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【発達障害】己を知り未来を歩んでいく

 発達障害者は客観的に自己認知して得手不得手を理解したり、人生の長期的なビジョンを描いたりするのが苦手である。そのため空想的、非現実的、自己愛的な職業選択をすることがある…しかし、彼らの特定分野へのこだわり…を活かせば、才能を開花させる可能性がある(心療内科医 星野仁彦)

 僕はASDなのですが、上記の事は本当に思い当たりますし、学生の頃の就職活動も散々でしたね。何せ自己分析が不十分で、空想的、非現実的、自己愛的な職業選択をし、いきなり社会人当初からズッコケました( ;∀;)

 ズッコケたこともきっかけで、傍から見れば良いか悪いかは分かりませんが、“男の甲斐性”を断捨離することにもつながっています。

 当時は、発達障害という概念も世の中には浸透しておらず、周囲との違いを漠然とは感じていましたが、自分が障害者だとは思っていなかったです。

 思えば、高校生までは特に慢性的な空虚感があり、自分が何者であるかがとても不明瞭だったようにも感じます。

 【成人発達障害専門外来とリハビリテーション】
 自分のモノと人のモノとの境界がすごく曖昧である。それは単に持ち物だけではなくて、お金や人間関係、地位、立場といったこともそうです。
…こういうつかみどころがない、自己像がないという感じは、彼らの特徴の一番深いところにあるように思います。だからカウンセリングはほとんど役に立ちません。…特にこういう自己像認知、自分が何者かという認知が、一番深いところで決定的に欠けているように思われます。
(昭和大学附属烏山病院病院長 加藤進昌)

 やはり、自己像認知、自我の成熟に遅れが生じるのがどうやら発達障害の特徴のようです。これに行き着いたときに僕はすごく納得がいきました。周囲と比べて自分がない感じを抱いていたのはこれが原因だったのかと思います。自分を分かっていないと、進路選択など大きな決断をする中、今後の人生を左右する重要な岐路で不適切な選択をしがちかと思います。

 余談ですが僕の自己概念は、世間体を意識した恥と自己防衛に支配されていたと思っています。

 発達障害を抱えている人にこそ、自己像認知を促す、きめ細やかなサポートが必要になってくると強く思います。ただでさえ、“自己のきづき”は知的機能の積み重ねの結果でもあるからです。

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 ここで僕が自己像認知をする上で役立ったものを紹介していこうと思います。

 “価値観マップ“を作成しながら、「どう生きたいのか」を考えていきましょう。


 “メモの魔力“の巻末に記載された質問に答えることで、自分の子ども時代から何を考え生きていたかを振り返りながら、自分という人間を客観視する手助けになるかと思います。


 “ストレングスファインダー“を用いて、自分の強みを直接的な経験以外から見つけることも新たな視野につながるのではと思います。


 最近の精神科領域では、多職種早期介入がカギになっている印象です。“自己のきづき“も本人のペースを尊重しつつ無理のない形で、早い段階で気付けると良いのかなと個人的には思っています。

 そんな訳で、「自分はどう生きたいのか」という己に気が付き、未来を歩む中で、納得がいく将来をつかめればと思いました。

 最後まで読んで頂きありがとうございます。またお会いしましょう(^^♪





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