明日は、寝たくない

2020年より東京を中心に活動する石川朝と坂本沙季の二人を主宰とする演劇団体。ashi…

明日は、寝たくない

2020年より東京を中心に活動する石川朝と坂本沙季の二人を主宰とする演劇団体。ashitahanetakunai@gmail.com 旗揚げ公演『花は窓』終演。『アンビルト』3/2〜3/5 終演。

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『アンビルト』坂本沙季「私たちはいつまで経っても、地べたでジタバタしたい」

公演が終演して、約2週間が経ちました。 『アンビルト』関連のnoteは一旦、これで最後の更新となります。改めて、ご来場いただきありがとうございました。 明日寝的には大学の中で上演した『コントロールしなくていい』、旗揚げ公演『花は窓』を経て3作品目でした。 わたしはいつまで経っても、誰かのことを想って作品を作っています。だからこそ、観に来てくださるあなたに感謝しています。 創作ペースはゆるやかですが、私が続けたく、続けられる限りは続けみようとこの作品を終えてみて、思いました。

    • 『アンビルト』石川朝「JI・MO・TOの友達たちの話」

      育った街を離れられない要因の大半を占めている地元の友達の話。 毎日お泊まり会を開催したって週に6回会ったってついついビデオ電話してしまったりする。 夜中にお散歩したり 台詞が覚えられない時には手伝ってくれて 飲みたいなー、な気分の時どんなに疲れてても付き合ってくれる つらーいときはすぐにかけつけてきてくれて楽しくしてくれて 電話に出れないときは絶対に折り返し電話をくれる わたしがちびっと弱気なこと言うとびっくりするぐらい明るい答えが返ってくる 楽しいときでも会いたい友達 あた

      • 『アンビルト』福原恵音「アンビルトとわたし」

        初めてnoteに投稿します。 はじめまして、よろしくお願いしますの感覚です。 その一、制作としての視点 その二、自分とアンビルトを重ね合わせて のニ本でお送りします。 その一、制作としての視点 私は本公演に制作という役割で関わっています。 偉そうに言っていますが、日中は仕事があるので、かなりハーフな仕事量でやらせてもらっています。カンパニーのみなさん、すみません。 私が制作として関わることになったのは、主宰二人が声をかけてくれたからで、私がやると決めたのも主宰二人だからで

        • 『アンビルト』坂本沙季「雑記」

          昨日、ちょっとだけ昔の写真やらホームページやら、いろんなものを観に、少し、ネットの中を泳ぎました。 その前の日は、海の中をただ沈んでいく夢を見ていました。 そういえば、最近の私は満員電車に乗ること、 コロナ禍以降かな、一人のときはめっきり選ばなくなりました。 このときの私はどこも泳げなくなってしまうんでしょうね。大切な本も開けない。よわよわの三半規管が邪魔でスマホも開いていられなくなるし。 大学一年生だったときは、サークル活動に明け暮れていて、日が昇るか昇らないかくらい

        『アンビルト』坂本沙季「私たちはいつまで経っても、地べたでジタバタしたい」

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        • 坂本沙季
          39本
        • 石川朝
          39本

        記事

          『アンビルト』小見朋生「稽古中に考えたこと」

          「明日は、寝たくない」の『アンビルト』に出演しています、小見朋生です。 今回の作品を稽古している中で、思い馳せた事をつらつらと書いていきたいと思います。 作中で「この街から何もかも無くしていく」という様な台詞が出てくるのですが、自分の地元は山の傾斜部に位置する所にあって、 人口は年々減っていて、自分が通っていた小学校も数年前に廃校になって、家の周囲の畑も、今は所有者がいるんだかいないんだか分からないような状態で存在しています。 その内、何もかも無くなっていくんだろうな

          『アンビルト』小見朋生「稽古中に考えたこと」

          『アンビルト』新門岳大「思い出の場所」

          「明日は、寝たくない」の『アンビルト』に出演させて頂く新門岳大(しんかどたかひろ)です。よろしくお願いします。 つたない文章だと思いますが読んで頂けたら嬉しいです。 稽古のアップの時にお題を出して一人一人話すというのをやっています。 昨日の稽古で「自分の思い出の場所は?」というお題が出た時に思い出した場所が一つあって、それが幼稚園の跡地でした。 何年か前に地元の友達と幼稚園に行ってみることになって、その場所まで行ったんですけどその場所には幼稚園の建物はなくてブランコだけが

          『アンビルト』新門岳大「思い出の場所」

          『アンビルト』石川朝「深夜にやって来る妖怪腹減り女の話」

          おなかがすいて寝れなくて 食べても食べても満たされない夜がたまにある そしてその現象はスマホの先のみんなたちまでもが寝静まった夜に大体起こる。 ちなみに深夜と言っても1時2時の話ではない 明け方4時。 「なんの栄養が足りてないんだい!」と自分に問いかけながら冷蔵庫を眺めてぱくぱくと食べ進めていく みんなが食べた夜ごはんの残り物を少し食べて空腹のエンジンがつく。 チョコレートをかじってこれじゃない、白ごはん食べてこれじゃない、パックのジュース一口飲んでこれもちがうから冷蔵庫に戻

