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人事担当者が語る、ヒューマングループが求める人材・活躍できる人材とは?

 従業員全員が何らかの形で必ずお世話になっているものの、あまり知られていないのが、人事部の業務です。そこで今回は、2004年の入社以来、採用をはじめ人事業務を幅広く経験してきたヒューマンホールディングス株式会社の金子淑子さんに、採用活動やヒューマングループならではの人事制度などについてお話を伺いました。

――まず、ヒューマンホールディングスの人事部の業務内容について教えてください。

 当社の人事部には人事課・労務課・企画課の3つの部署があります。私が所属する人事課は、ヒューマングループ全体の人事管理を行い、全社員の人事データの管理のほか、当社の採用やグループ採用管理、内定式や入社式など社内行事の運営も担当しています。グループ各社の人事担当の方々をサポートし、全体の連携を取っていくことも重要な役目です。労務課では社員の給与計算や社会保険手続きなどの労務管理を担い、企画課ではグループ全体の人事制度の構築や研修立案などを行っています。
 私自身は入社以来、グループ全体の新卒採用に長年携わってきました。現在はヒューマンホールディングスのキャリア採用(専門職採用)を担当しています。ホールディングス内で欠員が出たときや増員の必要が生じたとき、社内からのオーダーを受けて採用活動をスタートします。年によっても違いますが、年間20名くらいのキャリア採用を行っています。

――キャリア採用の業務で日頃から心がけていることや、気をつけていることはどんな点ですか?
 
 ヒューマンホールディングスはグループ全体の戦略的意思決定や、グループ企業の管理・経営指導を行う会社で、専門職集団です。そのため、社内から上がるキャリア採用のオーダーも「こんな専門スキルや職務経験のある人を採用したい」という、必要な人材像が明確です。一方、求人に応募される人も、それぞれ「入社後は自分のスキルを活かしてこんな仕事がしたい」「仕事を通じてこんなキャリアアップを目指したい」という希望があります。採用側の要望と応募する側の希望をいかにマッチングさせていくか。双方が満足する採用を成功させるためには、事前の準備と情報共有が非常に重要だと考えています。
 そこで私は、採用のオーダーが来ると自分の中でプロジェクトチームを立ち上げます。キャリア採用を希望する部署の担当者や人材紹介会社の担当者や求人広告代理店など、採用に関わる人たちと緊密に連携を取りながら、チーム戦で採用活動を進めていくわけです。採用希望部署の人たちから最初にしっかりヒアリングをして、求める人物像や職務内容についてチーム内できちんと共通認識ができていれば、途中で方針がぶれたりすることもありません。

―実際のキャリア採用の流れの中で、金子さんはどんな形で関わっていますか?
 
 採否を決めるのは採用部署の責任者ですが、どの媒体に求人情報を出すか、どの人材紹介会社とタッグを組むか、といった採用の段取りから応募者への連絡、面接のアテンド、内定後のフォローと、採用のクロージングまで関わっています。入社後はオリエンテーション、1カ月後には面談を行い、仕事状況を確認し、実際に働き始めてわからないことや困ったことがないか、相談に乗ります。採用して終わりではなく、採用した社員が新しい職場環境で活躍できる土台を整えるまでが、私たちの仕事です。

――金子さんご自身は、仕事のどんなところに働きがいを感じていますか?

 キャリア採用で入社した人から「転職してよかった」「仕事が楽しいです」と言っていただいたり、その上司から「あの人、活躍しているよ」と報告をいただいたりすると、やっぱり嬉しいですね。また、新卒採用を担当していたときに入社した社員が昇進したり、優秀社員として社内表彰される場面に出合うと、「採用に携わっていてよかった」と心から実感します。社員の満足度や入社後の活躍ぶりなどを通じて自分の仕事の成果が見えることが、働きがいにつながっています。

――ヒューマングループならではの人事制度には、どんなものがありますか?

