お誂え洋服 たなか

「仮縫いをする」フルハンドメイドにこだわったテーラーです。 着心地良く、かっこいい服。…

お誂え洋服 たなか

「仮縫いをする」フルハンドメイドにこだわったテーラーです。 着心地良く、かっこいい服。 人の身体は、左右対称、前後同寸ではありません。 車いすユーザーのスーツも、その体型の差が、大か小かのコンセプトで服創りもしています。 http://www.oatsuraetanaka.com

記事一覧

一生に一度の思い出に、晴れ着を着て、車いすで成人式を迎える

令和3年の成人式を迎える人は全国で124万人。 京都市内では約15,000人がはたちの成人になります。 京都市では、今のところ(1月5日現在)1月11日に従来からの「みやこめ…

ことしもALS患者のJ様からリンゴが届きました。

2017年12月16日に長女の方からお便りを頂きました。 「ALSの父がいます。私が来年(2018年)2月17日に結婚式を挙げることになりました。寝たきりで呼吸器を付けています…

障がい者の服創りに思う事

「障がい者との初めての出会い」 それは、私がまだ見習いの頃、 父(先代)がお得意様の息子さんから、スーツの注文を頂いてきました。 「就職が決まったので、新しくス…

男のオシャレな和装コート。角袖コートを着る

京の街を和服姿で散策する男性を見掛けることが多くなりました。 【角袖は洋服屋さんが創ります】 江戸時代の冬の防寒着としては、羽織の上に外套や合羽(かっぱ)重ね着…

和洋どちらにも似合うレトロなコート

【とんび(イインバネスコート)】 最近、よく街で見かけることがあります。 この冬一番の人気。 洋服、スーツの上に。和装、着物の上に。 どちらも似合うスタータス…

ALSり患者のディレクタースーツが出来上がりました。

ALSり患者は全国に9000人余りの方が病と闘っておられます。 今日まで、そのうちの4人の方のお洋服を創らせていただきました。 今まで、お会いしたお客様は、自力で起き上…

コロナ禍の中、ALSり患の方より、礼服のご注文を頂きました。

「長男の結婚式に着ていくに礼服を創ってください」とお電話を頂きました。 お父様はASLのり患者です。 10月初旬に結婚式とのこと、早速千葉県 I市にあくる日にお伺い…

ALS(筋萎縮側索硬化症)にり患している父が長男の結婚式にディレクタースーツで出席することが出来ました。

私どもでは、ご注文を頂いてから納品までの期間を通常2か月ほどいただいております。 http://www.oatsuraetanaka.com/nagare.html 2015年8月8日(土)朝 岐阜県のH様から…

ALSの父とバージンロードを歩きたい!

長野県J様 (2017年12月16日)『マイベストプロ京都】からお問い合わせを受け付けました。』との連絡をいただきました。 「ALSの父がいます。私が来年(2018年)2月17日…

車いすに座って、カッコいいパンツスーツ

入学式には自分の身体にフィットしたスーツを着たい! この春から、大学生。 入学式には新調のスーツで臨みたい・・・とレディスのパンツスーツのご依頼をいただきました…

障がい者の服創りに思うこと

それは、私がまだ見習いの頃、父がお客様の次男の方のスーツの注文を頂いてきました。 就職が決まったので、新しくスーツを創りたいとのことです。 その方は、私とほぼ同…

一生に一度の思い出に、晴れ着を着て、車いすで成人式を迎える

一生に一度の思い出に、晴れ着を着て、車いすで成人式を迎える

令和3年の成人式を迎える人は全国で124万人。

京都市内では約15,000人がはたちの成人になります。

京都市では、今のところ(1月5日現在)1月11日に従来からの「みやこめっせ」に加え、「ロームシアター京都」の2会場に於いて(定員8,000名)はたちに達した青年の門出を市民全体で祝い励ますとともに,主体的に行動する京都市民としての自覚と今後の積極的な社会参加を促すため,市民とのパートナーシッ

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ことしもALS患者のJ様からリンゴが届きました。

ことしもALS患者のJ様からリンゴが届きました。



2017年12月16日に長女の方からお便りを頂きました。

「ALSの父がいます。私が来年(2018年)2月17日に結婚式を挙げることになりました。寝たきりで呼吸器を付けています。

父も結婚式に参加することになりましたが、サイズの合う、また着せ易いスーツがありません。サイトを見て問い合わせてみました。(原文のまま)

「ALS」筋萎縮性側索硬化症現在、日本で約1万人の患者が発症されておられま

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障がい者の服創りに思う事

障がい者の服創りに思う事

「障がい者との初めての出会い」

それは、私がまだ見習いの頃、

父(先代)がお得意様の息子さんから、スーツの注文を頂いてきました。
「就職が決まったので、新しくスーツを創りたい」とのことです。

その方は(大阪のT様)、私とほぼ同年代で、子供のころに、ポリオ(灰白骨髄炎)に罹られて、右上半身の発達が遅れ、上半身の左右差が大きく、右腕もほぼ動かない状態です。

