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アンネ・フランクとラジオ

アンネ・フランクが
「アンネの日記」の中で記した言葉である。


「与えることで貧しくなった人は、いまだかつて一人もいません」

「私たちは皆、幸せになることを目的に生きています。
私たちの人生は一人ひとり違うけれど、されど皆同じなのです。」

「怠慢は魅力的に見えるけど、
満足感を与えてくれるのは働くこと。」

「あなたのまわりにいまだ残されている、すべての美しいもののことを考えて、楽しい気持ちでいましょう。」

「どんなことがあっても、人は本当に素晴らしい心を持っていると今でも信じているからです。」

「希望があるところに人生もある。
希望が新しい勇気をもたらし、再び強い気持ちにしてくれる。」

「たとえ嫌なことばかりでも、
人間の本性はやっぱり“善‘’なのだということを私は今でも信じている。」


わずか15歳の若さで、これほどしっかりした考えをもち、哲学的な文章を書く人はそうそういない。


「アンネの日記」を久々に読みながら、1番納得したのは以下の部分だ。

「隠れ家生活のなかで、
私が毎日楽しみにしていたのは、
学問と読書、ラジオだけだった。」


ナチスから逃れるため外出を禁じられ、2年間狭い部屋に隠れることしかできなかったアンネ一家は、学問と読書、ラジオだけを楽しみに生活していた。

裏をかえすと皮肉ながらも。
学問と読書とラジオだけしかない2年間が、アンネを大人びた考えと文章を書かせる15歳に成長させた、稀有な例と言えるかもしれない。


「私は、死んだ後でも、生き続けたい」
と記したのは1944年7月15日のことだった。

アンネの願い通り、彼女は死してなお世界中の人々の中に生き続けている。


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