えいしょう

イベントコンサルタント。演出や舞台監督。 表では司会をやったり歌を歌ったり。 コンサー…

えいしょう

イベントコンサルタント。演出や舞台監督。 表では司会をやったり歌を歌ったり。 コンサートやフェスをメインに、何でも出来ることは楽しくやりたいです。食べ放題が大好き。

最近の記事

中野の街

そよそよ はらはら 春は、中野通りに広がる、桜のピンクのはなびらが、車道いっぱいにひろがって、キレイで、でもちょっと、なんか切ない。 きらきら ひやひや 夏は、ブロードウェイで、やっつの味のレインボーな、ながーいソフトクリームを、暑い中で食べるのが、至福のひととき。 がさがさ ぱりぱり 秋は、哲学堂公園で、もみじがり。哲学に思いを馳せながら、イチョウやモミジを、踏みながら歩く音が、なーんか好き。 きらきら ぴかぴか 冬は、セントラルパークで、とってもキレイなイル

    • 見上げてごらん

      今から35年前のこと。 ちょうどいまごろのこと。 一番仲の良かったいとこ。 夜、ファミコンで銃を打つゲームをしていた。 「少し疲れちゃった」 そう言って彼は横になった。 ぼくもやめてとなりに寝た。 そっと手を繋いで寝た。 次に目を開けると、繋いだ手は汗でびっしょりだった。 彼は心臓が悪かった。 すぐおばさんを呼んで… それから記憶が途切れた。 ぼくも発作が起こったみたいだった。 彼は、その日は、帰っては来なかったみたいだった。 見上げてごらん夜の星を 小さな星の小さな光が

      • 死ぬこと

        今日ひとりの役者が死んだって 首吊り自殺だったらしいって なぜそこは報道規制されなくて あのファッションモデルだって あのバンドのボーカルだって 未だ自殺したことになってなくて なのに、なのにどうして? 4年前に友達カップルがいて、 ダンナがとある罪を犯して、 水元公園で首吊っちゃって 遺書にはヨメを守ってくれってかいてあって だけど二年前のとある日にヨメがいなくなって、 警察も動いてくれなくて、 みんなで必死に探しまわって でも…同じ木にぶら下がってて… ダンナも、ダン

        • 月のいろ

          夜。 ぼくは、月に憧れなんかなかった。ひとりでここで生きていけばいいと思っていた。友も少しずつ去っていったけれど、ゆっくりのんべんだらりんなのが、ぼくにはいいのだ。 真っ赤な月は、きらびやかで華やかだけど、炎の時。バチバチとはげしくてうるさくて、ぼくには合わない。それにカラダが焼けてこげてしまう。 見えないように家に入り、カーテンをしめて、見えないようにした。 蒼い月は冷たくかがやいていて、ぼくを拒否しているように沈黙している時。だれもぼくになんか興味を示さない。それに風

          いくあてもなく

          行くあてもなくて、友達でもない誰かと話したくて クラブに毎日のように通った あの頃がふと頭に浮かんだ どこかきもちわるくて でもどこかここちよくて ずっとここにいたくて 耳の中の音も ぼやけて、ただただ手首から脈打つのが聞こえてくるようだ どこかでしっかり音にまみれていたいのに どこかそとでコンクリートの冷たさを感じたい 次の曲は何かななんて何かをかんがえてるようで 気持ち悪くて外に出たいななんて、何にもかんがえてなんかない 気がつくと機械まみれになって 検査室の片

          いくあてもなく

          週末、天赦日だった。 お天道様の天に、赦すと書く日だ。 どんな罪も許される日だ。 ぼくの罪はなんだ? そもそも生まれてきたことか? 出産が危険で、「母か子か選んで下さい」 と医師に言われ、母体を選んだのだが、切って取り出してみたら生きていて、それを後に父親に「ちいさすぎて宇宙人みたいで気持ち悪かった」面と向かってそう言われたのを忘れられない。 だから、そもそも生まれてきたことが罪であるのだろう。 父親がバイで、男の愛人に性的虐待を受けておどされて、ノイローゼで3ヶ月入院

          選択の選択

          電動車いすの訓練にでかけた、6月だというのに、猛暑日。 本当は歩きたい、でも病気がこころがカラダを蝕み、暑さすら感じない。 無事終わって上手く乗れているかの動画をつぶやいたら、遊んでいると言われた。 僕だって足で、駆けって坂ものぼりたいけど電動車いすでは、遊んでいると言われた。 電動車いすという保険をかけて、どうせ歩けるようなリハビリは手を抜いて歩けなくなっていくよ、そう言われた。 僕だってなるべく保険に頼りたくない、しっかりリハビリも、がんばっているよと返したけど