身体を真上から見た体型が、卵を横にし

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男のオシャレな和装コート。角袖コートを着る

男のオシャレな和装コート。角袖コートを着る

京の街を和服姿で散策する男性を見掛けることが多くなりました。

【角袖は洋服屋さんが創ります】

江戸時代の冬の防寒着としては、羽織の上に外套や合羽(かっぱ)重ね着したり、頭巾を被ったり、襟巻をしたりして寒さを凌いでいました。

維新明治になり、外国の文化に接するにしたがって、羅紗(ウール)を扱っていたテーラーが、洋装のコート(ステンカラーコート)の身頃に、着物の四角い袖をつけて制作しました。

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和洋どちらにも似合うレトロなコート

和洋どちらにも似合うレトロなコート



【とんび(イインバネスコート)】

最近、よく街で見かけることがあります。

この冬一番の人気。

洋服、スーツの上に。和装、着物の上に。

どちらも似合うスタータスでオシャレでレトロなコート。

「インバネスコート」

スコットランドのインヴァネス地方で生まれたとされているため、こう呼ばれている。雨天など過酷な気象でもバグパイプ(スコットランドの楽器)を守り、演奏するのに作成されたといわれて

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ALSり患者のディレクタースーツが出来上がりました。

ALSり患者のディレクタースーツが出来上がりました。

ALSり患者は全国に9000人余りの方が病と闘っておられます。

今日まで、そのうちの4人の方のお洋服を創らせていただきました。

今まで、お会いしたお客様は、自力で起き上がることはできず、呼吸器を付けておられますが、ご家族や私どもとの意思の伝達コミュニケーションは十分達しておりました。

出来るだけご本人の意思を尊重して服創りをしています。

衣服、洋服の着脱には、介護ヘルパーの方の手助けが必要

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コロナ禍の中、ALSり患の方より、礼服のご注文を頂きました。



「長男の結婚式に着ていくに礼服を創ってください」とお電話を頂きました。

お父様はASLのり患者です。

10月初旬に結婚式とのこと、早速千葉県 I市にあくる日にお伺いすることにしました。

発症から5年余り、人工呼吸器を装着されています。

手足は硬直があり、ベッドで寝た状態で採寸しました。

車いすで式場に出られることですので、その車いすの起き上がれる角度(約30度)を確認して、その体勢で

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ALS(筋萎縮側索硬化症)にり患している父が長男の結婚式にディレクタースーツで出席することが出来ました。

ALS(筋萎縮側索硬化症)にり患している父が長男の結婚式にディレクタースーツで出席することが出来ました。

私どもでは、ご注文を頂いてから納品までの期間を通常2か月ほどいただいております。
http://www.oatsuraetanaka.com/nagare.html

2015年8月8日(土)朝 岐阜県のH様から、
「9月16日(大安)に息子が結婚するので、結婚式に出席するために何とか間に合わせてください。」とお電話をいただきました。

よくよくお聞きしますと、ALS(側索筋委縮硬化症)ALSと言

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ALSの父とバージンロードを歩きたい!

ALSの父とバージンロードを歩きたい!

長野県J様

(2017年12月16日)『マイベストプロ京都】からお問い合わせを受け付けました。』との連絡をいただきました。

「ALSの父がいます。私が来年(2018年)2月17日に結婚式を挙げることになりました。寝たきりで呼吸器をつけています。父も結婚式に参加することになりましたがサイズの合う、また着せやすいスーツがありません。サイトを見て問い合わせしてみました。」

スマートホーンからのお問

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車いすに座って、カッコいいパンツスーツ

車いすに座って、カッコいいパンツスーツ

入学式には自分の身体にフィットしたスーツを着たい!

この春から、大学生。
入学式には新調のスーツで臨みたい・・・とレディスのパンツスーツのご依頼をいただきました。

大阪のY様姉妹。
可愛くて明るいご姉妹です。
いまどきのお嬢さんと同じようにファッションには大変興味があり、お出かけにはオシャレな帽子を被って車椅子を操作されてます。

お二人のお身体のサイズはだいたい7号ですが、今までは着脱のし易

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障がい者の服創りに思うこと

障がい者の服創りに思うこと

それは、私がまだ見習いの頃、父がお客様の次男の方のスーツの注文を頂いてきました。
就職が決まったので、新しくスーツを創りたいとのことです。

その方は、私とほぼ同年代で、子供のころに、ポリオ(灰白骨髄炎)に罹られて、右上半身の発達が遅れ、上半身の左右差が大きく、右腕もほぼ動かない状態です。

身体を真上から見た体型が、卵を横にしたような左胸と右胸の厚みが異なっていました。

当時父は、背筋を中心に

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