仲間とジブンのやる気を引き出す — 僕がLGBTQサークルで得た学び
みんなはバイトやサークル、お仕事に対する自分のモチベーションを意識したことがありますか?
Ⓐ好きなコトに熱中できる、カリスマ派の人!
Ⓑ仲間と一緒に楽しみたい、仲間想い派の人!
Ⓒこれは仕事と割り切って淡々と取り組める、働きアリ派の人!
Ⓓん~。おれはもう思いつかんけど、それ以外の派の人!
モチベって人それぞれだし、いざって時にわいてこないもんですよね…😅
きょうの記事は、
自分ひとりで、あるいは仲間と一緒にこれからなにかを始めたい人
すでにサークルやバイトチームをなどを運営している人
にオススメです。
あっしぃはモチベ研究者
じぶん、大学生なんですが、専攻分野が組織心理学といって、
チームのモチベーションについて研究する学問をゴリゴリに学んでいます。
実際に自分自身でも組織経営をするのが楽しくて、
北大のLGBTQ+サークル「虹の集い」の共同代表をつとめて
ついに2年半が経ちました!😎
「虹の集いのみなさん、がんばってますねー!」
「ほんとうは大変なんじゃないですか?」
「大学生活と両立するの、けっこう厳しいでしょう」
友だちや取材記者さんはみんなそう言ってくれるんだけど、
知らん!楽しいし、大変じゃないし、両立できとるわ。笑
※少なくとも自分は。笑
とはいえこなしてるタスク量はそれなりだし、性格しだいでは心が折れそうな活動も、サークルのみんなは乗り越えてきてます。
「それはねー、あっしぃがみんなを引っ張ってくれてるからだよー」
メンバーはそう言ってくれるけど、
ごめん、個人的に楽しいと思う道をぶっ走ってるだけ。笑
とはいっても、
年2,3回の独自イベントを運営し、
それなりにメディア取材が絶えず、
1年で数十人規模から100人を超えるサークルになり、
大学から賞をもらえる団体をみんなで作れたことには、
何か理由があると思うんです。
ということで、今回はサークルの仲間と自分のモチベーションがどこからやってきているのか、あっしぃなりに徹底分析してみました。
今回の記事は虹の集いの解体新書になりそうです。笑
①これからの見通しを立てる段階
ざっくりいうと「私はこういうことを思いついたのでみんなでやっていきたいです!」をキチンと周囲に表現する、Ⓐカリスマ派に必要なスキルです。
虹の集いの場合は、自分がこの役割を担うことが多いです。
例えば、「4月はラジオ番組9本投稿するぞー!」とか、「ちょっと目新しいポスター作ってSNSでバズらせるぞー!」とか。
「よくそんなこと思いつくね!」
みたいな企画をできるだけ具体的に、メリットや面白さを含めて表現することが大切です。
ちなみに、自分がお師匠にしている某カリスマさんは、
どれだけ身近な人へのプレゼンでも、入念にスライドを作るんだってさ!
仲間を得るには「見通し、立ってるよー!」感を出すことがカリスマさんの大事な役割なんですね。自分はカリスマじゃないけど、確実に見通し立てて突っ走る側の人間だなと思います。笑
②仲間と一緒に作業する段階
「お、プロジェクトおもしろそう」つって、ついて来てくれた仲間と一緒に、いったん定まった見通しに向かって行動をおこし始めます。
Ⓐのカリスマ派は人間関係よりも個人の興味に突っ走る人が多いので、笑
ここからはⒶのカリスマ君と、Ⓑの仲間想い君、そして2人の仲介役の協力関係が重要です。
仲間想いなメンバーは、「おつかれー!」「ありがとー!」「頑張ってるねー!」「髪型変えた?」などなどのコミュニケーションをとりつつ、メンバーの悩みや苦労にはいち早く察知できる能力をもってます。
仲介役のメンバーは、Ⓐカリスマ派とⒷ仲間想い派の中間キャラ。
「最近○○さんが仕事抱えすぎてるらしい」「企画のココは落とし穴だから対策を打っておくべきだ」など、秘書的役割を果たしながら全体の人間関係を見わたす能力をもってます。
③仲間を信頼する段階
次は、それぞれがそれぞれに与えられた役割を淡々とこなす段階。
ここでは、Ⓐ派、Ⓑ派、©派を問わず、自分の役割に自信を持つことが必要になってきます!
