atsmo

タイ⇒シンガポール駐在。 シンガポールを起点に東南アジアで働く、日々の生活、異国での生活上の気付き、思ったこと、感じたこと、考えたこと等を書き留めます。

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最近の記事

Perfect Daysを観て東京とトイレについて考えた話

シンガポールで大好きな映画館であり、昭和の良き雰囲気が残るThe Projectorにて上映中で、ヴィム・ヴェンダース監督、役所広司が主演を務めるPerfect Daysを鑑賞した。 日々のルーティンと生活の何気ない喜び、アナログカルチャー・自然に対するリスペクトを感じられ、低刺激でずっと観続けられる映画だった。 ストーリーとしては、役所広司が演じる主人公の平山が、東京スカイツリー近くの古いアパートに住み、毎朝早朝から軽車両で東京・渋谷区の公衆トイレの清掃に向かうところから

    • サウナの聖地、しきじ@静岡市・敷地

      最近銭湯、とりわけサウナから水風呂のルーティンで"トトノウ"ことにハマっており、都内を中心に日本各地の銭湯に積極的に訪問するようにして、貴重なリラクゼーションの時間になっている。そんな中、数々の口コミや友人談を元に、静岡にある「しきじ」というサウナにずっと行ってみたいと思っていて、念願叶い、訪問することができた。なぜしきじは聖地なのか。サウナ聖地たる所以が多少わかった気がしたので記録のために記します。 (1)しきじの立地・行き方 新幹線の駅でもある静岡駅から南に4km、徒

      • 明治維新の立役者、西郷隆盛とは何者だったのか①

        11月初旬の鹿児島、桜島を綺麗に望む陽気な気候の中、風情のある温泉に行った。鹿児島市内、鶴丸上の近く城山という場所の湯乃山温泉というところ、その近くに西郷隆盛終焉の地という碑があり、内容を見ると西南戦争で政府軍に追い詰められてその地で自刃したとの説明文があった。 西郷隆盛の名は誰もが知る名前で、「西郷どん」の愛称は一度は耳にしたことがあると思う。自身もその一人であったが、幕末・維新・日清・日露戦争の流れは司馬遼太郎の長編歴史小説の「竜馬がゆく」、「坂の上の雲」を通じて学んで

        • タイの美味しい果物の商圏

          バンコクに住んでいて、普段スーパーや市場を通り過ぎると、日本では見慣れないような果物を目にする。食わず嫌いではないけど、食べるきっかけがないと中々購入する機会がない。そんな中で、マンゴスチンとランブータンを食す機会があり、これは今後もタイに居る間は積極的に食べたいと思うようになった。 マンゴスチンとランブータンの形状マンゴスチンはタイに住んでいた友達が美味しいと教えてくれたのだが、名前の冒頭にマンゴと付くので、マンゴー的な楕円の形状をしていると思いきや、なんかリボンみたいな

          なぜバンコクでタクシーではなくGrabを使うのか

          東南アジア一帯で移動手段の利便性を高めるだけでなく、周辺ビジネスを拡大させているGrabについて、タイでの1消費者の視点でライドシェアビジネスについてタクシーとの比較をし、そのビジネスのポテンシャルと今後について考えてみたいと思います。 1. タイの移動手段とGrabについてタイ・バンコクに住んでいて、普段の移動として通勤時には自動車を使うが、休日のバンコク内移動としてBTS(高架鉄道)やMRT(地下鉄)、ライドシェア / 配車アプリのGrab(グラブ)を使う事がある。 タ

          なぜバンコクでタクシーではなくGrabを使うのか

          東洋のサグラダ・ファミリア?

          先日、タイ・パタヤに行った際に、唯一訪れた観光スポットの事を記す。 パタヤは1960年代にベトナム戦争時の米軍保養地として栄えた、バンコクから車で約2時間の場所にあるリゾート地。その名残か、街には欧米人の比率がバンコクや他の街よりも高い。今は外国人観光客も入っておらず、海岸沿いの観光客目当ての土産物屋、レストラン、ホテル等はかなりしんどそうな雰囲気があった。実際、閉店しており for rentになっている所も多かった。 特にパタヤ周辺でどこに行こうという計画もなく、当初か

          東洋のサグラダ・ファミリア?

          ホアヒンビーチを歩み托鉢に向かう

          ホアヒンビーチを歩み托鉢に向かう

          タイ人はなぜコロナを怖がるのか

          日本ではコロナによる緊急事態宣言が出されて、息苦しい生活が続いていると思われますが、タイでも同じく非常事態宣言が発令されていて、色々な生活上の制約が出ています。 5/10周辺で1日の新規感染者が2,000人超、死者数は20人前後での推移と、昨年の新規感染者ゼロが約2か月続いていたという時期と比べると相当悪化している印象。 今のところ宣言は5/1~5/17までの期間だけど、延長される可能性も十分ありますね。 主な制約事項として、飲食店での店内飲食の禁止、公共の場でマスクをして

          タイ人はなぜコロナを怖がるのか

          タイのワイン事情、ホアヒンのワイナリーで考えたこと

          休暇を利用してバンコクから南西方面に約200km、バスで3時間半の場所にあるタイ湾に面したホアヒン(Hua Hin)にやってきた。ホアヒンはタイ王室の保養地として古くから発展した優雅な気品漂うリゾート地とされており、タイに住む富裕層や外国人が好んで訪れる場所と聞く。 そのホアヒンから西に約45kmの海抜150-200メートルのところに、Monsoon Valley VIneyardと言うワイナリーがあるので訪れた。ここは、2001年に華僑系タイ人のChalerm Yoovi

          タイのワイン事情、ホアヒンのワイナリーで考えたこと

          タイ・アユタヤ/その国を知るという事

          現在、バンコクで生活をしていることから、この国を歴史的観点と日本の繋がりという点で知りたいと思い、遠藤周作の「王国への道―山田長政」という歴史小説を読み終え、休暇を使いアユタヤに訪れた。 これは、西暦1350年から1767年まで繁栄したアユタヤ王朝を舞台に、日本人傭兵として主にビルマとの戦いにおいて実績を残し、王朝から官位の授与、当時2,000名程住んでいた日本人村の長として生きた山田長政の物語である。同時に日本のキリスト教弾圧を逃れ山田長政と同じ船で日本から出た、ペドロ岐部

          タイ・アユタヤ/その国を知るという事