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山と山のあるところ
新潟に行ってきた。
noteの友達と一緒に、 noteの友達に会うために。
かすみーるさんとくまさんと上越新幹線に乗り、おだんごさんとバクゼンさんに会いに行ってきた。
新潟に行く機会がなくて、行ったことがなかった。
「こじつけるなよ」と諌められそうだが、noteで知り合った人達と新潟に行くというのが、私の中で、ごく自然な流れに思えて仕方がなかった。
きっとこの日まで、新潟が待っていてくれたのだと思っている。
到着駅の改札に、おだんごさんとバクゼンさんが迎えに来てくれていた。
遠くにふたりが見えた時、ほんの少し照れくさく、年甲斐もなく「来ちゃった。てへ」という気持ちになった。「てへ」が大切。
自分が楽しいだけではなく、友達が楽しんでいる、喜んでいるところをすぐ隣りで見ることが出来る多幸感。
この一泊二日は、ずっとそうでいられるのだ。
新潟は米どころであり、海鮮も肉も美味しい美食の地。
私は飲めないが、どの店にも美味しそうな日本酒がメニューに並んでいる。
ごはんが好きな私が書くので、食べたもの中心になる noteの始まり、始まり。
到着日のお昼、私は海老グラタンのランチセットをチョイス。
予想を上回る味、ああ、嬉しい。
我々の座り方を見て、かすみーるさんの
「合コン的には、これはちょっとね……」
笑いが笑いを呼び、ほんの少しだけあった「初めまして」の緊張がほぐれていく。
昼食後は、憧れのアレレマートへ。
おだんごさんとバクゼンさんの共作『今日もアレレマートで』聖地巡礼である。
国内外問わず、旅行先でスーパーに行くのは楽しい。
その土地ならではの食材や、特徴的なものが並んでいるから。
人の暮らしが見えて、楽しい。
「ただのスーパーだよ〜」
はにかむバクゼンさんに萌える東京チーム。かわええ!
アレレマートの外観を写すくまさんと私。
かすみーるさんは颯爽とカートを押し、地元の人みたいに先導してくれている。
アレレマートでは、家族へのお土産や宿での飲み物、お菓子などの買い物をした。
おだんごさん&バクゼンさんの贅沢ナビゲートでアレレマート。
すまスパ民垂涎のシチュエーションであろう。
おだんごさんからは「えご草」を教えてもらった。えご草は海藻の一種。
水と一緒に煮ていくとドロッとなり、それを冷ますと固まってくる。
固まったものをカットして醤油でいただくとのこと。
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そしてアレレマートには、お煎餅がたくさん揃っている。
こんなに充実し種類のあるお煎餅コーナーを見たことがない。
ふたりのおすすめをお土産に購入。
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ホテルのチェックインまで時間があったので、スイーツをいただくことにした。
かわいいケーキ屋さんのショーケースにモンブラン発見。
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もはやモンブランを見ると、もつにこみさんを思い出さないわけにはいかない。
もつさんが先日、マラソン大会出場のため新潟に行かれて、おだんごさんバクゼンさんと会っていた noteを拝読した。
おふたりからその時の話を聞いて、5月の文フリでお会いしたもつさんが浮かぶ。
もつさん、私も新潟に来てますよーー。
今回、おだんごさんが『旅のしおり』を作ってきてくれた。
かわいいイラストに癒され、「note修学旅行」の文字に心踊る。
5人の似顔絵や、"おだニオン坊や(おだんごさんが描いたオニオン坊や。今、名付けてみた)"にほっこりする。
気がつくと宿にチェックインの時間になり、宿泊ホテルへ。
二間続きの広い和室に、一同「わぁー!」となる。
ピシッと油断も隙もなく敷かれているお布団を見ると、想像しちゃって(何を?)ドキドキするのは私だけだろうか………いや〜ん💕(©️みおいちさん)
晩ごはんの店へと歩いて向かう道中、川にかかる大きな橋を渡った。
遠くには山々が見えた。
新潟滞在の2日間、どこからでも山が見えた。
連なる山と山と山は、私には珍しい光景だった。
見ているだけで身体の中が浄化されていくようだったし、自然の持つ力なのか、心が落ち着いた。
山は「ようこそ」や「大丈夫」や「楽しいかい?」や「よかったね」と言ってくれているようだった。
予約しておいてくれた店での晩ごはん。
乾杯と共に、テーブルの上がにぎやかになっていく。
お刺身盛り合わせ、まいたけの天麩羅、
海鮮カルパッチョサラダ、ガーリックステーキ……
お通しは、鮪の煮付けと山菜だったかと……
ビールも美味しかった。中ジョッキ、ぷはー!
