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CAN・DAY・A・SORT☆26


地蔵
「ーーして、小僧。貴様は幸せをなんと心得る」

(・A・)
「はい」
俺は胸を叩いて答える。
「ーーくだらない事で笑い合える事です」
ーーそんな仲間達と危機を乗り越えーー時に戦い、時に泣き、時に悔しみーー時に冗談やエッチな話でで日々の疲れを癒して、次いでくる危機に備え養う。
そんな日々の冒険こそがーーそしてその中のくだらない笑い合いこそがーー


『おんどりゃぺぷしまあああああああああああん!!』

(・A・)
「はぐうううッ!!」
ーー俺の股間に鋭い痛みが走る。そこで俺は夢から覚めたのだ。
「あれッ!?うわッピンク地蔵!!あれは!?地蔵は!?おじいぞうちゃんはッ!?」

( ◍_◍ )
「誰がピンク地蔵ぢゃばきゃものおおお!!ご所望の地蔵ならてめえの股間に付いてンだろうがああああああ!!無闇に朝からそげなモン!そげなモン!チラつかせよってえええええ!!」
ーーと、あたしゃよだれを拭きながら意気込みまっする!!

(・A・)
「いでええーー」
俺は改めて股間の痛みをまさぐる。

( ◍_◍ )
「てめえがそんなもんチラつかせてくっから思わず欲望回避の為にぶん殴って折ってやったじゃねええかああああああ!!」

(・A・)
「いや、あなたの方でなんとかしてえええええ!!」
ーーなんで俺に責任転嫁!?いや、悪いのは俺でもキャンディさんでもない。人に罪なき!罪を憎んで人を憎まず!!罪深きは俺の黒地蔵ーーなんて業深き、深遠なる我が黒地蔵ーーって、確かに日々の中のくだらなさが大事って言ったけどーーこのお話、くだらない下ネタ多すぎじゃない??

と、俺は、があんごんきんごんげんと、宇宙船の中をピンボーりながら壁に当たりて家具に当たりて。あぐら構えて考えたりて。
何故かって?うん。蹴られてっから。

あ、宇宙船なおしたのかって?いや、違う。新造船。あ。今回はこのお話にしよう。


                          CAN・DAY・A・SORT

                                      ☆26

       ミ☆「恥部はさらした方が気持ちいい」☆彡
   /ヒョエー\                                         /ボクニハマネデキナイ~\

                                                                      (・A・)
                                                 「お前らベース裸体だろ」




      ヂャヂャーン!! 今回のあらすじスポット~!!
                                  今回はこっこでした~!!(*´罒`*)






( ◍_◍ )
「まあ、お前のその忌むべき黒地蔵は引っこ抜いてどこかに祀るとしてだ」

(・A・)
「なんでだよ。ちゃんとお焚き上げしろよですきゃろう。絶~対祟り起こしたろーーちゃんと一日三回拝んでくださいよ?さすってくださいよ?」

( ◍_◍ )
「いつまで下の話してんだよ!」

(・A・)
「…てめえが誘ったんだろ!!あれか!役所広司がしゃるーー!!」

( ◍_◍ )
「でさ、そのカリ首切り取ってカリ首なし地蔵ってのも乙なモンだよね~?ね♡どっちにする??」

(・A・)
「…ふーし」
俺はそんなさとう珠緒チックなポーズで迫るキャンディさんを無視して、がさごそとダンボール箱から卵を取り出す。逆麦わら帽子みたいなわらに一応入れてだ。
「ーーこれどうやって温めようかな」

( ◍_◍ )
「んなもん!んなもん!あたしゃのあたしゃの!!」

(・A・)
ーーと、指さすそこは、俺の黒地蔵専用としてだ。他の手を考えよう。俺はとりあえずぎゅーっとそれを抱きしめてみる。…これでは無理な気がする。
「ズモモでも呼んでみるか」
と、俺はズモモの事をほんのり思ってみる。こういう時、一緒に過ごした思い出とかも思い返してみると多分いい。そうするとするするとーー
「あれ?こねえな」

