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宇都宮市における「子育て世帯の頼り合い推進プロジェクト」~子育てシェアできる共助コミュニティを目指して~

私たちAsMamaは、人と企業と地域をリアルとオンラインの両輪でつなぎ、共助コミュニティで地域課題の解決と地域経済の活性を両立する持続可能なソーシャルビジネスに取り組み「今より誰もが豊かな社会」をつくる会社です。

AsMamaが開発・運営する3つの共助シェアリングプラットフォームのうち、企業・自治体と協働した共助コミュニティアプリ「マイコミュ」を活用した「子育て世帯の頼りあい推進プロジェクト」が、官民連携コンソーシアム 「Uスマート推進協議会」に令和3年度・4年度と採択され、宇都宮市の協力を得て、AsMamaでは市内の園にもご協力いただきながら2年間にわたる実証実験を行いました。

栃木県宇都宮市は、日経xwoman(クロスウーマン)と日本経済新聞社が毎年実施する「自治体の子育て支援制度に関する調査」で、全国165自治体の中で「共働き子育てしやすい街ランキング」ベスト5にランクインしている都市です。

一方で、宇都宮市内の保育園・幼稚園に通う保護者を対象としたアンケート(*)では、園への送迎や園の預かり時間以外での時間を誰かに頼りたいと思ったことがあると答えた保護者は90%近くいました。(*AsMamaによる令和3年度実施「プロジェクト開始当初の地域課題・ニーズ調査及び分析」)

送迎や預かりを誰かに頼りたいと思ったことがあるか

そのときに、頼れる人がいる子育て世帯は回答者の半数に満たず、頼れる人がおらずに「自分たちで何とかした」「予定を諦めた」という家庭が5割を超え、大きな課題もうかがえました。

祖父母との同居世帯や頼れる親族が地域にいる子育て世帯ばかりではなく、卒園後には「小1の壁」「小4の壁」と呼ばれる問題も待ち受けている中で、気軽に情報交換や交流が出来て子育てを頼り合える関係性が地域にない方が約半数という状況は、まだまだ子育てをしやすい環境とは言えません

AsMamaでは、全国各地で地域ごとの共助コミュニティの担い手たちを「シェア・コンシェルジュ」として認定し、ノウハウ・ツール・保険・報償を提供し、情報発信役、交流イベント企画・運営、送迎・託児サポート役としての活用を支援し、リアルな交流とアプリの両軸で「頼り合い」を促進しています。

令和4年度の実証実験では、宇都宮エリア在住のシェア・コンシェルジュ認定者や、すでに地域活動を行っている団体・個人事業主等と連携しながら、頼り合い促進の取り組みを行いました。

感染症拡大前と比べて食事の負担が増えた(*)と半数以上の子育て世帯が感じている背景を踏まえ、一食だけでも献立決めや家事負担から解放されることによる心と時間の余裕、家族の笑顔をお届けしたいとの想いから、2022年5月には、AsMamaが管理栄養士監修の冷凍お弁当・1世帯4食セット(提供:ママの休食)をご用意。(*AsMama「子育て世帯の食卓事情に関する緊急アンケート」より)

協働企業・株式会社MYPLATEのフードロス防止とコロナ禍での子育て世帯応援を兼ねて、全国3000食の配布のうち、約170食を宇都宮市・高根沢町で無料配布しました。

また、シーズナルイベントとして、2022年12月には、宇都宮駅東口直結の商業施設「ウツノミヤテラス」のオープンスペースをお借りしてクリスマスをテーマに交流の場づくりを実証。同じ地域で活動されている団体や個人事業主の皆さまとも連携し、子育て世帯が楽しめるワークショップや物販などを提供しながら、駐車場などの利便性や施設来場客層との親和性を検証しました。

2023年1月には、実証実験の協力園に通う保護者にご協力いただき、リアルなニーズ調査を茶話会形式にて実施しました。

「コロナで役員の集まりもなくなってしまった」「顔を合わせないのでLINEなども最低限の事務連絡だけで保護者同士の交流が盛り上がらない」というお悩みの声も。

また、「おさがりに抵抗はなく、子育てにおいてもらえるモノは何でももらいたい、うれしい」とモノのシェアリングニーズの高さがうかがえたり「子どもを外で遊ばせたいので、駐車場のある公園で遊べるイベントが土日にあるといい」などの具体的な保護者交流ニーズを聞けたりしました。

2023年2月には、シェア・コンシェルジュが提供可能なおさがり品をアプリ「マイコミュ」内の園コミュニティで投稿したところ、保護者からもおさがり品を提供する投稿が!

アプリとリアルの両軸で実施した「おさがり会」では、子ども服を中心に、袋いっぱいのおさがりを「助かる、うれしい」と持ち帰る保護者の姿も。単なるモノのシェアリングに留まらず、参加者同士やシェア・コンシェルジュとの会話・交流、アプリの使い方、おんぶ紐の使い方のレクチャーなどのスキルシェアも発生し、共助の関係性の深化が検証できました。

保護者茶話会で出た「子どもを外で遊ばせたい」「外で遊んでいて友達と会えたらうれしい」というリアルな声を受け、2023年3月には、駐車場完備の八幡山公園で交流イベントを企画・開催!イースターエッグハントやワークショップを実施しました。

2月のおさがり交換会で持参いただいたおさがり品や残りのおさがり品で、あおぞらおさがり交換会も同時開催しました。モノのシェアリングでつながっていくご縁や、AsMamaの活動に賛同してくださり「今度おさがり品を持って交流イベントに参加します」と言ってくださる保護者も。

4月23日には、アクサ生命保険株式会社との子育て世帯向け協働イベントとして、地場企業であるアクサ生命保険㈱宇都宮パートナービジネス営業所、足利市の企業㈱YOUからファイナンシャルプランナー講師をお招きし「子育て世帯向けのライフプラン勉強会」という学びのイベントも開催しました。

暮らしが豊かになるためのお役立ち情報や知識をプロから学ぶとともに、シェア・コンシェルジュによる集団託児体験や、参加者同士の交流タイムで地域の子育て世帯同士のつながりづくりで、みんな楽しく親睦を深めました。

イベント後には、送迎・託児を頼りたいという参加者と頼ってほしいシェア・コンシェルジュが、アプリを活用した頼り合いの練習・体験をするシーンも!

今後は地域の知り合い同士が送迎・託児をワンコインから保険付きで頼り合える「子育てシェア」アプリを活用しながら、サステイナブルな共助コミュニティづくりを続けられるよう、実証の結果を生かしながら、地域のシェア・コンシェルジュたちを中心に、リアルな交流イベントとアプリを活用した頼り合い促進を続けていきます!


地域に共助・頼りあいを広げたい方、得意や経験をいかした地域活動が気になった方は、ぜひ無料オンライン説明会へ!

こうした取り組みに興味のある自治体や企業の皆さまも、遠慮なくお問合せください。


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