53個のプログラムを毎月実施。atama plusが本気で取り組むオンボーディング
こんにちは、atama plusカルチャーチームの杉本です。
atama plusは、2022年4月で創業から5年を迎え、社員数は200名を超えました。急速に組織が拡大しても、全員で1つのチームとしてミッション実現に向かい続けるために、これまでさまざまな取り組みを行ってきました。その中でも特に力を入れているのが新メンバーへのオンボーディング(新メンバーが活躍できるように組織として支援すること)です。
本記事では、atama plusのオンボーディングの考え方や具体的な取り組みについてご紹介します。
atama plusがオンボーディングを大切にする理由
atama plusでは、創業初期の頃から、新しい仲間が入社した時には丁寧に理解をすりあわせることやコミュニケーションをとることを大事にしてきました。結果的に、新メンバーが早く活躍すること、ひいてはミッション実現に向かうスピードを上げることに繋がると考えているからです。
私が入社した社員数が30人くらいの頃はオンボーディングの仕組みはなかったものの、代表の稲田や創業メンバーが時間をかけて事業戦略やプロダクトの仕組みについて説明してくれたり、既存社員と話せる場をセットしたりしてくれたのを覚えています。
その後、組織が急拡大していく中で、全社で取り組むオンボーディングの企画・運用をカルチャーチームで担い、これまで改善を重ねてきました。今では、入社から3ヶ月かけて実施しています。
「なぜそんなに時間をかけるのか」「スタートアップなら早く業務を進めてもらうほうがよいのでは」と社外の方に驚かれることもありますが、意思を持ってオンボーディングに投資し続けています。
3ヵ月間のプログラムは3つの軸で設計しており、プロダクト・事業・組織の進化や参加者からのフィードバックにもとづいて毎月アップデートしています。
1.プロダクト・事業・組織を理解する、全53個の研修プログラム
入社初日から約2週間で受けるのは、各種制度の説明はもちろん、組織体制や事業・プロダクト戦略から、各チームの役割やプロダクトの仕組みまでをも理解する全53個の研修プログラム。講義形式のものからワークショップ形式のものまで内容によって形式はさまざまで、代表の稲田も含めていろんなチーム・職種のメンバーが担当しています。
理解をすり合わせる上で大切にしているのは、「今どうなっているか」だけでなく、「なぜこうなっているか」といった背景を伝えること。これまでにどんな変遷があったか、どんな検討をしたのかを共有することで、全員が同じ視点で議論したり自律的に意思決定したりすることができるようになると考えています。
例えば、Slackの運用ルールについて説明する際にもただルールを説明するのではなく、その前提となる「atama plusにおける情報共有の考え方」について理解をすりあわせた上で、ルールを伝える。そうすることで判断に迷ったときに自分で考えたり、こういうルールのほうが考え方に合っているのでは、と提案したりすることができるようになります。
中でも、特徴的なのは、職種に関わらず全員がプロダクトの仕組みを理解したり、実際に勉強したりするプログラムがあること。また、入社してできるだけ早い段階で、プロダクトを導入している塾の現場に行く機会も設けています。プロダクトの理解に時間をかけているのは、「全員で、ユーザーである生徒のことを理解してプロダクトを磨く」ことを大切にする考え方が根底にあるからです。
3週目からは、オンボーディングと並行して配属チームの業務をキャッチアップしていきます。
2.3ヵ月かけてカルチャーへの理解を深める
atama plusでは、今までも、これからも全員で大切にしていきたい価値観を「atama+ culture code(以下カルチャーコード)」に言語化しています。また、カルチャーは一度作って終わりではなく、全員で磨き続けることが大事だと考えているので、カルチャーについて理解を深め、すりあわせる取り組み「カルチャーガーデニング」を実施しています。
新メンバー向けのカルチャーガーデングでは、カルチャーコードの内容について入社から3ヶ月かけて理解を深めていきます。
1、2ヶ月目には、カルチャーコードができるまでのストーリーを聞いたり、カルチャーコードで気に入っているところを発表したり。そして少しずつ業務にも慣れてきた3ヶ月目には丸一日かけてワークショップを実施。改めて、カルチャーが体現されている事例を聞き、日々の業務を思い返しながら体現するのが難しいと感じる部分についてディスカッションすることで、より理解を深めることを目指します。
3.チーム内外の仲間と信頼関係を築く、スター施策
atama plusでは、チームを問わず仲間と相互理解を深め、信頼関係を築いていくことも大切だと考えています。そのために力をいれているのが、コミュニケーション施策。入社3か月までのメンバーを「スター」と呼んでいて、スターを対象にしたさまざまな施策を行っています。
その一つが、スタートーク。スターと既存メンバーが1on2で30分間話す取り組みです。話すテーマは、キャリア、業務内容、趣味、最近はまっていることなどさまざま。共通点を探しながら、お互いを知ろうという気持ちを大切に会話を楽しみます。スターは、3か月間で既存メンバー約100名と話し、全社では毎月のべ900時間以上を投資しています。
スターからは、「スタートークで話したことがあったので、業務でも気軽に質問しやすかった」という感想をもらっています。
また、お昼時にラジオ形式でスターを紹介する「Love fun channel」も人気です。コロナ禍でフルリモートとしていた時に、「スターのことをもっと知る機会がほしい」という声を受けて生まれました。2022年4月現在はオンライン/オフラインのハイブリッドで開催しています。ランチを食べながら気軽に聴ける、MCがいることでスターの人となりをうまく引き出すことができる、といった点が好評で、毎回視聴率は50%を超えています。
オンボーディングも進化させていく
入社から3ヶ月でオンボーディングプログラムはすべて修了となります。その後は各チームでの業務に取り組んでいきますが、この頃にはすでにatama plusに馴染み各チームで活躍されているので、その様子を見て新しく入った人からは、「2、3年いる人かと思ったらまだ4ヶ月目だった」といった声もよく聞きます(笑)。
業務での接点が少ない他チームの役割を理解したり、カルチャーコードの内容について議論したり、相互に自己紹介をする時間をとったり。一見業務に関係なさそうな内容もあるかもしれません。ですが、これらの一連のオンボーディングの内容が、新しい仲間がいち早くキャッチアップし活躍することにつながると考えています。
また、組織・プロダクト・事業の進化にあわせて、オンボーディングも進化させていくことが大事だと思っています。参加者からフィードバックやアイディアをもらい、今後もアジャイルに改善し続けていきます。
最後に
今回は、atama plusのオンボーディングについてご紹介しました。atama plusではミッション実現に向かってカルチャーを磨き続けていきます。ご興味持ってくださった方は、ぜひイベントや面談に参加してみてください。
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