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ミニマリストの週末日記10|2021.5.29

土曜日。くもり。
朝方は少し涼しかった。窓を開けると部屋中に風が巡っていい感じ。
洗濯機を回し、着替えて、近所のパン屋へ出かける。
トングを片手にいろいろ迷った末に、ソーセージロールとチョココロネを購入。これはお昼ごはん用。
今日はカメラを持って海へ行く。

「写ルンです」という使い捨てカメラが近年また流行っているらしい、と少し前からよく聞いていた。
使い捨てカメラというとちょっとあれだけど、公式には「レンズ付きフィルム」と言うらしい。これはあくまでもフィルムですよ、でも撮れますよ、と言うことだろうか。シャッターを押すだけでパチリと撮れる、プラスチック製のコンパクトカメラ。

ここのところ、写真というとすっかり、スマホで撮ってデータをクラウドに、現像はほとんどしない、たまにスライドショーで見返すくらい、という感じになっていたけれど、フィルムに撮り現像した写真は光が美しい。
フィルムカメラを持ってどこか広いところに出かけたいなぁと思った。

写ルンですを購入しようかと思っていたけれど、ネットで色々見ているうちに、あるコンパクトカメラに興味を惹かれた。

YASHICA という日本の老舗のカメラメーカーのコンパクトカメラを復刻したものらしい。フィルムを入れて、手動で巻き上げ、ファインダーをのぞいて、パチリとシャッターを押す。一眼レフのように難しいことは何もなく、ただシャッターを押すだけで撮れる。
カメラの知識は何もなく、でもフィルムで写真を撮りたい。そんな自分の散歩の相棒に、とてもいいなと思った。
フィルムはこれ。↓

洗濯物を干し、着替えてすぐに出発。
陽が出ると暑くなりそうなので、キャップ、Tシャツ、ジョガーパンツ、カーディガン、サンダル。リュックにタオルも一応持った。

10時前に到着。
たぶん15年以上ぶりに来たので、駅前の店がいろいろ変わっていた。ロッテリアが無くなり、スタバが入っている! コンビニもある。

駅前からまっすぐに伸びる道を海へと向かう。
人はまばら。敷地がとにかく広いので、ソーシャルディスタンスは何の心配もない。
緑地を過ぎてガラスの展望ビルを抜け、芝生をくだり、橋を渡って、浜辺へ出る。

うっすらとした曇りだったので空も海も白っぽいやさしいグレー。
ちょうど干潮で、あちこちに潮干狩りの家族連れや散歩をしている人がまばらに見えた。波打ち際まで行ってみる。
適当な場所にリュックを置き、サンダルで来たので、そのまま少し海に入ってみる。ぬるい水がひたひたと足元に寄せて気持ちいい。

カメラのファインダーを覗く。ファインダーのフチの四角と、少し薄暗い見え方がノスタルジック。シャッターを切ると、パチリ、という小さな手応えがある。
水平線や、足元の影、波打ち際などを写してみる。

ふと見ると、リュックにだいぶ波が迫っていた。潮が満ちるのはあっという間だ。慌てて海から上がり、足洗い場で足元の砂を落とす。タオルを持ってきておいてよかった。

浜辺をしばらく散歩した後、緑地へ引き返し、並木道の木漏れ日を見ながら歩く。
ベンチがたくさんあり、時間帯のせいか人もそんなにいなかったので、ここでパンを食べる。
陽が高くなり暑くなってきたのでこれにて退散。
昼過ぎには帰宅。

シャワーを浴び、着替えて出かける。
フィルムを現像に出し、待っている間にnote記事を一つ更新する。
下書きを作っておくと、出先でもスマホでぱっと更新できて便利だなあと思う。

本屋の棚を一通り眺めているうちに時間が来たので、写真を受け取って帰宅。
すぐ見たい気持ちを抑えて、先に夕食の支度をする。
少し疲れたのでお腹にやさしい食事にしようと思う。

ご飯を2合、2合半分の水でやわらかめに炊き、圧力鍋で、玉ねぎとじゃがいも、鶏肉と豚肉を小さく切ったものをオイスターソースと酢メインで煮込む。
圧力鍋は材料を入れてあとはおまかせにしてしまえるので本当に便利。そして材料の味が深くなっていつも美味しくできる。

使っている圧力鍋はこちら。蓋が完全に取り外せて、手入れをしやすいのが気に入っています。家電は出来るだけシンプルな機能、構造のものを選ぶようにしています。

メインのおかずを圧力鍋に任せて、玉ねぎの処理。
泥付きの新鮮な玉ねぎをたくさんいただいたので、水で洗って外側の皮をむき、水分をふきとってラップでくるみ、冷蔵庫へ。
水分たっぷりで足がはやそうなので、どんどん使っていこうと思う。

一通り作業を終え、片付けて、写真を見る。
想像以上の光のきれいさに、とてもびっくりした。とにかく光が、そして影がきれいだった。フレームの中に、全ての要素が調和してにじんでいる。
何とも言えない色あい、木漏れ日、波と波の間の光、雲と空の、空と海のあわい、少しだけ見えた青空のやさしいブルー。

夕食は煮物と白ごはん、つくりおきのポテトサラダ、ツナとトマトを和えたもの。酢の味わいのおかずはこの季節とても美味しい。煮物でお腹が温まるのがわかった。

片付けを終え、風呂を沸かす。湯船に本を持ち込んで、ゆっくりめに風呂であたたまる。

この文庫が最近の風呂用本。
特設サイトへ寄せられた様々な相談への村上さん回答が、淡々としていて誠実でユーモアにあふれて、あたたかい。

今日は全体的にあたたかいものを欲していた日だった。
梅雨時は何かと冷えるから、意識してあたたかいものを摂ってゆきたい。
MUJIのスティックのお香、金木犀の香りのものを焚いて、眠る。

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