副腎疲労とコルチゾール、過敏性腸症候群

最大の問題だった、副腎疲労とコルチゾール、過敏性腸症候群の対応です。

反応性低血糖と副腎疲労の併発

もともと反応性低血糖の対応として糖質制限を始めました。以前は反応性低血糖の症状がかなり激しく他に選択肢はありませんでした。当時は僅か5gくらいの砂糖でも大量のインスリンが発生して強烈な眠気で意識が飛ぶ状況で、糖尿病手前だったと思います。2010年頃までは頭を回すには砂糖を、みたいな事が盛んに言われていましたが、そのまま受けて菓子パン、ジュース、お菓子をガンガン飲み食いしていました。
仕事のストレスもあり、常に空腹感から何かを食べ続けていました。今考えればほとんど血糖コントロールを失っていて異常ですね。食べ続けないとインスリンで下がりすぎる血糖値を維持出来なくなっていたのです。常時140超過ではなかったので、まだギリギリ踏みとどまってはいましたが。

正直、眠気で仕事にもならないし、寝ても疲労感が抜けないしでどうしても対応が必要でした。
問題はすでに併発していた副腎疲労で、糖質カットの影響により、ケトン体生成のためにさらに酷使されることになります。これが副腎疲労をより悪化させ、後々のコルチゾール大量生成につながったと考えています。糖質制限食ではタンパク質は必然的に増えるため、コルチゾールも増加しやすくなります。

結果として、このころから過敏性腸症候群(ガス型)が徐々に重くなっていきましたが、深刻な影響が出始めたのは糖質制限から2年ほど経った2015年頃からでした。減糖・断糖によるセロトニン低下とコルチゾール増加がセットで発症したはずです。
結婚に伴う家庭環境の変化、さらに仕事内容も変わって干され始めた時期でもあり、内心かなりのストレスを抱えていたことも原因でしょう。

糖質制限を始めた2013年頃はまだまだ情報も多くなく、自分も栄養療法までたどりついていなかったのでどうしようもなかったんですね。
この頃の寝起きの舌下体温は34度、日中35度で36度台に上がりません。睡眠中は下手したら33度台に入っていたかもしれませんね。人間本来の平熱は37度。死ぬ一歩手前と言ってもおかしくない状況です。

反応性低血糖の症状が重く、糖質摂取自体が危ない状況で、副腎疲労も抱えているので副腎疲労の一時的緩和を優先するなら糖を取るしかない。糖をとればインスリン大量発生で体の酸化・糖化が強まるし、眠気で動けなくなる。糖質制限で高タンパクに振れば副腎が耐えきれずセロトニン低下とコルチゾール増加。糖質1日100g程度にして間食やジュースを止め、徐々に慣らしていけば違ったかもしれません。
ただ低血糖の強烈な眠気とパフォーマンスの低下、メンタルの悪化はすでに表面化していたので移行期間を設けたとしてもどこかで限界は来たでしょう。当時メガビタミンの知識は持っていなかったので、対処方法もなかったです。

副腎疲労とコルチゾール対策

副腎疲労とコルチゾール抑制についてはかなり大変でした。子供の頃から過敏性腸症候群自体は抱えていたため、悪化に気付くのが遅れました。
最初は症状悪化による体調不良で原因が分からないうえ、過敏性腸症候群なんてせいぜい乳酸菌等の整腸剤を処方されて終わりです。また副腎疲労は病気認定されていないので保険診療で病院に行っても対処できないし薬もない。副腎疲労専門の保険外診療も調べましたが、結局やる事はサプリ摂取でランニングコストが高すぎて経済的に継続不可能です。メガビタミンを自分でやった方が圧倒的にマシです。

iHeabなどで購入して試したものを以下に列挙します。特に理由がない限り、その時一番安いものを使っています。自分の問題は結局自分で治すしかないので、誰かに治してもらおうと考えるうちは治らないだろうと思います。

