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歴史・仏像初心者にも分かりやすい!法隆寺ツアー 奈良・法隆寺

こんにちは!

和空 法隆寺さんの仏像歴史セミナーを、
熱く語った後の記事は、
この宿最大の目玉、法隆寺ツアーについて。

朝ご飯は、湯豆腐と様々な副菜が楽しい和定食。
甘くない卵焼き、最高❤︎

鮭が朝食に出ると嬉しい。
鮭のタンパク質には疲労回復や美容効果があるから。

右手前のお椀は茶粥です。

いざ、法隆寺へ!

チェックアウト後、ロビーに集合してツアースタートまで待ちます。
傘を持っていなかったけど、宿で貸出も!ありがたい…。

参加者ざっと30人ほど。
昨日セミナーに参加した方がほとんどじゃないかな。と思います。

『西院伽藍』のみで、みっちり2時間

和空 法隆寺さんの、法隆寺ツアーは、
朝9:00〜、9:30〜と、2回開催されていて、
希望があれば、貸切でも案内してもらえるようです。

9:30〜の回を希望したら、
昨日の濃い仏像セミナーをしてくださった、中江さんが担当でした。

和空 法隆寺スタッフの中江さん。
めちゃくちゃ博識で理路整然とした解説に感動。

「とにかく見所がたくさんあるんですが、今日は西院伽藍で2時間みっちりご案内します」と中江さん。

「そ、そんなに時間をかけるんだ・・・!」度肝を抜く私たち。なぜなら、こんなに広いから。

マップの左側、凸っぽく囲った箇所が西院伽藍です。出典:AONIYOSHI Nara is good

シロウトの私、昨年の奉拝で全て見学しましたが…。見所は「大宝蔵院一択」と思ってました。

大宝蔵院、ってくらいなので、国宝、重文たっぷりだし、何より建物名からして、ありがたそう。
という単純な理由w(ほんと恥ずかしい・・)

子供の頃の1万円札だった聖徳太子像の絵、玉虫厨子とか。
そういうのを解説してくれるんだろうなぁ、と思っていたので意外でした。

法隆寺をじっくり観て回るとなると、5時間ほどはかかります、とのこと。その中でも南大門を入ってすぐの西院伽藍は

日本最古の木造建築、として見所がふんだんにあります。
とのことでした。期待値が高まります。

法隆寺南大門をくぐると見えるこの風景。カッコいい

西院伽藍の解説内容

西院伽藍でガイドしていただいた内容を、正確に思い出せる自信がないので具体的な内容は割愛しますが、印象にに残ったところだけ、まとめてみました。

  • 南大門前の「鯛石」はどんな意味がある?

  • 中門の金剛力士像の「阿(あ)形像」と「吽(うん)形像」は、それぞれ素材が違う。なぜ?

中門は通り抜けできない仕様なので後ろから金剛力士像を撮影。
よくよく見ると、肉付きも留め方も全然違いました!
  • 法隆寺の御本尊(金堂)

  • 五重塔の塑像は4面にブッダの生涯が描かれている。何周りで見ると良い?

  • 五重塔に、飛鳥時代に流行ってない「龍が巻きついている謎」。

  • 徳川の葵の紋の謎。五重塔の先端(相輪)と灯籠

Iphoneの望遠では限界ですが、ちょうどこの辺りに葵の御紋が入っています
  • 灯籠に入る葵の御紋の他に、もう一つ入っている家紋は?

  • 回廊の柱はエンタシス方式。

  • エンタシス方式はシルクロードを通じて方法を得たと言うのが通説だったが、近代ではそうではないことが判明。

  • 回廊の柱の修繕は、どのようにされてきたか?

  • 飛鳥時代の建築が、何故今もそのまま維持されているのか。

柱には無数の木材がはめ込まれているんです。こうして修繕をし維持してきたのだそう
  • 回廊の梁(はり)部分を見れば、どの時代に作られたものかor修繕したか分かる。

  • 鐘楼(しょうろう)について

  • 法隆寺の有名な俳句を読んだ正岡子規は、本当に法隆寺に行って読んだ句なのか?

だいたい、こんな感じでガイドしていただいたと思います。
これで、みっちり2時間

いやあ・・・2時間長いと思ったけど、
中江さんの一言一言がとにかく面白く、引き込まれて、

十分すぎるほど満足しました!

偶然、秘仏公開の時期だった

解散後、裏手にある中宮寺にいって、
私の好きな如意輪観音を見て奈良を後にしよう、と思ってたんですが、

中江さんから「今、夢殿の秘仏公開時期なので、良いタイミングだから是非見てくださいね」、と。

秘仏・・・!!み、みますみます。

ということで、夢殿に行ってきました。
こういうガイドもとてもありがたい。。

こちらです。くちびるがふっくらした、可愛らしいお顔立ちなんですね。フェロノサが公開の糸口を作るまで800年布に包まれたままだった観音様。金箔も維持されていて美しかったです。

毎年2回、ご開帳されるそうで、こんなスケジュールだそうです。

夢殿本尊特別開帳
春季 4月11日〜5月18日
秋季 10月22日〜11月22日

出典:法隆寺・公式サイトより

聖徳太子のお母様のお寺・中宮寺

夢殿の裏手にある、中宮寺で念願の如意輪観音を観ました。
お寺は建設当初の場所から移転して、何度か再建されているので現代的な作りです。

国宝・弥勒半跏像。かなり近い距離で拝観できます。しかも法隆寺に対して参拝客がかなり減るので、かなりゆっくり時間をかけて観られます。

飛鳥時代の仏像、好きだな。奈良時代になるとモッチリとしたお顔になるんですけど、この時代の顔はオリエンタルな細面なので、みていて落ち着きます。

大満足な法隆寺ツアー!

和空・法隆寺さんのツアー、とっても良かったです!

独学でお寺巡りも、モチロン楽しいのだけど、
ついつい写真を撮ることに専念しがちになったりして。
本当に寺社仏閣が伝えたいことを受け取れているのかなー。って思ったり。

こうしてプロから知識を得るって言うの、初だったので、新鮮で大満足!

より土地を好きになり再訪のきっかけにもなりますし、街の活性化につながりますよね。

そして、ご職業とはいえスタッフさんの豊富な知識と話術。圧倒されました〜。
ご自身の才能を生かしたお仕事で活躍されている、というのも素晴らしいなぁ、と思います。

これからの時代、こう言う人、どんどん出てくるだろうなぁ…。

奈良での新しい旅の形として、和空・法隆寺さんを取り入れられるの、スゴクおすすめです!

あ、もちろんPRとかじゃないからね(笑)


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