( ◍_◍ )
「来てぇ~ン♡ジテェ~ン♡」

(・A・)
と、彼女は俺に桃色の峠及び柏餅を見せつけてくるが、今はそんな気分じゃあない。もちろんこの卵をそこにねじ込むような趣向も持っていない。ーー今はネ。
「ズモモも忙しいのかな?」
と俺は思う。多分、俺は念じると色々なものを引き寄せ呼び寄せる事が出来る。その始まりはーー多分、キャンディさんのバイク。俺はたしかそれをドスンと呼び出したような気がする。うん。飽くまで気がする。で、それからズモモとかも呼び出した。多分俺が。なんでなんだか知らないが、恐らくはそれが宇宙のぱぅわの為せる技なんだろう。

      あ。宇宙船の話?うーん。気が向いたらね。

うーん。ともかく俺は心当たりのある場所へと向かう。こたつって手もあるけど、今から買ってくるのもなあーーあ、そうだ。古物店で売ってないかなーー元気してるかな~って考えてたら、現着。

                       【荒谷鋼磁朗研究所アラタニコウジロウケンキュウジョ

そうそう。ここが今の宇宙船の生まれた場所。

あ、研究所にるびいらんかったね☆



                        CAN・DAY・A・SORT



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(・A・)
「おじゃましやっす~」
と、からんこらんからーんと扉を開ける。UFO型の鈴鳴が連なる連なる連な~る。

じじい
「なんじゃいーー今はーーってまた来たのかァ!!」

(・A・)
「うん。なんかあったらまたここを訪ねろって言ってたから」

じじい
「確かにわしゃ、そのような旨伝えたがの!!別れ際じゃろ!?きりっと振り向きながら、ネクタイを整えながらじゃろ!?」

(・A・)
「そそ。あの時の事は忘れてないよ」

じじい
「さっきじゃからの!!今のさっきじゃからの!!」

(・A・)
「いや~相談があるんだけどさ~」

じじい
「いやあ…これはとんだ業突くコゾーに目をかけちまったもんだの」

(・A・)
「ま、未来のスターに恩を売っておくと思ってさ」
と、俺は椅子に逆座゛りる~るるる~♪

じじい
「ちょっと待っとれぃ。今隠してたナボナ食っとるからのーー」

(・A・)
「あー!!なんだよー!そんなん持ってたのー!!ずるいよじっちゃーん!俺たちいた時、そんなん出してなかったのにー!!」
と、俺は嬉しくなってぐるぐぐううううるっ!!と大回転椅子ごと!!そんで浮かび上がって天井擦り付けて真っ平らになった頭を差し出してーー
「はい、お皿」

じじい
「気持ちわりい貰いからするでないッ!!ーー全くお前と言うやつはーー」
「隠し持ってたと言ったじゃろう!!じゃ、出さんよ!!わしの大好物なんじゃからの!!」

(・A・)
「え~ナボナが~??」

じじい
「いいじゃろべつに」

(・A・)
「口パサパサになるのに?」

じじい
「今、お前さん、それ求めてる者の発言じゃなかとよ」
「あと、基本的に食べ物ってそうじゃから。口は乾くから」

(・A・)
「じじいの食いさしでいいからさ~」

じじい
「なんやもう///」

(・A・)
「あと、じいさん、俺の頭の事言うけどあんたもたいがいよ?」

じじい
「ええじゃろべつに」

(・A・)
と、じいさんは自分の頭にくっついた大型の電球をさするさす~る。
「好きでそんな頭してんの?」
ーーくっついてるってか、はめ込んであるぞな、はめ殺し。

じじい
「お前はさっきからいちいちいっちいち人の好きなもんに口出ししてくるの!!」「これでもくっとれい!!」

(・A・)
と、俺の口に新手のナボナを突っ込んでくる。
「ふがふがんーがふが」

じじい
「これでしゃべれまい」

(・A・)
(((じじい、その頭クソほどだせーぞ)))

