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浅蘇芳
2020年11月23日 09:49
いつの間にか始まっていた物事の始まりを定義することは、難しい。同様に、いつのまにか終わっていたことも然り。よく冗談で、「冷やし中華始めましたっていうのは見るけど、終わりましたっていうのは見かけない」というけれど、始まった定義はできても、終わりの定義ができないことがある。例えば、持ち主不明の自転車が、いつのまにか置かれていたとする。それがあるとき無くなっていたけれど、数日後にまた
2020年11月13日 23:58
私はコーヒーが好き。安直だけれど、駅前に必ずあるような輸入雑貨店で豆を挽いてもらい、自宅でペーパードリップして飲んでいる。もちろん、ブラックで。酸味が苦手なので、ダークロースト系のフレンチかイタリアンが良い。一度だけ、焙煎したての豆に当たったことがあり、店内で挽いてもらっている時から自宅に帰るまで、それはもう美味しそうなコーヒーの香りを、周囲に漂わせることになった。これがきっかけ
2020年11月9日 15:14
浅蘇芳。この名前が実名だと思う人はいないと思うが、noteで小説を書くための名前である。由来は色の和名で、渋いワインレッドを意味している。行間を読むととことん官能的なシーンが妄想できるような小説を書きたいと思って、作ったアカウントである。直接的な表現はいっさいないのに、読めば脳内で膨らむR18指定的夢幻のシーン。ああ、脳内はなんて自由で無限に広いのでしょう!!とはいえ、ジャンルを
2020年11月10日 22:32
目と目をあわせる。焼けつくように燃え上がる視線。指先が悩ましく触れ合う。唇と唇は触れ合うほど近くに。手は滑らかに腕から肘、そして脇、背中、腰へ。首筋に吐息を感じながら、足を上げる。焦らして、どこまでも優しく。躰を相手に預け、妖艶に足を開いていく。腰と腰が重なりあう。相手にしがみつき、とろけるように上がる息。そのまま優雅なリズムを刻む。*****Por