 1つ挙げるとすれば、「社内公募制度」ですね。これは、社内向けの異動応募制度で、全ヒューマングループ内で人材を募集している部署が求人を出し、希望する社員が自由に応募できる制度です。同様の制度を導入している企業はありますが、ヒューマングループの場合、教育から人材、介護、美容、スポーツ、ITと業種が幅広く、募集職種も多岐に渡ります。社内公募はグループ内の1大イベントとなっており、毎年9月~10月にかけて準備を進め、11月には専用サイトに求人情報がアップされます。12月に応募者の面接を行い、年が明けた1月に結果が出ます。そこから引き継ぎをして、4月に異動となります。
 社内公募制度は、会社側から見れば人材の流出を防ぎたいという意図や、社員のキャリアアップを応援したいという思いがあります。ヒューマングループで働いている社員は、社風になじんでいるし、グループ全体についての基礎知識もあり、優秀な社員も多いので、グループのどの事業でも活躍できる可能性が高い、というわけです。社内公募に応募する人たちにとっては、同じグループ内の企業という安心感のある環境で新しい仕事に挑戦できるチャンスなので、希望者はぜひ積極的に応募していただきたいと思います。

――長年採用を担当されてきた中で、ヒューマングループで活躍できる人材は、どんな人だと感じていらっしゃいますか?

 面接で「この会社で頑張ります」とスパッと断言できる人は、入社後にすごく活躍している人が多いように感じます。そういう人は、しっかり企業研究や自己分析をして、応募する時点から「この会社で自分はどんなふうに働くか」というイメージを明確に固めているからだと思います。加えて、想像力/創造力のある人。ヒューマングループは法人や事業部によって個性が違い過ぎると言っていいほど、まちまちです。ヒューマンホールディングスはグループ各社に対するシェアードサービス事業も行っており、各社が営業活動に専念しやすい環境づくりをすることが、重要な役目です。個性も事業内容もまちまちな会社を相手に、相手の事情や考えを想像しながら動くことが求められます。また、DX化に代表されるように、新しいことを取り入れ発想していく創造力も、今後ますます必要になってくると思います。

――最後に、ヒューマングループへの入社を検討されている方へのメッセージをお願いします。

 ヒューマングループが手掛ける事業は、教育、人材、介護など世の中に不可欠な、社会貢献度の高い事業がメインです。入社を検討されている方は、企業理念の『為世為人』に共感いただき「仕事を通じて社会の役に立ちたい」と考えている人が多いと思います。また「社会への貢献」に加えて「自分自身の成長」も、ヒューマングループで働く上でのキーワードになります。バリュープロミスである『SELFing』も社員教育の一環となっており、自分自身の発見と開発を通じて成長を実感できます。「仕事を通じて社会に貢献し、自分自身も成長していきたい」と願う人にとって、ヒューマングループは最高の活躍の場を提供できますし、そんな人たちと一緒に働きながら、私たちも自身の成長と会社の成長・発展をともに実感していけるといいな、と願っています。

<プロフィール>
金子 淑子
2004年ヒューマンビジネスサービス株式会社(当時)入社。ヒューマンアカデミーやヒューマンリソシアといったグループ新卒採用を担当。現在、ヒューマンホールディングス株式会社人事部人事課において採用担当主任として、キャリア採用を担当。

<ヒューマンホールディングス株式会社・会社概要>
 
ヒューマングループは、教育事業を中核に、人材、介護、保育、美容、スポーツ、ITと多岐にわたる事業を展開しています。1985年の創業以来「為世為人(いせいいじん)」を経営理念に掲げ、教育を中心とする各事業を通じて、労働力不足、高齢化社会、待機児童問題など、時代とともに変化するさまざまな社会課題の解決に取り組み、独自のビジネスモデルを展開してきました。
 人と社会に向き合い続けてきたヒューマングループは、いま世界全体で達成すべき目標として掲げられたSDGs(持続可能な開発目標)にも積極的に取り組んでいきます。SDGsへの貢献を通じて、「為世為人」の実現を加速させ、より良い社会づくりに貢献していきます。


※2022年7月に取材した内容に基づき、記事を作成しています。
 肩書き・役職等は取材時のものとなります。

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