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みんな、童心にかえりたい

プログラミング未経験の文系女子大生が作っている「のりもの、どんなおと?」には、乗り物のイラストが「20枚」使われているのだが、「のりもの、どれかな?」の方には、乗り物のイラストが「80枚」使われている。

「のりもの、どんなおと?」~ダウンロード数が+15\(^o^)/~
http://www.materialize.jp/art/internship/9031/

女子中学生たちも「のりもの、どんなおと?」を見てくれたのですが、「イラストがカワイイ」と大絶賛されたようです。
女子中学生に言われると嬉しいですよね。
女子大生より圧倒的に若い感性もってますからね。。。
女性、しかも若い女子ほど「カワイイ」の基準がキビシイと思っているので、女子中学生からの「カワイイ」は貴重です。

このイラストは私が書いたのだが、土日を丸々潰して80枚も書いた甲斐があったというか・・・。素直に嬉しい反応だった。

アプリを開発するのにターゲットを「女子高生」にしていることがよくある。彼女らは、可愛くなければ可愛くないという反応を示すし、面白くなければ面白くないという反応を示す、その感想に屈託がない、最後の世代だと思う。

うちは女子大生のインターンを多く採用しているが、アプリ開発のヒントにアイデアや感想を求めても、高校から大学の数年間に一体何があったのかと驚くくらい、当たり障りのないことしか言わなくなる。何のために学生を採用しているのか分からない、嘆かわしいくらいに。

インターンにくるくらいだから、もう就職を見据えている子が多い。だからなのだと思うが、社会人として弁えた言動をと思ってしまうのだろう。最近ではもう珍しくないのだろうが、みんな同じ髪型、みんな同じスーツ、没個性を誰が求めているのだろうか?

何のために若いのか。女子中学生、女子高生の屈託のない感性はどこへいってしまったのだろうか。企業は若返りが不可欠だと思う。時代に合わせるためには。没個性で旧体制の会社に染まっては、なにも新しいものは生まれない。こんな人材はいらない。結局、入社後、活躍できるのは、しっかりと自分の意見と意思をもったものなんだから、なぜ、当たり障りのない言動が就職への近道だと思うのだろう。少なくともうちではそんな人間を一人も採用しない。

こうやって若い感性は、子どもの感性は、意識的に、無意識に、消されていくのだろう。そしてストレスまみれになっていく。

ストレス発散の最も効果的なのは、「童心にかえること」なのだそうだ。ゲームでもいい、マンガを読むでもいい、完全に童心にかえって心から楽しめること、これがなによりも精神を安定させるらしいのだ。それは母性や父性に甘えることも含まれる。

ポケモンGOの登場で、カスタマーを惹きつけるには、「ディスカウント」ではなく「遊び」だと気づいた企業はとても多かった。努力に努力を重ねたディスカウント作戦よりも、遊びでふらっと来たカスタマーのほうが、圧倒的に金を落としていったのだ。

みんな、あそびたがっている。童心にかえりたがっている。どれだけ子どもの感覚を取り戻し、それを盛り込めるか、海外はとてもそれが上手いと思う。そして日本はやっぱり潔癖で、大人であることを求め過ぎだと思う。

これからは「女子」と「子ども」がキーワードだと思う。いつか、中学生とか小学生のとんでもないアプリが登場しそうだ。

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