Ⓐのカリスマ派は、いまの企画に新しいアイデアを追加し続け、
Ⓑの仲間想い派は、チームメートを想いながら仕事を分け与え、
Ⓒの働きアリ派は、自分の仕事を淡々とコツコツこなす。
ここで陥りがちなのが「自分がやったほうが早いのに…」という発想。
まったくもってのまちがいです。
自分の場合は、淡々とした作業も人並みにはできるけれど、
Ⓐ以外の作業はすべて、後輩のメンバーに託してます。
なぜなら、淡々と作業をしながら周囲を見渡したり、仲間を思いやって作業をする能力も総合評価すると、ぜったいに後輩のほうがスキルが高いから。
これって、まさに適材適所だよね。
自分に合った仕事が与えられていることが、なによりチーム全体のモチベーション維持には大切だと思います。
④後輩を育てる段階
それぞれの役割に徹することで、
各メンバーがそれぞれにスキルを高めてきます。
しかし、やってくるのが世代交代。
それぞれの役職が繰り上がることで、いままでとはちがった役割を求められる段階に入ります。
ここで大切なのが、自分の役割をあえてサボったり、代わりに違う役割を担うことで、次の世代のⒶ派、Ⓑ派、Ⓒ派が現れるのを待つこと。
Ⓐのカリスマ派は、ほかのメンバーが出したアイデアをサポートし、
Ⓑの仲間想い派は、後輩が活躍できる雰囲気づくりに徹し、
Ⓒの働きアリ派は、周囲のモノやコトにも意識を向けてみる。
後輩を「育てる」というと、先輩側に主導権があるようですが、
この段階では、すでに主人公は後輩へ完全シフトしています。
意見出し、プロジェクト進行、成果を出すまで、ぜんぶ後輩へポイっ。笑
「いい案だね~」「やー頑張ってるね~」「○○さん大変そうだね~」と
先輩はボソッとつぶやくだけ。爆笑
案を採用するかどうか、努力を継続するかどうか、大変な人を手伝うのか見捨てるのかも、すべては後輩しだい。
ただ、後輩がすっ転んだときに「どした!」と行ける所に待機しています。
このぐらいの距離感があったほうが、後輩はコケる前兆に敏感になり、転び上手さんや、そもそも転びにくい人間に成長してくれるんだと思います。
大切なのは、あまり干渉しないこと。
もし仮に自分の想定とは違う方向に組織が進みだしても「それが次世代のチーム方針なんだ」と割り切ること。
すごく難しいし、少し寂しいけれど、自分がとても大切にしていること。
「潔く手放す」ということ
プロジェクトも組織も後輩も、自分ひとりの所有物ではないんです。
だから、みんな一丸となってドッと熱中した後には、スッと手放す。
干渉せずに次の世代へつなぐ、ドライな感覚も重要だったりします。
自分みたいに自由奔放な人間はとくに、
目上の人間からの干渉を嫌い、強く抵抗するタイプだと思います。
そのくせ、別のサークルでは自分が後輩のやりかたに干渉して、
後輩たちに苦労を強いてしまった経験もありました。
だからこそ、同じミスはしたくない。
サークルを魔改造してきた自分を、先輩がたはそっと見守ってくれて、
いろんな経験を与え、僕のことをのびのびと育ててくれました。
だからこそ自分も、後輩が成長してくれるのをそっと見守っていたいと思ってます。
でも難しいんよ!これがね。笑
😊メンバーの笑顔が正解の証拠😊
プロジェクトを動かす、夢を叶えるって、エゴとの闘いだと思ってます。
「新しい企画を実現したい!」なんて、
自分個人の自己実現欲のカタマリじゃんね。笑
なのに仲間が集まってくると、私欲を抑えてみんなのことを気づかって、
最後にはプロジェクトごと手放さなきゃいけなかったりする。
なんか、恋愛してるときの二人の距離感みたいに、
目に見えない難しさというか、エゴとの闘いがあるんだよね~。
自分が楽しくて、仲間も楽しそうにしてる。
これが、なにかがうまくいっている最高のサインだと思ってます。
結局たのしいコトやってる人間のモチベが最強なんだよね。笑
だから、メンバーが深刻そうな顔をしてると
「おっと、あぶねぇあぶねぇ」とか思って
内心あせってる自分がいたりもします。
ひとりで努力する時にも通じるノウハウ
ここまでをまとめると、仲間と自分のやる気を引き出すコツは👇
①これからの見通しを立てる段階
→興味があることにはまずひとりで全力で熱中してみること
→自分の興味をわかりやすく周囲に伝えて、みんなのやる気をおこすこと
②仲間と一緒に作業する段階
→動き出してからも、つねに改善を加えること
→メンバーのことも、自分のことも思いやること
③仲間を信頼する段階
→メンバーのやり方も、自分のやり方も尊重すること
④後輩を育てる段階
→自分の役目が終わったときにはスッと身を引くこと
これらの項目って、たとえば
ひとりで勉強する時とかにも割と重要なこと
だったりしません?
きょうここで話させてもらったことは、
組織のマネジメントについてしゃべっているようで、
自分をマネジメントするノウハウだったりもします。
自分がどの段階にいるのかによって、
やるべきこと、必要な能力がちがったりします。
「やる気でんわ~」って人は、まずはどれか1つから試してみてね。
自分と違うスキルをもった人間と協力し合うのもGOODだよ~😎
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