じじい
『しまった!念波それがあったわい!!』〝がびぼーん!!〟

(・A・)
と、じじいの頭の上にぶっ刺さった電球、それも大型のが音を立ててぱりん。
まったく奇特なじいさんだぜえええええええええ!!ふぉうっ!!
俺は相変わらず椅子をくるくるくる~りんぐっ♡♡




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( ◍_◍ )
「あたしは宇宙船で留守番人るすばんちゅ



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じじい
「おう。ほんでの、この卵温めたいんか」

(・A・)
「そうそう」
じじいはゆびでこつんと弾き卵☆ゆらゆらゆ~らの緑ブチ。ぐりーんぶちぶち緑の卵。

じじい
「ほうん。じゃまず割ってみるかいの」

(・A・)
「俺、塩味がいいな!!」

じじい
「お前ここにスクランブルエッグ作りに来たんか!!」

(・A・)
「いや、仮にね~仮にスクランブルエッグにされるなら一応、希望は出しとかんとさ、曲がりなりにも砂糖味にされたら困るからね」

じじい
「お前いつまで回っとんじゃ」

(・A・)
「あきるまで」

じじい
「ほんじゃ~なんか、それっぽい器具つくったるから待っとれ」

(・A・)
「さっすがじじいだ!便利キャラ!!」

じじい
「わしをそんじょそこらの近所住゛まいの白衣じじいと一緒にしてもらっては困る。うひひへ」

(・A・)
「…」
ーーコイツが黒幕なんじゃねえの。すんげえ笑い方

じじい
「分かったらとっととわしを名前で表記せんかい」ーーいつまでじじい呼びしとる気じゃ。
「ほんでー、あの娘っ子はどこじゃ」

(・A・)
「あ、キャンディさん?」
と、俺はキャンディさんの事を思ってみる。

                                    〝ぬっ〟

( ◍_◍ )
「うほほおおい!!ジテン!!あッ!!ジテン!!そこッ!!そこはァッ!!ーーって何事おおおおおお!!…ま、続きやっか」

(・A・)
「あられもねえ時に呼び出しちった!!」
ーー戻れ戻れ戻れもどーー

( ◍_◍ )
「あふん♡ジテンとじじいにミラレながらジテンを思いつつーー」

(・A・)
「戻んねえええええ!!」
と、俺は泣き崩れる。あ。ストロベリー味(ナボナ)

じじい
「これは子供には見せられんのう…」

(・A・)
「…」

                                   〝ぽんっ〟

_∧_
「風に揺られて、る~ららら~明日は~明日で~Mr.流れ星~♪…あれ?なんだここ」

(・A・)
「ひさしぶり」

_∧_
「…なんだいここはーー悪玉の秘密基地内部かい?俺こんな込み入ったとこやだよ?」
と、俺はきょろきょろり。

(・A・)
「申し訳ないんだけど、暫くそこで壁になってて」

_∧_
「え?なんだいーー」

(・A・)
「あ、後ろ振り向かないで」

_∧_
「どわあああ!!ちょ!これどないなってますんやああ!!」「やばいやばいやばい!こんなもん間近で見てたら願い事パワー溜まって溜まって仕方ねえぜええええい了解しばらく壁になろう」〝すっ〟

(・A・)
「あ、ナボナくう?」

_∧_
「出来れば星たべよがいいなあ」

(・A・)
「星屑ならあるけど」
と、俺は懐から取り出す。ついでに、ぬっと力を入れて、きらきらり~十字光。
「これもどぞ。塩味だよ」
そしてもう一枚。
「こっちは味は秘密。何味か当ててみて」

_∧_
「おい。えらい楽しい催ししくさるじゃねえか。おいちゃんこういうの好きだぜべいべー」
ぽりぽり。

(・A・)
…とか言いながら、何味かなあとか言ってる。かわいい。

じじい
「ほれ、生まれたぞ」

(・A・)
「え!!??出来たぞとかでなしに生まれたぞ!!?」

じじい
「うそじゃよ。ずっとわし無視しくさるんだもん。おちゃめな爺漢じじいかんジョークだぜ」

(・A・)
「焦らすね~😅‪‪」
とみるや、なんか卵が器具みたいなのにくっつけられてる。俺はそんなのを見た途端に母性だか父性だかが急に爆発して、
「あたしが生みますッ!!」
と、叫んで以て研究所を飛び出していた。まさに風雲児。風のような男よ。
見てられなかったぜ。…器具に包まれしこ♡の♡子♡



