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子どもが小学生のうちにやっておくべき”夫婦の3つの課題”

なんだか夫と(妻と)会話がうまくいかない。

ふたりがバラバラになっていて、チームという感じがしない。

もしそう感じるなら、ふたりが「過去にクリアすべきだった課題」をクリアしていないせいかもしれません。

夫婦のライフステージは7つに分けることができ、それぞれにおける発達課題をクリアすることによって、ふたりが心理的に発達できると言われています。(出典:夫婦・カップルのためのアサーション

今回の「アツの夫婦関係学ラジオ」では、「夫婦・カップルのためのアサーション」をもとに、小学生の子どもがいる夫婦の3つの発達課題についてお話ししました。

この記事では簡単なまとめを書いています。ポッドキャストも合わせてお聴きいただくと、よりわかりやすいかと思います。

1. 家族と社会(学校・地域)との交流を深めること

子どもが小学校に入ると学校や地域との関わりが増えてきますよね。

ぼくらの場合、小学校の役員をすることで学校との関わりがグッと増えるようになりました。

PTAとか役員とか父母会など、地域によって呼び名は違うと思いますが、ぼくらの子どもが通う小学校では、6年間のうち一回は役員を経験しなければならないんです。(双子なので2回!)

のらりくらりと逃げ切りたいと思っていたのですが、去年、妻がママ友と一緒に図書係に立候補したんです。

図書館から本を数十冊借りてきて、学校の教室に置く。

それを年に2〜3回繰り返します。

なんてことない仕事ですが、学校の中まで入るので、子どもたちの普段の様子がよくわかるんですよね。

授業参観もありますが、子どもたちがワーワー運動場で自由に遊んだり、教室で友だちとふざけ合っている姿を見る機会ってないですよね。

そんな姿を見ることは新鮮だったし、何より、その係を妻と一緒にやり切ることでチーム感が強くなったんです。

細かな打ち合わせが必要ですので、何度も話し合い、スケジュールを調整し、実際にやり切る。

その流れがまるで企業のレクリエーションのようでした。

たかが学校の役員だけど、ぼくらにとってはふたりの結束力が高まるいいきっかけになったんです。

2. 子どもの教育に関与すること

子どもにどういう教育をしていくのか?

夫婦ふたりの目線がずれていると、夫婦喧嘩の原因にもなってしまいますよね。

ふたりが一緒に関わることが大切だと本書では書かれています。

ぼくらは、子どもが小学生の時期は「子どもの興味関心を見つけ、広げていく時期」だと捉えています。(人によって色々な意見があるので、ぼくらの場合はという話ですね)

なので、子どもが興味を持った習い事や本などは積極的に採用するようにしています。

もちろん予算や時間の問題があるので、すべてはできないですが「これは、この子の興味関心を広げることにつながるだろうか?」という軸で考えるようにしています。

子どもの教育をめぐって妻と揉めないわけではないんですが、この共通認識があるおかげで、大きな意見相違が生まれないようになっているんだと思います。

子どもへの教育をちゃんと話し合う以前は、(なんでそんなことをするんだ……)とか(それはないだろ……)など、お互いにギスギスしたりもしてたんです。

片方だけが教育に関わるんじゃなくて、ふたりが一緒に同じ目線で関わっていくことが大切なんだなと感じています。

3.子どもの心身の健康な発達を促進すること(知育に偏らない子育て)

本書ではこれについて、このように書かれています。

子供の情緒発達を無視した知育にかたよった教育にならないように注意する必要がある。

なぜなのか?

それは、親が自分の不安や怒りを適切にコントロールできず、子どもに過剰な期待を押しつけることにつながるからだそうです。

その結果、数年後に子どもの不登校、家庭内暴力、心身の症状や問題行動が発生することになりかねないと。

ここまでのことはぼくらは考えていませんが、今の子どもの発達に合わせて対応を変えていこうと考えています。

時々ぼくは、ぼく自身の「こうありたかった」という願望を子どもに押しつけているんじゃないかなと、恐くなるときがあるんです。

ぼくと子どもは違う人間だということを、忘れそうになってしまうんですよね。

これは6才までの子どもに関する本ですが、子どもの発達に関する本を夫婦で読んで、発達について理解しておいたのはすごく良かったなと感じています。

この本を読んでからは無駄に怒りすぎることが減った気がしています。(完全に怒らなくなったわけじゃないですが……)

ですが、小学生向けの発達の本が驚くほど少なく、逆に教育に関する本がやたら売られているんですよね。

心理的な発達に合わせて教育を変えていく必要があると思うのですが、どうも世間ではそう思っている人は少ないのかもしれません。

親の片方が知育にかたよった教育をしたいと考えているけど、もう片方はおう思っていない。

夫婦の教育方針がズレていると喧嘩のもとになりますし、なにより子どもが戸惑ってしまいますよね。

ぼくが子どもの頃、両親がぼくの教育方針をめぐって夜中に大喧嘩をしていたことを、今でもはっきりと覚えています。

ぼくら夫婦の場合、子どもが吃音に悩んでおり、3人で一緒に向き合ったこと(今も向き合っている最中)が、ぼくらの絆を強くしてくれたと感じています。

ぼくは妻が子どもを「ことばと話し方の教室」(行政がやっている吃音の子どものための教室)に連れて行ってくれると思っていたのですが、妻はこう言ったんです。

「あっちゃんには、これを自分ごと化して欲しいの。だから一緒に来て欲しいの」

それがきっかけで、ぼくらは夫婦で一緒に教室に通うことにしました。

この件は別記事に書きますが、妻がぼくを育児に巻き込んでくれたこと、図書係のように学校行事にも巻き込んでくれたことに、今となってはとても感謝しています。

時間がある方がやればいい。意識が高い方がやればいい。効率的にやればいい。

ぼくはついそう考えてしまうんですが、妻とふたりで課題に立ち向かうことで、ぼくらはお互いを理解するきっかけを作ることができたんです。

その結果、あきらかにぼくらの絆が強くなったことを感じられるんです。

子育てを「効率的にこなすタスクの対象」と、とらえてはいけなかったんです。

それは、ふたりで一緒に乗り越える課題であり、その課題への挑戦を通して、ぼくら夫婦は”心理的に夫婦になれる”のだと、今では強く感じています。

ポッドキャストではもっと具体的な話をしています。あわせて聴いていただけると、よりわかりやすいかと思います。

(そして、ポッドキャストをフォローしてもらえると、ものすごく嬉しいです!)

■アツの夫婦関係学ラジオ

#455 子どもが小学生のうちにやっておくべき3つの”夫婦の発達課題”

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