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【コラム2】自分の思い通りに動く子どもは"良い子"、動かない子どもは"悪い子"とみなす親は、なぜ毒親なのか?


食事の支度を
手伝わない夫に対し、

「ねえ!

ご飯できたよ!!」


「配膳くらい

手伝ってよ!!」


と、毎日のように
ブチ切れていた時期がありました。


しかし

「手伝わない」

とは言っても、

夫は在宅勤務中。


決して遊んでいる
わけではなく

仕事をしているわけです。


しかも夫は

決して
家事が苦手なタイプではなく、

むしろ
積極的にやってくれるタイプです。

そんな夫に対し

食事の支度のタイミングで
何故かイライラが募り

「手伝ってよ!!」

キツくあたってしまう。



この時、
私の心では
一体何が起きていたのでしょうか?



まず、
一番に思い当るのは

私と母親の関係です。




「ねえ!

ご飯できたよ!!」


「配膳くらい

手伝ってよ!!」


↑このセリフ、

思い返せば

母親の口癖でした。爆




そして、
このセリフを聞く度に

当時
子どもだった私は、

宿題に取組む
手を止めては

急いでキッチンに移動し、

食事の支度を
手伝っていました。




母親の機嫌を
これ以上
悪化させてはならない!

と思いながら。



親の機嫌取りは疲れる…


一般的に見たら、

「食事の支度くらい
教育の一環だろう」

「家の手伝いは
積極的にするべき!」


という意見を
持つ方も
いらっしゃるかと思います。




はい。
その通りです。

確かに
家の手伝いは大事です。

ですが、

ここでの問題は

そこではないのです。



ここでの
一番の問題は、


子どもである私が
母親の不機嫌に
怯えながら

嫌々
手伝っているということ


そして

手伝いを促す
母親自身が

なぜか
毎度キレていた

ということです。



「手伝いくらいしなさいよ!」💢


食事の支度の度に

なぜか
不機嫌な母親


そして


そんな
不機嫌な
母親の顔色を伺いながら
嫌々手伝う子ども(私)



家の手伝い=強制
嫌な記憶しかない


このような親子関係を
続けた結果が

こちらです。↓


「ねえ!

ご飯できたよ!!」


「配膳くらい

手伝ってよ!!」


と、

食事の支度の度に

亭主にブチ切れる

自分(毒嫁)の

爆誕です。


オマエも手伝え


はい。

見事に
母親を完コピした自分の姿が
そこにはありました。



その心はこうです。


「おい!私は

母親の顔色を

伺いながら

食事の手伝いを

してきたんだよ!」



「なにボケーっと、

自分の作業に

没頭しちゃってんの?」



「私と同じように

オマエも

手伝え!」


「そして

私と同じように

オマエも

苦しめ!」


オマエも手伝え!


自分が
禁じられてきたこと

(ここでは
食事の支度をせず、
自分の作業に没頭すること)を

している人(夫)
を見ると

快く思えず、

キツくあたって
しまっていたのです。


それが例え
仕事中の人であったとしても。




>手伝いをする夫は
"良い夫"

>手伝いをしない夫は
"悪い夫"


このような

「基準」が

知らずのうちに
根付いていました。




なぜなら
子どもの頃、

「手伝うアスカ」

しか

認めて
もらえなかったからです。



お手伝いしない子は悪い子‼️


そんな「基準」を
持つ私は、

食事の支度を
手伝わない夫を前にして

『ウチの夫は

食事の支度もやらない

ダメ亭主!!怒』 と、


一方にキレて

そして

ストレスを

溜めていました。



手伝う夫=良い
手伝わない夫=悪い



けれども、

落着いて考えれば

おかしな話ですよね。

まず、

夫は遊んでいるのではなく

仕事中なのですから。


それに、

平日は難しくても

休日は
積極的に食事を作ってくれている。



世間的に見ても
家事にはかなり積極的な方。

夫が

"やってくれていること"に

目を向ければ、

平日の
食事の支度が
手伝えないことくらい

どうってことない

はずなのです。


けれども、
「基準」に囚われて
怒りを溜め込んでいる私は、

「食事の支度を

手伝わない夫は

"悪い子"だ!」

と、決めつけて


溜め込んだ怒りを

夫にぶつけることに

必死でした。




オマエも手伝え‼️💢

この例を見ても
分かるように、

「食事の支度を
手伝わない夫は"悪い子"だ!」

という
レッテル貼りは、

もはや
夫が問題なのではなく

妻である
私の問題なのです。


え?自分の問題?


つまり

自分の問題を
目の前の夫に 

投影

していたのです。


夫にしてみたら、
なんと迷惑な話でしょう。。


まさに周囲は鏡


▶▶子どもを病気にさせる
"毒親"の特徴▶▶

▷特徴 その①:
自分の思い通りに
動く子どもは"良い子"、
動かない子どもは"悪い子"

とみなす親


本書で「毒親」という表現はされていません

不眠症の夫との関係に悩む中
出会った本、

愛着障害の克服(著:岡田尊司医師)に
紹介されていた

毒親の特徴。

本書では
親子を例に解説されていますが

もちろん
夫婦や友人関係、
職場の人間関係においても
同じことが言えます。



自分の「基準」こそが

世界の「基準」であると

思い込み、


そしてその

思い込みを

外側の世界に

平気でぶつけまくるのが

私たち人間という

生き物です。



こうなってくると、

いよいよ

全人類

"毒親"

であるとさえ

感じずには
いられないのです。



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