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(・A・)
ーー研究所を飛び出した俺は、宇宙の夜風に吹かれながら口笛を吹いてる。
ーる~る~る~るるる~♪
ふっ。この続き忘れちまったぜ。ま、オリジナルなんだけどな。
俺はなんでだか宇宙空間にほっぽり出されてあったベンチと街頭(デブリなのか??)を並べて即席の男が黄昏れるべし夜中の公園の一隅を作った。
「ふうーー夜風が身に染みるぜーーあの娘は今頃なにやってるんだろうなーー」
と、キャンディさんでなく、UFOっ娘を思い出す。あの娘はあの娘でかわいかったなーーま、UFOナンダケド。

_∧_
「探したぜ」

(・A・)
と、流れ星登場。こいつ名前なんだっけ。まあいいや。

_∧_
「俺は人の願い事を聞くのが仕事でねーー悩んでる人を見つけるのは得意なのさ」

(・A・)
そう言って流れ星くんは輝いた。きらりん。振り返りながら。ーー何故か背後を向けたままなのはこの為だったのか。

_∧_
「ーーなんで研究所を出たーー?。それはお前が思っていた母性だとか父性だとかではあるまいーーそれは心の闇が生み出した言い訳よーー」

(・A・)
「ははっ。流れ星くんには全てお見通しかっ」
ーー俺は立ち上がり、そこら辺に転がっていた星屑を握り、とんとんとんっ。水切りの容量で宇宙で遊ぶ。

_∧_
「ーー言ってみなーーそれが叶うか叶わないかはお前次第だがーーそれを聞くのが俺の仕事ーーなんでね」

(・A・)
流れ星くんは相変わらず、俺に背中を向けたまま上部の先端を捻ってしゃべってくる。その度にひらつくマントがうっとうしい(*´艸`)ウソウソ

(・A・)
「それがーー分からないんだよ」

_∧_
「…なに?」

(・A・)
「自分でもーー何で飛び出したかーー分からないんだよッ!!」
俺は振り返り、跪き、ベンチを叩く。ありったけの。腕の力を込めて。

                                   〝ダンッ〟

とベンチがゆれ、みしりと音がした。
すると、嘆きの中に居る俺の方にそっとーー何かが触れる。暖かい。そして眩しい。

そんな事を触れられた肩と、そしてつむる目の端で感じた俺はーーいや、そんなものに頼らずとして感じた俺はーーッ!!

(・A・)
「流れ星くんッ!!」
俺はベンチに座る流れ星くんに思わず抱きついていた。泣いて、泣き喚いてーーどれだけの星がその瞬間に瞬いただろうか。その中にももう無くなってる星があって。でもーー僕は生きていて。そんな不思議な夜を僕は駆けています。
僕は思い切って告白する。涙を拭ってくれたーーううん。表の涙じゃないんだよ?心のーーNAMIDA(涕)それをーー流れ星クンは拭ってくれたんだよ?
僕はそんな君の事を見てこう言うんだ。

(・A・)
「ーーこんな時ーーどうやって帰ればいいか分からないの」

_∧_
「ーー笑えばいいと思うよ」



(・A・)_∧_
「がっはっはっはあああ!!先程はすまんかったああ!!」
と、俺が扉を開けた瞬間に襲い来る刺脚。誤字じゃねえ。刺客で死角からで刺してくる脚。イッツアドロップキックス。キャンディさんとーーあれ誰だこの女ーー頭にリストランテのババーン。この中に実は料理が入ってましたァァァ的銀蓋likeな頭の、まあいいっやここは気絶☆。.:*・゜


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(・A・)
「お前、脆いな」
俺は全身包帯ぐるぐる巻きになってベットに寝かされている。

