどのように修復するのか、記事で紹介されるウェブ会議でのチャットの活用・つなぎっ放しのビデオ会議システム・個別ミーティング・オンラインランチ会など様々な対策の取り組みが必須であり、その効果を情報共有することの重要性は強調しても強調しすぎることはないと思われます。
《当ページにご来訪いただき、ありがとうございました!》
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