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印象深かったのが、きのこだ。
まいたけの天麩羅も、「八色しいたけ」という魚沼特産のしいたけも。
味が濃く食感がよくて、きのこ好きにはたまらなかった。
またいつか新潟に行く機会があれば、八色しいたけを食べたい。
夜道を歩き、再び宿に向かう。
まだまだ一緒に居られることが嬉しい。
見上げた夜空には星ひとつなく、橋の下を流れる川の音がした。
今ここに居られるのは、 noteを書いてきたからだ。
やめずに書いてきた私をほめたい。グッジョブ、私。
書いて読んでつながった気持ちが、出不精な私を新潟まで連れてきた。
今このタイミングで。
宿の風呂は温泉だった。
熱めの湯に肩までつかり、ちょうどよく茹でられた。
偽物の蛍ですら、愛おしい夜。
風呂を出たところには「お水をどうぞ」コーナーがあって、おだんごさんと水を飲んだ。
えっ?と思うくらい、甘くてまろやかな水だった。
この水を毎日飲んでいたら、東京の水道水は衝撃的であろう。
そして、「シンデレラ・パジャマを着たおだんごさんとお風呂上がりに水を飲んでいる私」に、可笑しくなってきた。
先月は文学フリマでおだんごや、今は新潟で修学旅行、なんてこった、パンナコッタ(©️Marmaladeさん)だった。
楽しんでもいいじゃない、今夜くらい。
寝る前にしたカードゲームは、かなり盛り上がった。
かすみーるさんが持ってきてくれた『ito』というゲームで、くまさんはしたことがあり、バクゼンさん、おだんごさん、私は初めて。
シンプルなゲームなのだが、奥が深い。
プレイヤー全員で力を合わせてするのがいい。
でも個人の判断力、想像力が重要。
ゲーム内容の面白さもあるが、これはかすみーるさんのリードがあって面白さが増していると感じた。
バクゼンさんがおっしゃっていた、
「かすみさんをずっと見ていたいよ」
には、そうだ、そうだとも!だ。
たくさん笑って日付けが変わるころにお布団へ。
いつも枕が変わると眠れないのだが、この日はすぐにぐっすり眠ってしまった。
寝つけない、眠りが浅い自分にしては珍しいことだった。
朝食会場では、かまどで炊いたごはん、おこげが食欲をそそる。
かすみーるさんのおこげがハンパなかったことも記録しておきたい。
配膳スタッフさんもおったまげであったと聞いた。
少しずつ好きなものをとるバイキング形式で、どのおかずも美味しかった。
私は旅先の朝食で、「ごはんにかけてお召し上がりください」なものや、「お味噌汁にどうぞ」みたいなものがあるとテンションが上がる。
外からは分からない程度に、ククククク……となる。
入れても入れなくてもいいですよ、でもやってみたら?地元では入れるんだよ、というのがあると、試したい、試したいです!!となる。
そして多くの場合、やってみて正解なのだ。
これぞ旅の醍醐味。
チェックアウト後、お昼までの時間を過ごすため、お店に入った。
新潟2日目はあいにくの雨で、散策できたらと思いながらも叶わず、屋内から屋内への移動になった。
それでも全く構わない。
だって話したいのだもの。
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5人でおだんごをいただいた。
カフェの丸窓からは、木々の緑が雨に打たれ、しっとりと濡れてく様子が見えた。静かな雨。
私達は noteを始めた時期が近くて、知り合った時期も差はあれど、近い。
〇〇という企画で……といえば、ああ、あれね、とすぐ分かる。
互いの noteを読んできたから話せることが多いと私は感じている。
noteを通して重ねてきた時間もあるし、それだけではなくて、4人のお人柄も大きい。
ここに語るに及ばず、お名前を見てもらえば、お分かりいただけると思う。
お昼はお蕎麦だった。
「しゃべって、食べてばかりですね」と思った方、その通り。
それがしたかったのだ。
そのために行ったのさ。
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新幹線出発の時間まで、駅前のファミレスで過ごす。
日曜日のファミレスは、地元の方々がご家族でいらしてくつろいでいる。
おばあちゃんがアイスを食べていたりして、いいなぁ、日常と思う。
そしてこのファミレスは、どうしてこんなにケーキが安いのだろうか。謎。
山盛りフライドポテトを残さず食べたね、2人前にしなくてよかったね、と心の中で思っていた私だ。
新幹線の時間が迫り、前日会った改札での別れになった。
ようこそをした場所でさようならだ。
新潟チームと握手を交わした。
その時、さびしくも悲しくもなかった。
楽しかった、ありがとうという気持ちだけだった。
またね。
また、noteでね。
また読むよ。
滞在中、くまさんがおっしゃっていた、
「この先、おふたりの noteを読むと、この山の光景が浮かぶなぁ」
私も同じく。
深い緑の山々とたなびく霞、その場に行ったから感じられた光景、空気、美味しいもの。
おだんごさん。
バクゼンさん。
おふたりが暮らしている街。
マル太郎さんが暮らしていた街。
バクゼンさんとおだんごさんの noteを開くと、新潟で見た山と山が、一緒に思い起こされると思う。
行ってよかった、行けてよかった。
「楽しんできてね」と送り出してくれた家族に感謝。
おだんごさん、かすみーるさん、くまさん、バクゼンさん、楽しい旅をありがとう。
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