_∧_
「ボディのもろさはメンタルのもろさなんだよ…」

(・A・)
と、流れ星はいう。びきびきになった体を同じく包帯巻きにして。車道に落ちてる星たべよみたい。

( ◍_◍ )
「はァ~い看病の時間よ~ン♡」

(・A・)
と、俺におかゆ的な配膳を
「あじゃああああああああ!!」

( ◍_◍ )
「フンッ!!」

(・A・)
と、キャンディさんは俺におかゆ的な何かをぶっかけた後に、帰り際、皿をフリスビー
「あぶねッッ!!」
みたいにして投げてきましたが!!??なに!?なんでそんなにご立腹なの??女心ってわかーーぷりぷりしたおしりがナーススカートに収まりきらずに俺を誘惑している。ああ、来るべき安息の地。約束の地はここぞ。そこに帰る日も近い。というか俺は依然として看護師じゃなくて看護婦さんと呼びたい。だってそっちの方がーーと、思っていた矢先に謎の女性とうじょうっ!!(さきほどの)

レストランヌ(仮にね)
「初めましてーーわたくし、この荒谷研究所で助手をしている、レストラン子と申します」

(・A・)
…おしい!!ってかもうこれは当たりの範疇。

レストラン子
「荒谷先生からあなたの療養をと申し付けられました」

(・A・)
ーー白衣にネクタイをしめたレストラン子はびゅーてぃふる。正直あなたに会うために宇宙にでたのでわ??うふふ。レストランのあれみたいな仮面被ってるけど、ほんとはプリティな顔してるんでしょ??知ってる~んだ♪ボクチン♡
それに合わせて、〝ちーん〟とベルが鳴る。
こいつの頭レストランのあれじゃなくてベルか?叩いてるし。と思ったけど、それは違くて実際にはエレベーターが開いた音。

じじい
「おお。目覚めたかいの」

(・A・)
「おいじじい、ナボナと同時並行でこんなきゃわいい娘っ子隠してたんかい」

じじい
「いや、これさっき雇ったんじゃよ」

(・A・)
「ほんとかよ。さっきさっきって、さっきからさっきだもんな~じじいの言うことは気が知れねえぜッ!!」

じじい
「お前さんのおかげで今日一日から目まぐるしい人生になりそうじゃわいーーでーーもう親になる腹は決まったのかいの」

(・A・)
俺は寝転ぶ。そんなんじゃないやい。って言いたいけど、実際そうなのかもしれない。いや、そういう部分もあるのだ。きっと。考えても仕方がないけれどもーー

じじい
「お前さん、地球でペットを飼った事はあるかい?」

(・A・)
「ーーそれはあるけどーー」

じじい
「そんなら大丈夫じゃろい」

(・A・)
「でもそれは家族とーー」

じじい
「今も家族ならおるじゃろがい」

(・A・)
「……」

じじい
「お前さんは独りじゃない。あまり重く考えんでよろしいーー」

『なんせ、ここは宇宙。重力なんてないんじゃからの』

(・A・)
「ーー」
俺は天井を見る。見知らぬ天井。
ーーでも、そこにカサカサカサと歩き回るピンクのデッケェのが居る。

( ◍_◍ )
「じいいいいでえええんんん!!」

(・A・)
この人と居ると、嫌でもセンチメンタルには浸れない。まったくーーありがとうだぜ、キャンディさん。

                          CAN・DAY・A・SORT

            軌道修正は宇宙空間ではつきものです

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じじい
「でじゃ、ここのスイッチで卵が温まる仕組みになっておる」

(・A・)
「ほ~ん。で、こっちのスイッチは?」

じじい
「ここから」

〝アフ~ン♡〟〝イヤ~ン♡〟

「エッチな声が出る」

(・A・)
「おー。じゃ押さなくていいんですね」

じじい
「いや、でも押してもいいんじゃよ?あと、この底面、ウォーターゲームになっとるから」

(・A・) 
「あ!なつかしい!ジテンこれそこそこ好き!!やんねえけど。あれ??ーーちょっと待てよーーじゃあこのスイッチを押しながらーーすっ」

〝ぴこぴこ〟〝アハ~ン♡〟〝そ・こ・わ・ま・だ〟

(・A・)
「うおおお!!エッチな声を肴にウォーターゲーム楽しめるぜえええ!!ーーやんねえけど」

じじい
「やってよおおん♡」

( ◍_◍ )
「オラじじい、はやいとこ卵めくりあがらせろや。こっちは旅路詰まってんだよ」
と、あちしは荒谷とか云うこの小汚ねぇじじいの電球を砕くかのように頭から蹴りしだいている。うりうり。

