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ASE-Lab.オープンスクール STEAM-Sat&衛星データ解析体験会 -後編-

9月30日(土)に宇宙の店にて行われた、
ASE-Lab.オープンスクール『STEAM-Sat&衛星データ解析体験会』のイベントレポート後編は、衛星データ解析体験会の様子をお届けします。

衛星データ解析体験会では、人工衛星のセンサや解析を行う上で必要な知識を勉強した後、実際の人工衛星のデータを使用しながら様々な解析を行っていただきました!



⭐️衛星データ解析って何?


衛星データ解析とは、人工衛星が送ってくれる画像や海面温度といったデータを様々な場面で利用できるようにプログラミングを使って処理すること。

解析に使うデータを送ってくれる人工衛星はたくさんあり、解析結果を何に利用したいかによってデータを選ぶ必要があります。

そこでまずは人工衛星ごとに違う、「センサ」「高度」「観測幅」「回帰日数」「地上分解能」がどういうものかを説明しました。


衛星のセンサの仕組みについて説明している様子。皆さん集中して聞いてくれました。


スライド中のクイズでは小中学生が積極的に手をあげて答えてくれました。


体験会の中では、衛星データ解析により興味を持っていただくべく、昨年の衛星データ解析ゼミでも協力していただいた株式会社sorano meさんの事業例や資料を活用し、衛星データ解析が様々な分野で使われていることを紹介しました。



⭐️衛星データ解析をやってみよう!


Pythonを使った衛星データ解析では、地図にピンを表示する解析や、実際の衛星データを使用して夜間に使われている光の量がどのくらいかを見れるグラフを表示する解析を自分の手で動かしてもらいました。

今回の参加者は、プログラミング経験がゼロの方からある程度自分でコードが書ける方まで様々でした。


通常であれば、参加者に使っていただくそれぞれのPCでコードを実行するための環境構築が必要になります。

そこで教材をGoogle Colaboratory[1]で作成し共有することで、そのPCの持ち主のGoogleアカウントがあれば環境構築なしでコードを動かせるようにしました。

また、全員が同じコードを使っているので、エラーが発生した際に対処しやすくなりスムーズにイベントを進行することができたと思います。


[1] Google Colaboratory : Googleが無料で提供するサービス。Jupyter Notebookという開発環境で、コードの実行結果をすぐに表示したり、文章を書いたりできる。Googleアカウントがあれば編集や保存、他の人と共有することが可能。

Google Colaboratoryでは文章も書けるので、初心者でもわかるようにPythonの説明から始めました。

教材は進むにつれて徐々に難しくなっていき、最後には自分でコードを変えて違う解析結果を見れるようなチャレンジ問題を出題したところ、プログラミング経験がある参加者は早速挑戦してくれていました。


Pythonを使った衛星データ解析に挑戦中。わからないことは学生スタッフが丁寧に教えてくれていました。


衛星データ解析の教材に取り組んでいる様子。教材のチャレンジ問題にも挑戦する方々もいて真剣な面持ちです。


プログラミングは少し難しかったところがあったようですが、「学生スタッフの熱意や丁寧な対応がとても良かった」「使用した教材と資料に具体例がたくさんあってわかりやすかった」などの声をいただきました。



⭐️最後に


今回のイベントでは小学生から社会人と、年齢も知識量もまったく違う方々が集まってSTEAM-Satを使った衛星開発や衛星データ解析に取り組んでいただきました。

初めて会ったにも関わらず、参加者同士で宇宙の話で盛り上がったり、一緒に問題に取り組んだりしている姿が本物の衛星開発の現場を見ているようで印象的でした。

このイベントを開催して良かったと思うと同時に、これからのイベントへのモチベーションや宇宙に対する気持ちのエネルギーをもらえた1日でした。


参加してくださった皆さん、手伝ってくれた学生スタッフの皆さん、本当にありがとうございました!


『ASE-Lab.オープンスクール』は宇宙について学べる機会を増やすべく、今後も様々なイベントを開催する予定です。


私たちの活動に興味を持ってくださった方は是非弊団体ASE-Lab.のウェブサイトSNSをチェックしてみてください!




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