          『アンビルト』石川朝「深夜にやって来る妖怪腹減り女の話」

          『アンビルト』坂本沙季「いつまでいるの大根ズ」

          雪が降りました。 前にもつらつらと住んでるところの話を書いてるんですけど、私は今、前とは違う家に住んでいます。近くに畑と学校があって、駅まではバスで行く、前よりちょっとだけ不便な場所に越しました。 その家で初めての冬です。畑に雪が積もって、部屋の中に光が反射して、部屋があかるくなりました。 わたしは団体写真がけっこう今は気に入っています。たしか、これにしようってなったんだったか、私が勝手にこれにしたんだったかは覚えていません。これが、本当に団体写真なのかもよくわからない。

          『アンビルト』坂本沙季「いつまでいるの大根ズ」

          『アンビルト』板崎泰帆「アンビルトってなに」

          今回、「明日は、寝たくない」の『アンビルト』に出演させていただく、板崎泰帆(いたざきやすほ)です。よろしくお願い致します。 初めてnoteを書くので、何を書こうかドギマギしながら文章を考えています。お付き合いください。 今回、公演のタイトルになった「アンビルト」という言葉は、この公演で初めて知りました。 意味は、 「いまだ建てられていない建築と、建てられることのなかった建築」 という意味です。 計画書まではできたけど、コンペに通らなくて、実際には建てられなかった建築

          『アンビルト』板崎泰帆「アンビルトってなに」

          『アンビルト』石川朝「わたしの街」

          こんにちは 稽古場のことなどとか自分のこととか つらつらと書いていこうかなと思います。 まずざっくり言うと「明日は、寝たくない」の稽古場はいつもとにかくゆったりです。 みんなが集まり始めるとまずきゃっきゃとおしゃべりから始まります。大体すぐに終わらないので最近は、なんとなく稽古モードに入れる身体に自然になれるように音楽を使ったアップを設けることにしました。 アンビルトではこちらCreepy Nutsの「のびしろ」です。いくつかの候補の中から選曲に迷っていたのですがキャストの新

          『アンビルト』石川朝「わたしの街」

          『アンビルト』坂本沙季「天の邪鬼がわたしを許さない」

          高いところから降り落とされる感じが私の日常には、よくあって、だいたいが私のせいだとわかっているけど、わたしはそれを今も納得できない。理由が欲しい。無闇矢鱈に裏切らないで私。 言ってもダメだし、 言わなくてもダメならどうしてたらいい? を諦めたくないのが日常でもあります。 今回は、個人的には中間な感じです。 わたしの言いたいことをただ書いていくようなものと、稽古場を記録し、わたしたちを開いていくものと。 その、どのへんがいままでと違うのか同じなのかは定かではありませんが。

          『アンビルト』坂本沙季「天の邪鬼がわたしを許さない」

          『アンビルト』石川朝「ロウソクがなーい!」

          『アンビルト』石川朝「ロウソクがなーい!」

          坂本沙季35.ガチャガチャしたらドーデスが4つも出た

          noteをすこし、おやすみしていた期間に、本当に、 いろんなことがあって、いいこともわるいこともたくさん変わりました。 未来の予定を入れることは、とても安心することだけど、少しこわい。だから、お芝居の予約とか、遊びに行く約束とかするのちょっと、心の山を乗り越える。 その分、私たちのことを観に来てくれるひとがいることが本当に嬉しい。 いつも山を越えてきてくれてありがとう、と思う。 先月末は、引っ越しをした。 今住んでいる場所から一度、実家に戻ります。 もうこの場所には戻って

          坂本沙季35.ガチャガチャしたらドーデスが4つも出た

          石川朝35.東京は雪が降ったよ

          夢に時々出てくる人がいて 全然気軽に会うわけじゃないのに 困った時にいつも「たすけて!」ってその子の顔を思い浮かべてしまうのは、わたしの幼いところを知っているからかもしれなくて その子が出てくる夢の中ではいつも2人で何かに追われていて、わたしはスーツケースを持っていて一緒にどこか遠いところに逃げようとしてるんだけど 悪いこととかなんにもしてないのに警察とか悪い人から逃げてて、 だけど毎回あとちょっとのところで目的地に行けない それでなんか毎回悲しい気持ちで起きる その人がどこ

          石川朝35.東京は雪が降ったよ

          坂本沙季34.すみっこでしか暮らせない人

          自分の余裕がないときに愛のある対応のできない自分が嫌いです。ひとからのラインを返せず、少し放置してしまうようになってしまったことがもう自分のキャパシティのなさを痛感してしまう。器用にいろんなことをこなすひとが羨ましい。 最近演劇が好きな理由は、作品を構成する要素がたくさんあって、すべてにいろんな人が関係していて、そこには独立した個が存在しているのに、完成された作品はひとつのパッケージとして立ち上がるからです。例えば舞台の上にいるひとにも、そうじゃない時間があること自体がすご

          坂本沙季34.すみっこでしか暮らせない人

          石川朝34.さよなら20さい、次は22さい

          最近は、歳をとるのに怯えながら浴びるようにラーメンを飲んでいます。 枠から飛び出せだのなんだの 「なんとか枠」も「なりたい枠」もわかんない人は?どうすんの? ああもう全然伝わってこない いつまでも楽しかったことだけにすがらせもらってたけど 思ってることがそのまんま出るからすごい嫌い 「とくべつ」っていう言葉を聞くと冷蔵庫に入ってるちっちゃいゼリーとか四角いサイコロみたいなチーズを思い出す。 小さい頃、時々「とくべつね」っておかあさんが言って渡してくれるあのちまちました食べ物、

          石川朝34.さよなら20さい、次は22さい