じじい
「おふう~」

レストラン子
「ーーそう急がなくてもーーねェん♡」

( ◍_◍ )
ーーと、こいつはジテンに色エロ眼鏡越しに流し目を送ってくる。パチーン。こいつはくせぇ。あたしにはわかる。メスイヌの匂いだーー

『どことは言わねーがあたしのメスイヌセンサーがバッキバキだぜ!!』

じじい
「ーー貴様、飲み込みがはやいのぉ」

(・A・)
「あっ!輪っか落ちた!!」

( ◍_◍ ) 
「はやくやれバカモン!!」

(・A・)
「なんでそんなに急いてらっしゃるの~ん??」

じじい
「もっとのんびりいきましょうや~」

( ◍_◍ )
「あたし達は急ぎの旅なんだよッ!!」
ーーて、あーしは叫ぶ。叫ぶけどホントのところは違う。ーーというのも、あちしの背後に居るレストラン子ーーッ!!

                                 〝きらーん〟

と、レストランのふたっぽいところから虚無僧的になのかそこがマジ顔なのか、とにかっく両目をジテンの十字光のように光らせて笑っている。バッドスマイルーーはっ!!十字光ーーやはりこいつ、あーしのジテンをーー!!

レストラン子
「とりあえず、博士は何があってもいいように、ありったけの発明品をーー」

じじい
「わ、わかった」

( ◍_◍ )
「おい、助手に仕切られてんのかよ」

じじい
「だってカワイイし、こいつの言うこと聞いとけば間違いないし、可愛いしーー」

レストラン子
「あなたは産湯を汲んできてらっしゃい?」

( ◍_◍ )
「はあああ!?なんであーしが」

(・A・)
「よっしゃあああ!!全部入ったああああ!!」〝ぽちっ〟〝いやぁ~ん♡〟〝全部挿入っちゃったあ~ん♡〟〝あなたってーージ・ゴ・ロ♡〟
「よっしゃああああ!!ジゴロ発言聞けたああああ!!」「やっぱり攻略サイトは頼りになるぜえええ!!」

( ◍_◍ )
「そんなゲームのサイトなんてあるがあああああああ!!」
〝どげしゅう!!〟こちら、お見舞い品のドロップキックになります。

(・A・)
「はがーーはがーー」
俺は壁に顔面をぶち当てて、ほんげー顔。

( ◍_◍ )
「はあ?羽〇研二?」

(・A・)
いや、こんな時にアニメのケンの声当てて、そのあとダイヤモンドかなんかでもう一発当てた人の話なんかしねーよ。

( ◍_◍ )
「昇竜出っ歯!!」
と、あーしは生み出した出っ歯をアッパー気味にジテンのおくちに差し込む。

(・A・)
「あ、あんがと」

( ◍_◍ )
「ーーんじゃ、やること済んだし、あたし産湯汲んで来るから」
すたこらさ~アーシハウブユクミニイク

(・A・)
「俺はもっかいこれクリアしよ~」
と、蹴られた衝撃で輪っかが全部外れたウォーターゲームをいやあああああああああ!!蹴られた衝撃で水漏れ発ええええええええええ見!!森脇〇児さあああああああああん!!
「いや、博士えええ!!」
と博士を呼べど博士なし。キャンディさんを探せど、キャンディさんなし。

ーー居るのは、目を俺の光のように十字光宿らせたレストランヌことレストラン子のみ。

レストラン子〝ぽつり〟
「ーーやっと二人きりになれましたワね」

(・A・)
「はい?」

レストラン子
「覚えていますかーー」

(・A・)
「愛?」
ーーぢゃなかった、はい。

レストラン子
「そうですわああああああん!!二人の愛の終着駅!!もしくは愛のヘリポート!!」
と、あたしは仮面をめぎめぎめぎいいいい!!正直かだっぐるじいでずわ゛あああああ!!

