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留学生のための面接対策 合格のためのポイント

こんにちは。
留学生就職支援をしております、ASIA Linkです。
今日は、弊社が留学生の就職活動をサポートするために作成した「Useful Contents」より記事をお届けします。

今回のテーマは「留学生のための面接対策 面接ではどんな質問をされるのか? 注意点はなにか? 面接合格のためのポイントをお伝えします!」です。



1.日本企業は人材に対して何を求めているのか?

面接の準備・対策をするためには、まず「日本企業は面接で何を見ているか?」を知ることが大切です。

「面接で見るポイント」とは、つまり、企業が「人材に対して求めているポイント」です。そして日本企業は、他の国の企業とくらべると、このポイントに少し特徴があるのです。

下の図を見てください。この図は、企業が社員を採用するときに、何を重視して選んでいるかを簡単に表した図です。

青い円は、その仕事をするための能力と経験です。
オレンジの円は、意欲と性格です。

この4点は、どこの国の企業であっても、社員を採用するときには見ています。ただ、世界の多くの企業は、最も重視するのが能力と経験であるのに対し、日本企業の多くは能力・経験と同じくらい、意欲・性格を重視するのです。

「意欲」と「性格」を重視する日本企業

なぜ、日本企業は、社員を採用するときに意欲・性格も重視するのでしょうか。

これは、日本企業の「雇用」についての考え方が背景にあります。

下の図を見てください。

雇用スタイルの違い

左側の「JOB型の雇用スタイル」は、企業が人材を「この仕事のために雇用する」という考え方です。「マーケティング職のポジションに、大学でマーケティングを学んだ人を雇用する」「アプリ開発者のポジションに、JAVA言語が使える人材を雇用する」という考え方です。

一方、右側の「メンバーシップ型の雇用スタイル」は、日本企業に多い雇用の考え方です。企業が人材を「うちの会社のメンバーとして雇用する」という考え方です。「マーケティングのポジションに、大学でマーケティングを学んだ人で、しかも、うちの会社への意欲が高く、そして、うちの会社と性格が合いそうな人材を雇用する」という考え方です。

日本企業は、人材に時間とお金を投資して育成し、長く仲間として働いてくれることを求めています。つまり、日本企業の採用活動は「仲間探し」です。そのために、意欲・性格も重視するのです。

2.日本企業は面接で何を見ているのか?面接でよく聞かれる質問は?

日本企業は、人材を選ぶときに「能力」「経験」だけでなく、「意欲」「性格」も重視している理由が分かりましたね。

では次に、日本企業は面接の中で、この4点を確認するために具体的にどのようなポイントを見ているのか、それをお伝えします。

1.性格・考え方・価値観が、うちの会社と合っているか
2.この仕事で必要になる能力や専門性を持っているか
3.志望意欲(モチベーション)が本気かどうか
4.これから成長するポテンシャル(潜在能力)があるか
5.他の社員と問題なくやっていけるか(協調性・コミュニケーション能力)

多くの企業は、面接の中で基本的に上記の5つのポイントを見ています。では、この5つのポイントを確認するために、面接の中で面接官はどのような質問をするのでしょうか?企業によってもちろん違いはありますが、よく聞かれる質問は以下の5つです。

1.大学で勉強している内容・専門について(大学の勉強が仕事にどのように活かせるのか)

2.自己PR(自分の強みは何か)

3.学生時代に力を入れたこと(物事への向き合い方、乗り越え方、価値観など)

4.希望する仕事内容(なぜその仕事がしたいのか)

5.志望動機(なぜ入社したいのか)

これから就職活動を始める留学生のみなさんは、上記の5つの質問には必ず答えられるよう、まずは準備を始めてください。この質問に答えるための内容の準備は、就職に対する自分の考えを深めるためにもとても役に立ちます。

3.どうしたら「意欲」「性格」を伝えられるのか?

 面接官は質問の中で、みなさんの「能力」「経験」だけでなく、「意欲」「性格」も見ようとしていることを、これまでご説明しました。「能力」「経験」は、これまでみなさんが積み重ねてきた事実を整理して話せば伝わりますので、上手に話せる留学生も多いです。

では、自分の「意欲」「性格」は、面接官にどのように伝えればいいのでしょうか? 「がんばります!」とか、「私は努力できる性格です!」という言葉で、本当に伝わるでしょうか? 留学生が面接で不合格になる理由の一つが、実はこの「意欲」「性格」をきちんと伝えることができていないことが原因なのです。でも、少し工夫すれば、みなさんも「意欲」「性格」を伝えることができるようになります。

以下に、一つの面接の例をご紹介しましょう。1つ目は、「能力」「経験」しか伝えていない失敗例です。2つ目は、「意欲」「性格」も伝えることができた成功例です。

【失敗例】

留学生:
「私は大学でプロダクトデザインを学んでおり、3年生からは車のデザインのゼミに所属しています。〇〇自動車のデザインコンテストにも参加し、入賞しました。そのため、私は御社のデザイナーのポジションを希望いたします。」

自動車メーカーの面接官の気持ち:
(なぜ車のプロダクトデザインがやりたいのか、わからないな)
(車が好きなの? それともデザインがやりたいの?)

【成功例】
留学生:
「子どものころから、御社の車のデザインが大好きでした。これからの時代は、車の概念が変わってくると思います。私は、今まで誰も見たことがないような、未来の車を作りたいです。」

自動車メーカーの面接官の気持ち:
(この人は、新しい時代の車のデザインを考えていく力がありそうだ)
(この人には情熱があるな。一緒に働きたいな。)

ポイントが分かりましたか? 日本企業の面接では、「あれができます、これができます」と答えるたけでは50点です。「なぜやりたいのか」ということを、自分のストーリーとして一緒に話すことができてはじめて、答えが完成します。

これを理解しておくことが、日本企業の面接合格への大きな一歩です。


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