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美味しく飲んで、意識せずいつの間にか健康に。カテゴリー・クリエイターへの挑戦 Vol.87

京都大学内のホールにて2020年3月12日から15日で開催するという、京都大学主催による“超”SDGsシンポジウムの第3回、「プラスチックと持続可能性」。
私は、会期中にブース出展することを許諾した。
また、プラスチックを使用する製造、小売業の者としての立場にて、『マイボトル普及への挑戦! 最適解は見いだせるのか?』というタイトルのパネルセッションにも登壇することにした。

世界中で日常的に大量生産、大量消費され、大量廃棄されているプラスチック。主な原料となる石油が枯渇性資源であることが最大の課題ではあるだろうが、私としては、ペットボトルのうち20%近くがキチンとリサイクルされずに廃棄されている現状、そして、それによる海洋のゴミ箱化、海の生物への悪影響などは、完全に使用する人間の問題であり、人災であることに焦点を当てたかったのだ。
そして、このシンポジウムをきっかけに、製造する身として、プラスチックに代わる新素材開発に協力出来れば、と思っていたのだった。


しかし、2020年2月26日、京都大学からの一通のメールで状況が一変した。
新型コロナウィルス感染症対策による、緊急事態宣言の発布。このことにより、シンポジウムを予定通りに開催することを断念する。
それが、そのメールの内容であった。

ご承知の様に、新型コロナウィルスが話題に上がり始めたのは、2019年12月ごろからだった。最初は中国から始まったこのお騒がせ事案も、2020年2月頃からは段々と日本国内でも感染が広がり出し、対策どうすんだと、なんだか雲行きが怪しくなってきた。ちょうどそんな時期だったのだ。

ああもう、世界的パンデミック野郎め〜!
そして、京都大学からの次の連絡では、2020年3月には、リユースぬいぐるみでできた「SDGs巨大オブジェ」の展示や、オンライン若しくは、SNSの発信による一部の企画を実施し、大規模な展示やセッション等は、2020年7月に延期するとあったのだった。
(ブログ記事『第3回京都大学超SDGsシンポジウム&博覧会への参画』)

2020年3月実施のオンラインクイズイベントでは、当社もクイズの出題者として参加し、子供たち向けにこの様な問題を出した。

「ミネラル(微量元素)は、タンパク質・脂質・炭水化物・ビタミンと並ぶ5大栄養素のひとつです。人の身体にはミネラルはどのくらい含まれているでしょうか?」
選択肢:①4% ②10% ③50% ④80%
さて、皆さんは正解がお判りだろうか? ※
その様にして、小規模にはなったが、一応3月の開催は行なわれた。
(写真はリユース回収したぬいぐるみを使ったSDGsオブジェの様子)


その後、京都大学では試行錯誤を重ね、2020年5月22日には、ZoomやYouTubeを使ったオンライン勉強会を開催したりもしたのだが、2020年7月に延期していた大規模な展示やセッション等は、結局行なわれることはなかった。
ご承知の通り、コロナ禍に於ける緊急事態宣言及び、自粛要請の為である。

代わりに行なわれたのは、やはりオンラインイベント「みんなのプラ・イド革命 超SDGsリーダー500人の大編集会議」だった。
議題は、「かばんの中から世界を変える、はじめかた。今日、京からできる10のこと」。
SDGsに取り組む講談社の女性誌「FRaU」の人気コーナー『今日からできる100のこと』をオリジナル展開した企画で、「プラスチックとの持続可能な付き合い方」を求め、オンラインだからできるディスカッションやチャレンジで、世界の人が行動変容を起こすような提言を導き出すと言う。

一回目が2020年7月4日、二回目は2020年8月1日に開催されたが、こうなっては、もう当社の出番ではなかった。
私は、ことの成り行きを傍観するのみだ。

そして、京都大学は、ペットボトルの問題から、次の課題への研究へと活動の対象は移っていったのだった。
SDGsの目標は17もあるのだ。無理からぬことではあるのだが、なんとも消化不良である。

これで良いのか? と思いもしたが、全てはコロナ禍によるものだ。京都大学にしても、出来る限りのことをした結果であるのだ。
しかし、やはり残念無念である。
プラスチックに代わる新素材実験などは、関わる機会があれば今後も是非取り組んでいきたいところだ。


※正解:①


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