(・A・)
「うぞればあああああああ!!」
俺はムンクッ!!叫びッ!!

UFO型の顔をした女
「それでは歌って頂きましょおおおおお!!ジテン様で愛の離発着ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!♡」

(・A・)
「うわあああああいがはなれてひがしへにいいいしいえええええええええ!!」
で、でたああああああ!!ユフォフォおおおおおおあああああ!!



                      CAN・DAY・A・SORT

ー( ơ ơ )ー
「ア、ソレ♪」

(・A・)
「づいたどころがあああああ!!うんのつぎいいいいいいやああ!!」


                      CAN・DAY・A・SORT

ああああああああ( ◍_◍ )あああああああああ!!
という、あーしをつんざく声にあたしはハッとなる。どうして?あたしはどうして産湯を汲みに行ってるの??なぜあんなメスイヌのかほりのするやつをジテンと二人きりに??分からない!!分からないけどーー!!

              『ずうううううううりゃッ!!』

とあたしはページーー壁??をぶち破って、レストラーー貴様ユフォビッチきさまかあああ!!に産湯ストライク!!

ー( ơ ơ )ー
「するりですワ」
と、ワタクシはそれを華麗なる回避。UFOたる者、これくらい朝キャトり前ですワ♡

( ◍_◍ )
と、こやつが躱した産湯の金ダライが勢い余ってこのアマあああああ!!ぐるんぐる回ってあたしごとじてえええん!!受け止めてーー

(・A・)
「あいよ」
と、俺はウォーターゲームをほっぽって、キャンディさんをキャッチ。お姫様抱っこ♡

( ◍_◍ )
「あッ///」
「ジテンーー♡」

(・A・)
「キャンディさん♡」

(・A・)「そして二人は
                             バラ色の空間に包まれーー」( ◍_◍ )

ー( ơ ơ )ー
「そうワさせないですワアアアアん!!」

( ◍_◍ )
「お前はユフォビッチ!!まだ生きていたのか!!」

ー( ơ ơ )ー
「当たり前ですワ!!殿方のマッパをこの目でしかと見届けるまではッ!!ワタクシは死ねませんわ!!ワタクシが歩むべく!!淑女道に誓ってッ!!」

( ◍_◍ )
「そこのけそこのけ!!おキャンが通るぅッ!!蛇の道!女の道通行止めじゃああああいい!!」
とあーしは毎度お馴染みキャンディストライクーー!!キマッーーてない!?

ー( ơ ơ )ー
「生憎ですワあーーアタクシUFOでしてねェーー!!」

( ◍_◍ )
と、コイツは軽々とあたしのきゃんすとをッ!!

ー( ơ ơ )ー
「道路封鎖なんて関係ないのですわよおおおおおおッッ!!」

(・A・)
「う、うががあああ!!」
ーーと、俺の目の前でキャンディストライクが血管走る細腕にめきめきめきと砕かれてゆくーー!!
おそらくッ!!ーー

( ◍_◍ )
ーーあたしのプライドごとッ!!

ー( ơ ơ )ー
「そのまま、おハートごと砕けてお亡くなりになるがいいですワアアアアア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!」

              〝めぎめぎめぎいいいッ!!〟

(・A・)
「のぞおおおおおおおああっッ!!」
ーーこれに名前を付けるなら!!ユフォフォンブリーカー!!それしかッ!それしかねェッ!!

ー( ơ ơ )ー
「恋慕の道に封鎖無しーー」

(・A・)
ーーそう言って俺に背中を見せるユフォフォンさんの頭上には太文字ーーそれもピンクで

                                       『恋』

ーーと出ていた。



                       CAN・DAY・A・SORT 

                                  ☆26
                                                            おわ恋慕♡










というわけで、もういっちょ続き。



(・A・)
ーーがたがたがたーー
「う、うぺえーー」
俺はへっぴってる。正直へっぴっちゃってへっぴっちゃって仕方ないーー!!

