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病院へ行った私はオレンジフロートに救われる

今日、ようやく病院に行けた。

眠かったのでタクシーを呼んで自宅から病院までひとっ飛び。

車内は涼しいだろうし、外にいる時間も少ないだろうからと

携帯用扇風機は持っていかなかった。

だがやっぱり暑い。

まずタクシーのところに行くまでが暑い。

そして車内もそんなに涼しくない。

身体が涼しさを感じる前に病院に着く。

タクシーを降りる。

やっぱり暑い。

急いで院内に入るも身体はなかなか熱を逃がせない。

嵩張るし重いからと扇風機を持ってこなかったことを後悔した。

お薬手帳をうちわ代わりになんとか体を冷やしつつ、

30分ほどの待ち時間の後、診察へ。

いつものように最近の調子を聞かれたので

昼夜逆転してること、

noteを始めて自己表現ができるようになったこと、

そして人と関わりたいという意欲が出て来たことなどを話した。

そのあとはいつもの薬局へ。ここでも40分ぐらい待たされた。

薬をもらった後はコンビニへ行き、たくさんのスイーツを購入。

これが月に一度の楽しみなのだ。セブンイレブンのスイーツ美味しい。

目的を全て終わらせ、さあ帰ろうと駅前でタクシーを探す。

・・・ない。タクシー全然いない。

どこ探してもいない。

ちなみに私はスマホはおろかガラケーすら持ってないので

タクシー会社に連絡する手段がない。

(今思えば公衆電話からかければよかった)

うそやん。この暑さの中、歩いて帰るのか。

・・・まぁ家まで歩いて10分くらいだし、頑張るか。

私は意を決し、折り畳みの日傘を差しながら歩き出した。



・・・たった1分で挫折した。

そりゃそうだ。ずっとひきこもってるから暑さに慣れてない。

あと外出中に水分を摂ってなくて喉も乾いた。

暑いし熱い。

このまま行くと途中で具合悪くなりそう。

そんな悲壮感の中フラフラしてるところ、ある店が目に留まる。

新しく出来たおしゃれなカフェ。

最近この道を通ってなかったから知らなかった。

そして店の看板に釘付けになる。

オレンジフロート、メロンソーダフロート、コーラフロート。

いつもの私だったら新しい店、

特におしゃれなカフェなんかに一人では入れない。

でも今の私は身も心も、涼しさを求めていた。

いや、オアシスを求めていた。

店内に入るのにそれほど迷わなかった。


店の中もまたオシャレである。

自分の場違いな感じは否めないが、私はフロートを心から求めている。

店員さんに告げる。

「オレンジフロートを一つ。」

正直迷ったが、私はオレンジジュースが好きだし

水分補給に一番適してそうだ。

「店内でお召し上がりですか?」

当たり前である。私は身も心も涼みに来たのだ。

これまた洒落たクッションが置かれた座席でひとごこち付く。

もう一組の客の話を聞き流しながら、静かに待つ。

「おまたせしました。」

ようやく会えたね。オレンジフロートちゃん。

そういえばフロート的なものを食べるのは、小学生以来かも知れない。

昔は好きでよく食べてたが、大人になってからそんな機会はなくなった。

久々のフロートとの邂逅。やっぱりようやく会えたんだね。

アツさを持てあます私には

この上に乗ってるアイスクリームが何よりありがたい。

これがあるのとないのではオアシス感がまるで違う。

だがまずはのどを潤すためにジュースを頂こう。

・・・うむ、身体に沁み渡るようだ。

次はアイスクリーム。

・・・はぁ、火照った頬が冷やされていく。

私は一心不乱にオレンジフロートを貪った。


そんなこんなで身も心も癒された私は

どうにかこうにか家路についた。

あのオレンジフロートがなかったら

今こうしてnoteを綴ることもできなかっただろう。

次に出かけた時もあの店に行こうと思う。

そして今度はメロンソーダフロートを食べる。

(注文の時この2択で迷った)





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