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逆転の発想~駄目だと言われているモノが実は一番良い場合~
日経電子版の記事【海なし県の地魚 長野の湧水で育てた「黒耀キャビア」 信越とっておき】は、海なし県長野で生産される、臭みや癖が少ない、クリーミーでコクもあるキャビアのごく短いリポートです。
この記事の肝は、何と言ってもチョウザメを養殖するのに使う「水」に関する逆転の発想でしょう――
▶「水」に関する逆転の発想
〇常識的には⇨水温が低く栄養が少ない水では魚が育たない。
〇逆転の発想では⇨「(記事より)純度の高い湧き水で育てれば臭みのない
高級魚として売れる」
この『逆転の発想』が生まれた背景には、チョウザメは寒い地域の魚で水質を選ばない、という重要で根本的な情報があります。
――つまり、養殖で魚を育てるからには、臭みのない魚を育てたい、そのためには、純度の高いきれいな水が一番だが、チョウザメはそれに適している、という訳です。きれいな水で臭みのないチョウザメを養殖するには長野がいい、と本来の目的から逆算することで、『常識の壁』を打ち破ることが出来たのです。
世の中には様々な『常識』が溢れ返っていますが、何か事を起こそうという時、その『常識』に囚われて常識バイアスのかかった思考に陥っていてはイノベーションは達成できません。視点を変え、あるいは、本来の目的、あるべき姿から逆算する『逆転の発想』が今ほど求められている時代はないのではないでしょうか。
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