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あたまわるい、なんてことはない ー理系とか文系とかー

あたまわるいって、本当にあるんだろうか。

わたしは今2回目の大学生をやっていて心理学を勉強しているのだけど、ものによるけど心理学って人間あるあるみたいなとこあるから、統計の知識が必要なんだよね。

で、統計が必要って知ったとき、最初ギョッとした。だって中学くらいから数学苦手だったし、わたし頭悪いからできないよなって。

なんなら数字を使う科学的なこと全般に苦手意識を持っている気がする。だからメディアの数字とか、本当は信用できるかどうかわからないのに確かめ方がわからないから、一旦その数字を取り込むしかない。その感じ、良くないよなって思いつつも、苦手意識がこびりつき過ぎて今まで全然学び直そうとか思えなかった。

でも心理師として心理カウンセリングできるようになるには、心理学をしっかり捉えられている必要があって、そのためには統計は避けて通れない。

そうなるともう苦手とか頭悪いとか言ってらんないから、そういう数学っぽいものにとうとう23歳になってから向き合おうと思うことにした。

とはいえ嫌だな〜〜という感情が強すぎたので、まずはそもそものマインドセットを変えるべく、科学的なことに関するやさしい入門書みたいなものを読んでみた。

このステップ踏んだこと、わたし的には大正解だった。

理系への劣等感とか苦手意識を明確に自覚した上で、それらを持つことが素直に勉強を楽しむことへの妨げになること、自分の世界を狭めていること、偏った思考を持ちやすくなること、他者とのコミュニケーションを拒否しやすくなることを知った。

(この本は文系で理系分野に興味がある人、文系で理系に劣等感がある人にとってもおすすめ。凝り固まった理系分野への思い込みをゆるゆる溶かしてくれる。そして、この情報過多な社会で生き抜くためには理系わからな〜い、とか言ってらんないなあ!ってなる)

あと、わたしの理系科目への苦手意識って、受験時代にしっかり身についてしまったものなんだなって気づいた。そしてその苦手意識は全然持たなくてよかったんだなってことにも気づいた。

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今日は心理学研究法の中で出てきたので分散とか標準偏差とかを重点的に勉強してる。難しそうだなと思って腰が重かったんだけど、youtubeでわかりやすく解説してくれている人たちのおかげでちゃんと理解できた。

認知心理学で脳の神経細胞とかも出てくるんだけど、カリウムイオンとナトリウムイオンが〜みたいなやつもたとえ一度でわからなくても、もう1回みたり他の人の動画も合わせて見たりすればいつかは腹落ちさせることができた。

ああ、苦手意識さえなければ人ってできるまで学ぼうと思えるんだな。って日々感動するとともに今それに気づいたことがすごく悔しい。

高校生の時本当は生理学とか生物学とかに興味津々だったんだけど、当時数学の成績がすこぶる悪くて、理系はちょっとあなたには大変そうだねって言われて素直にその言葉に従って文系を選んだ。文系でやりたいことなかったのに。

でも当時の「数学が苦手」って、あの時のあの高校のあのテストにその当時使っていた勉強法だと敵わなかったってだけで、数学というものが自分に合わないってことには全くならないはずだったんだよな。

そもそもさ、自分の好奇心に突き動かされながら自由にこの世界を楽しむために物事を学ぶはずなのに、どうして文系とか理系とか区切るのだろうか。

この分厚くて高いつめたい壁のせいで、どれだけの人が傷ついて怖がって敬遠するようになったんだろう。本当はさ、いつでもだれでも何かに興味を持ったときに、その興味が潰されずに学びの門が開かれていることが重要なんじゃないか。

そんなことを色々考え始めると今の理系文系制度とか義務教育とかに思いを馳せるようになるけど、それをやっててもすぐには自分を幸せにできないので、もっとミクロな視点も持ちたい。で、わたしが自分の学び豊かな人生のためにできることは「自分をあたまわるいって思わないこと」だと気づいた。

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たしかに、人それぞれ理解するスピードとか、今までの知識と紐付ける能力とかは違う。それに教材とか先生との相性もそれぞれ違う。だから誰かとよーいドンで勉強始めたらめっちゃ自分の理解力の遅さにウワ〜ってなることは日常茶飯事だ。その度に「やっぱりダメだな〜」って思いがちだけど、そこは踏ん張りたい。

分野によっては1ヶ月とか1年とか、もしかしたら数十年理解するのにかかってしまうかもしれない。でもそれは動機が「知りたい!」である限り、理解に時間がかかることを「あたまわるいんだな」と諦める理由には全くなり得ないんだよな。(もちろん自分がどうにもできない得手不得手もあるし、みんな時間をかければいつか絶対できるぞ!って無責任なことはいえないけれど)

「あたまわるい」とか「できない」って思うことは、自分の好奇心の芽を自ら摘んでいることと同じだと思う。それでなくても、親とか友人とか知らん人とか外野がワーワー言ってくるこの世界で、自分のときめきに気づいてそれを大切に守り抜けるのは紛れもなくわたしだけなのに。

そういえば文系理系とは違うけど、同じようなことが身近なところでよく起こってたな。わたしは普段仕事で絵を描いたり漫画を描いたりしてるから、よく「イラスト描けるのすごいですね」って声をかけてもらうことがあるんだけど、

その度に、大真面目にみんな描けるようになりますよ〜なんなら上手く描かなくても楽しいんですよ〜というと「でも美術の成績悪かったし…」って話が高確率で出てくるのだ。それ言われるたび面食らってしまう。

それ数十年前の話じゃん!!!!!って。

美術の成績なんて、今のあなたが絵を楽しもうとすることと何も関係ないよ!ってね。でもわたしも理系はちょっと…って思ってたし、同じなんだよな。学生時代に培ってしまった苦手意識は根深いなと痛感する。

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繰り返しになるけど、自分のときめきに気づいてそれを大切にいつまでもどこまでも守り抜けるのはわたしだけなのだ。たとえ周りの目が冷ややかだったり懐疑的だったりしても、心のスパークは絶対逃しちゃいけないんだと思う。

だから、いつまでも自分がのびのび好奇心に向かい続けられるためにも、「あたまわるい〜」とか「できない〜」とか思わないようにしたい。わたしはわたしの一番の理解者でありたい。

何かわからなければ、わかるまで調べたり聞いたりすれば意外と面白くなってくるもんだ。いつか、「わかったぞ!!」っていう瞬間がくるのを楽しみに、これからもわたしは工夫しながら学び続けようと思う。おわり。

…久しぶりにたくさん文章書いたな!
みんな、お久しぶりでした!元気ですか?あさぬーは元気!

あさぬー @hnk_asnm

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