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お金が無くなって、本を読むようになった話。

本、読まないなぁ、読まなくなったなぁ、という話をよく聞きます。

私がそれを一番感じていたのは高校生、大学生の頃。

高校生でスマホを持つようになり、生活の中心はとにかくスマホ。

本を読む集中力というか、体力がどんどん無くなっていって、
国語のテストも文章が頭に入ってこなくて苦労したなぁ。



そんな私が本を読むようになった一つのきっかけは、社会人になって一年目、少し体調を崩していたときのこと。

仕事をお休みしていた数か月。
何もできない、気力がない、そしてお金がない。

何もしていなくても家賃は引き落とされるし、ずっと家にいるから光熱費はかかるし、食費もかかる。

生活がちょっと厳しい。
そんなとき、追い打ちをかけるように引き落とされるスマホの通信料。

え、こんなに高いの?来月もこんなに払うなんて無理。

ちょうどその頃、世間は通信料値下げ合戦真っ最中。
突如現れた、楽天モバイル1Gまで0円プラン。

もうこれしかない。ドコモの無制限使い放題プランから速攻で切り替え。

絶対に使用量1Gを超えちゃいけない、でも1Gがどんなものかが分からないから慎重にいかなくては。
家ではWi-Fiを使えるから問題は外出時。

電車の中で、病院の待ち時間に、スマホはもう使えない。

なんとなく手持無沙汰だから、本でも読もうか。

家にあった本、駅前の図書館で借りた本、
暇つぶしのために鞄に入れておく。

スマホみたいに目が疲れないし、なんかいいな。
読んでたら電車の時間あっという間じゃん。

意識的にスマホを控えようと思ってもなかなか難しいけれど、
強制的に使えない状況になると案外平気で。

スマホが生活の中心から外れて(私の場合は外出時だけで、家では普通に触ってたけど)、ほんの少しできた余白。

そこに入ってきた読書の時間。

あ、感覚を取り戻したな、と思った。

小学生の頃、本読むの好きだったな。
学校の朝読書の時間、図書館で本を選ぶ時間、好きだったな。
いろいろ読んできたな。

忘れていただけ、鈍っていただけで、
取り戻したらやっぱり好きじゃん、本読むの。


外でむやみにスマホを使わないことが当たり前になって、
その後仕事復帰してから、そして転職した今も、
''鞄に本を一冊''の習慣は変わっていない。
(ちなみに楽天モバイルの0円プランは終了してしまい、今は3Gまで約1000円のプランです🫢)


ちょっと憂鬱な通勤中、
あー疲れた、早くおうちに帰りたい退勤中、
電車の中で、スマホの代わりに本を手に。

案外いいものですよ。

私の今日のお供は小川糸さんのエッセイ。

栞はこれにします🍑


栞、毎日選び放題でちょっと楽しいです♩




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