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シンガポールでSTAY@HOME 2月22日(水)通算1052日目 グリーン(DORSCON)10日目

シンガポールでは病気のリスクを示す指標であるDORSCONが鳥インフルエンザ等と同じ緑に変更され、公共交通機関ではマスクの着用義務が撤廃されました。以前の生活に戻ってきていることを日々実感していますが、WHOは収束宣言をしていません。当地での様子を引き続き記していますので、お付き合いいただけますと幸いです。
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2月22日(水)通算1052日目 グリーン(DORSCON)10日目

 昨晩風呂上りに涼んでいると、タブレット端末を持った母が部屋にやってきて「あんた、キャラ変したの?」と尋ねてきた。詳しく話を聴いてみると、毎週火曜に更新している「根掘り・葉掘り・茶掘り―紅茶探訪―」の見出しのことだった。余談だが、この連載は新型コロナウイルスの流行初期で帰国できない頃、当地の生活を満喫する意味で始めたもので、シンガポールの紅茶ブランドであるTWGの茶葉を毎週紹介している。現在では日本への渡航がしやすくなっているものの、楽しくて続けている。

 記事に話を戻すと、アップした際の見出しは「TWGで最も美味しいアールグレイはこれだッ!!」で、普段よりもかなり語気が強かった。それだけアピールしたい茶葉だったのだが、他の記事から浮くのは本意ではない。もう少し普段に寄せようと「実はTWGで最も美味しいアールグレイなのでは?」に、変更した。しかし、今度は母にパンチがないと指摘され、結局最初のものを微調整した現在の「TWGで最も美味しいアールグレイはこれだ!」に落ち着いた。

 タイトルに一応決着が着き、ほっとしながら「何でTWGがこの紅茶を推さないのか、分からないんだよね。すごく美味しいから、知って欲しいって思ったら語気が強くなった」と母に話すと「何で、それ書いていないの?」と尋ねられた。言葉に困った。

 最初に紅茶を飲んだ時点から、その思いはもちろんあった。むしろ今にして思えば、感想の中心と言っても良いほどに感じていたはずだ。しかし、私の中で上手く言葉になっていない綿あめのような状態でしかなく、自覚もできていなかった。そのため、文章にも現れなかったのだ。それが、母と話した途端にしっかりとした形を持った飴玉のように、コロリと思いの核が口から転がり出てきたのだから悔しい。出現した思いを無碍にもできず、現在は少しだけ加筆したものを公開している。

 毎日記事を更新するようになり、かなりの日数が経過した。元からライターではあったものの、以前よりも文章を書くことに慣れてきたように感じている。しかし、昨晩のようなことがあると、別の連載とはいえ悔しい。それと同時に、文章を書くことに関して私は道半ばなのだなと痛感する。

文中で話題にしている紅茶の記事はこちら↓


去年(2022年2月22日)の記事はこちら↓

一昨年(2021年2月22日)の記事はこちら↓

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最後までお読みくださり、ありがとうございました。



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