・ビタミンC
一般的には副腎のストレス抑制に効くとされていますが、大量にとると下痢になるんですね。平時だと1日に10gくらいなら何とかなるでしょうか。それで炎症やコルチゾールが抑えられるならいいのですが、自分の場合は目立った効果はなかったです。症状へのアプローチで原因に届いていません。
おまけに大量のビタミンC摂取で別のガスが発生するのでかえって過敏性腸症候群のストレッサーになりました。ビタミンC自体が抗ストレスや抗酸化の効果がある事は間違っていないのですが、それが自分の状況や環境にあっているかは別ですね。今は持続型と粉末を適当に6g程度摂取しています。
粉末はamazonで国産が安く手に入るのでそちらを購入し、そのまま粉末を飲むか、持ち歩き用にiHerbで買った空カプセルに詰めて使っています。手間はかかりますがコスパは最高。
持続型はiHerbで購入。ビタミンCを切らさないようにする目的です。毎回2〜3時間おきに飲むのは難しいので、適当に過ごすために。また睡眠中のビタミンC切れ防止用。

・ビオチン療法
アトピー向け治療ですが試しています。1日3回ビオチン10mcg、強ミヤリサン3錠、ビタミンC1gを服用。現状、体感できるほどの効果は感じられていませんが整腸作用を期待して継続しています。

・アダプトゲン各種
ロディオラ・ロゼア、アシュワガンダ、エレウテロなどを試しましたが、これも副腎疲労に対する効果は感じられず。もともと抗うつ作用を期待してのものでしたが、原因は副腎疲労によるコルチゾールなのでハズレでした。エレウテロは気分の高揚感はありますが、攻撃性(イラつき)も高くなるように感じるので微妙でした。

・百草丸(リローラ)
これは和漢ですね。サプリのリローラより安いという理由で購入。整腸作用と不安軽減に期待して服用しましたが、さほど効果は感じられず。今もたまに飲んでいますが、個人的には気休めです。

・塩分(岩塩)
これはそこそこ効果がありました。塩分はストレスを軽減させる効果があり、実際に症状の緩和には有効でした。体内の塩分濃度については体の調節機能が働いて死ぬほど大量摂取しない限りは一定に保たれます。減塩は代謝を阻害しむしろ有害と考えています。
メリットは安いこと、入手が容易であること。問題は効果が3時間程度と持続性に欠ける事と、飲み過ぎは吐き気がすること。
さらに症状の緩和にも限界があることで、数日間強いストレスが続くと炎症を抑えきれません。また、不安感が軽減されたりは実感できず。ただ気分的な落ち込みは軽減されますし、代謝も良くなって体温が上がりました。ミネラルバランスが崩れるため精製塩(洗浄・溶解処理済み)は避けていました。

・ビタミンD3/K2(mk4、mk7)
こちらはそこそこ効果がありました。摂取から30分以内には効く即効性と、1日は持つ持続性があるので役立ちます。
ビタミンDは免疫系の正常化と、ステロイドとしての強力な抗炎症作用があります。過剰摂取で副作用(動悸、鼻血など)がありますが、これについてはビタミンK2摂取で抑制可能です。抗炎症作用は強力ですが、あくまで腸の炎症を抑制するだけで症状の原因であるコルチゾール量を改善できるわけではありません。
当初、1日1万IU摂取していたのですが、復職してからは全く足りないため一時的に1日10万IUまで増やしました。大量摂取で最終的には飽和量に達したのか、ビタミンK2でも副作用が抑制できなくなったので1日3万IUまで減量し、ストレスが多い時は6~9万IUまで増量しています。
安全のため、特に3万IU以上はビタミンK2の摂取が必須です。K2はmk7の方が効果が高く持続性もあるのでおすすめです。
大量摂取によって免疫系が正常化しつつあり、毎年のインフルエンザにかからず、花粉症などのアレルギー反応、目の充血が改善しました。

・オタネニンジン(高麗人参)サプリ
今のところかなり効いています。1日1000~1500mg。
成分のジンセノイドがコルチゾール生成の抑制効果を持つらしく、実際に腸の炎症がかなり抑制され、同時に不安感が大幅に軽減されました。これはビタミンDや塩分摂取では得られなかった効果で、ようやく9割方安定して過ごせるようになりました。即効性、持続性ともに優秀です。
脳機能の回復効果もあるらしいので、コルチゾールで受けたダメージ回復と、TMS治療後の再配線にも役立つかなと考えています。

一応サプリとはいえ中身は実質的に漢方薬なのでどこまで続けるかは考えどころですが、よほど大量に摂取しない限り副作用の心配もないため当分は大丈夫でしょう。オタネニンジンそのものは価格も高い上、臭いも強くて扱いにくいので手は出しません。

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