ー( ơ ơ )ー【激昂】
「ーーさァーー早くどちらが想い人か決めるのですーー」

(・A・)
「ーーは、はい?」

ー( ơ ơ )ー
「そこで伸びている此奴かーー」

(・A・)
と、ユフォフォンはキャンディさんを指す。へ?死んでないよね?まさかこんな感じで死んでないよね??

ー( ơ ơ )ー
「将又、ここで勝利に飢えし肉体美を魅せている我かーー」

(・A・)
ーーそう言って、ユフォフォンは〝フォォウーー〟独特の呼吸法をみせて、自らの胸前に広げた五指を宛てがい、蒸気を立てている。ーーなんで??

ー( ơ ơ )ー
「今宵の月はちと眩しすぎるーー」

(・A・)
「ちょいとユフォフォンさああああん!!」
何しようとしてるの窓から見える月の光を見ておめめビーム収縮しゅいんしゅいん言うてますけどおおおお!!
と、何がなんでもそれだけは阻止しようと飛び込む傍ら

ー( ơ ơ )ー
「そこゥ!!ガサガサと小煩いッ!!」

(・A・)
と、俺に向けて腕を振るってそにっくぶうううむああああ!!!!????ーーと思ったけど、それは俺じゃなくてーー

ぐわらしゃあんと砕けたのは、じじいーー荒谷の発明品??なんかの家電。
ーーいや、こわいこわいこの人、なんか変な電波キャッチしちゃってるよおおおお!!と恐れおののき、ベットのカーテンで腰を振る俺の瞳に映るは黒い靄。

うぞうぞうぞと、電化製品??からはい出てくるではないか。

ーーちょっと待ってコレーーとそれを視覚した瞬間に、俺の背中にゾゾ毛が走る。
ゾゾ毛もゾゾ毛も大ゾゾ毛ーーゾゾ毛の鬼太郎も父さん妖気しか感じませんの一点張りの周りをみるや、黒いオーラ。それが数々の発明品に群がりーー



〝がち!!〟
                      〝がち!!〟
                                  〝ごっちん!!〟


と、お互いにぶつかり合いながら、自らの物体を変形させてゆくーー
ーー俺はキャンディさんを見る。

依然として倒れたままのキャンディさん。

…いけるのか?キャンディさんなしでーーこの苦きょーー

ー( ơ ơ )ー
「小煩いですワあああ!!この五月蝿い蝿があああッ!!」

(・A・)
と、ユフォフォンがそのひとつをがっつり掴んでそのままクラッシュ~!!
あ、案外イケそ
ー( ơ ơ )ー
「あら?ワタクシとした事がどうしたのかしら」

(・A・)
と、ユフォフォンさんの肉体が淑女のものに戻る。

                                              ーーあ、これ無理かも。

CAN・DAY・A・SORT
☆26
本格的劇終









        以下!今回の残滓及び星のカケラ達!!



『恋のなし!!』


ユフォフォン、テキパキ指示

2人きりに

ユフォフォン
「やっとふたりきりになれましたわね」

(・A・)
「はい?」

ユフォフォン
「覚えていますかーー?」

(・A・)
「ユフォフォンさんですよね?」(からだあるの知らない?

ユフォフォン
「ーーあれは木枯らしの吹く寒い夏でしたーー」

(・A・)
「どっーー!!」
ちだよと言いかけて留まる。うちゅーってそゆことあるのかな??

ユフォフォン
「さあはやくあなたの避雷針に着陸スポットに私のチュパカブラをちゅぱちゅぱああああ!!」

(・A・)
「めげれぞおおお!!」 
いやああ!こいつとんでもねーおっかねえ女だ!UFOの面被ったチュパカブラよ!!(σДσ)



研究所戻る。助手としてユフォフォンみたいなやつ登場。

( ◍_◍ )
ーーくせえくせえい!メスイヌの匂いがするッ!!どことは言わねーがあたしのメスイヌセンサーがバッキバキだぜ!!

黒いオーラが博士の研究品にとりついておおあばれ。





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