          選択の選択

          総合病院

          今日は暑い。マスクをすると息が出来なくて苦しい。今日は病院に行かなくてはいけないから仕方なくつける。 病院についたらやればいいんだろって感じで熱を測られるけどいつもあんなの信用できない。 相変わらず小さい車椅子に乗せられて診察していく。自分の体が大きいのだから仕方ないけど。 先ずは心の病を相談、「寝られないんです」と言ったら「寝なきゃいいじゃん」と返ってきた。正直出来ることはないんだって。じゃあ何であなたは精神科医を名乗ってる?あなたにすがっているのわからないのかな?心

          歌う場所を見つけたくて

          クラスター発生って言われてそれが悔しくて 言い返す言葉ももらえずライブハウスは潰れて 歌う場所をうばわれて今出来る事を考えて 無観客ライブ配信自粛ポリスに邪魔されて 家に篭って作曲してもなんか浮かばなくて つまらない言葉を羅列しても後悔の日々で 新型コロナウイルスより自分に負けそうで テレビのニュースをただボーッと眺める日々で 何もしないで一日が終わって翳りゆく中で 何もしてないのに疲れていく疲れていくなんで 歌いたい…ただただそれだけなのになんで?

          歌う場所を見つけたくて

          緊急事態宣言解除

          どうする どうしよう どこへいこう どこへむかおう 外へ出れる様になったから逆に迷う きみにあいにいってもいいのかな ふれてもいい? まだ外へ出る事すら迷っているけど すこしでもいいからきみにちかづきたいんだよ でもまだ何となく僕は外へはいかない このきもちはなんなんだろう?よくわからない 折角緊急事態宣言は解除されたのに

          緊急事態宣言解除

          のに

          やることはたくさんあるはずなのに おきてないといけないはずなのに 在宅ワークもさがすべきなはずなのに 好きな音楽を続けたいはずなのに 不要不急と言われても諦めたくないのに ちょっとは外に出てもいいはずなのに 一緒の向きを向いてる人を応援したいのに あれほどなかったマスクも手に入れたのに 話聞いて協力してくれる人もみつけたのに スマホばかりをいじってる場合じゃないのに 病気で寝込んでる場合じゃないのに 新しい生活様式を覚えなきゃいけないのに 応援したい人

          2m

          手をのばす たった2m でもとどかない とどかない これは何m? ひきちぎれそう ひきちぎれそう 離れたくない もっと近くに 近くにおいでよ 例え決まりが ジャマをしても ジャマをしても 守らなきゃ 覚悟はあるよ 覚悟はできてる はじめから ゆめをみようよ ゆめをみようよ あきらめずに ひきちぎれそう ひきちぎれそうな たった2m 手をのばす 手をつなげたら 抱きしめあおうよ 抱きしめあおうよ 手をつないでさ 手をつないで ずっと離さないよ ずっと離さな

          不要不急

          不要不急の外出は控えろと言われ 三密になるのは避けろとうるさく言われ ぼくらの歌う場所はどんどん奪われ 大好きだったライブハウスも三ヶ所潰れた 無観客ライブ配信なんかやりたくないけど 大人の事情というもので無理矢理やらされ 家に帰れば何をしてんだと自分を責めて泣く どんどん仕事はなくなり月の半分休みになり ツレとのオンライン飲み会で憂さ晴らしして 終わったあとはこうべを垂れてまた泣いたりして 不要不急の外出とはライブハウスだけですか 不要不急の外出とは演

          はな

          ドライブに連れて行ってくれないかしら もう家の中では息がつまってしまいそうなのよ キレイな 花 がみたいのよ ただ…それだけなの… 去年も入院していたじゃない? だからあの、中野通りの桜のアーチもみれなくて その中にいるあなたと画像を撮りたかった だから はな のアーチがあるような たくさんの はな が咲いているそんな場所へ ドライブに連れて行ってくれないかしら 車の中からみるだけでいいから コロナでカラダがよりも、 ジシュクでココロが、 散ってしま

          アベノマスク

          マスクをみんなしてるから ぼくらはみんなまもられた にほんのひとはきれいずき うがいてあらいわすれない まいあさくすりやならんで マスクをうばいあうひびで にほんのひとはきれいずき かいしめこうかてんばいや アベノマスクはとくべつさ あらってつかえてべんりさ そのこうかでてんばいやも ねくづれしてなくなるてさ ぼくのうちにはまだこない アベノマスクがまだこない しらべてすこしみてたらさ すこしのはいふだけなのさ とってもレアなそのマスク はやくほしいなそのマスク ぼく

          アベノマスク

          新型コロナウイルス

          苦しいよ 死んじゃうよ 助けてよ 苦しいよ 死んじゃうよ 助けてよ 目を覚ますと、泣いていた 僕が子供の頃、夜中によく言っていた言葉だ。 隣の人は、母親が首を絞めていると思っていたらしい。 実際はその母親すら家には居なかった。 いわゆる育児放棄ってやつだ。 ひとりの夜になると息苦しくて眠れなくなった。 ずっと 助けて、助けて と誰かを呼んでいた。 とある日に、耐えきれなくなった隣の人が来てくれて、手を差し伸べてくれた。 驚いた顔で、それでも笑顔で、だいじょうぶだよ

          新型コロナウイルス