演劇界を目指すなら狙うのは『頂(いただき)』のみ!
こんにちは。エンタメ・演劇分野をビジネス視点で語るAsakawaです。
さて今、私が自身のこれまでの俳優活動を振り返ってみて、
「あの点は駄目だったな・・・」
なんて思うことが幾つかあります。
その一つが、
この世界で成功したいのであれば目指すべき所は『頂(いただき)』のみ!
こんな意識が皆無だったことです。
どういうことかと言うと、
私は演技の勉強をしていくうちに、その演劇そのものの楽しさというものを存分に味わうことができました。これ自体は良い事です。
ただ、それでこんな心境の変化が生まれました。
「もう別に有名になれなくても、演劇は楽しいしこんな活動ができれば良いかな」
と。
有名になりたい、テレビに出たいとかそれが俳優などエンタメ業界を目指す人が持つ欲求だと思いますが、そんな欲が無くなっていったんですね。
それよりもひたすら演技が上手くなりたい、そして演劇の面白さを一番実感できる舞台をやりたい、そう思いました。
でも、そうすれば結果的には実力が認められて、様々なコンテンツに出演できて有名になれた、この流れがいいんじゃないかと理想を思い描いたわけですが、
その結果・・・、
商業ベースの活動にはほぼタッチしなかったので、
演劇活動を続ける=毎回、赤字で大変なことに・・・😓
なんて状況になりました 笑
これも全てはこの世界を知らなすぎたが故でもあります。
出演者に有名どころはいなくても、小さな劇場でも公演をしているってことは報酬は支払われるんでしょ?、こんな認識だったわけです。
それでこのままでは無理に決まっていると立ち止まってしまい、結局はそのまま身を退くことになったのはこれまでも書いてきました・・・💦
さらにそこから私にビジネス視点が加わったことによりエンタメ関連のイベントで大きな利益を上げるための基準なんかも知ることができて、
舞台、ライブなど生ものの催し物は最低でも一公演あたり千単位の動員が見込めないと厳しいそうだな・・・、
これだといくら本多劇場に、紀伊國屋ホールの舞台に立とうが、それで俳優活動だけで食っていけるわけではないんだと思い知りました。
(現にこれらの劇場の舞台に立ったことのある知り合いがいましたが、俳優業だけでは食べていけてないと後に知ります)
演劇やエンタメ関連の活動で食っていきたいのであれば活動内容よりも、
とにかく天辺を、頂上を目指していくしかありません。
それすなわち地上波テレビドラマで主演を務める、本屋はもちろん、コンビニでも必ず置かれている雑誌の表紙を飾る、企業のCMのモデルになる、大手が製作した映画にメインキャストで出演するなど・・・、
第一線で、多くの人々の目に止まる活動をしていかなければならないのです。
ここまで来てようやく食っていくための厳しい競争に加わることができたとさえ言って良いかもしれません。
が、こんな人が私も含めて周りにもたくさん居ました。
私は、僕は、そんな存在にはなれないから自分に合った場所を探してそこで活動していく、
なんてスタンスの人は。
しかしそれだと、活動による金銭的報酬は望めません。
大手企業は無理だから中小企業で・・・、
と同じような発想なのかもしれませんが、
このエンタメ業界に限ってしまうとこの世界はすごい狭い世界なので、小さな組織や団体だと協力してくれた方々全員にまともな報酬を与えられるような所は、殆どありません。
そうなってくると別の仕事をしながら活動していくのが前提になっていきます。
つまり、「いつか売れてみせる・・・」
という野望がある人は狙って行くのは基本的には大きなプロジェクトへの参加になります。
やはり大衆の目に触れている活動をしている方々のプロフィールを見ると、
新人発掘オーディション等の熾烈な競争を勝ち抜き合格した、中にはそれで小学生、中学生から活動している、お決まりの街中でスカウトされたなど・・・まだ自信がない人にはなかなか縁のないような経歴がある人が多いです。
けどこんな関門を潜り抜ける、運を引き寄せる、一番になるんだ!というハングリーさがある人材ではないとやっていけないという表れかもしれません。
或いは低予算ながらも予想以上に大ヒットした!なんていう幸運に恵まれるしかありません。そんな例は無くはないので。
最近なら映画「カメラを止めるな!」が良い例でしょうか↓
いずれにせよ自分の身の丈に合った活動をしていてはこの世界での成功はないと言うことだと思います。
狙うのは『頂上』そこだけです。
しかし時代は変わりそんな自分に合った活動でもSNS、YouTubeが代表されるように、そこでの活動が上手くいき成功を収めた人もいます。
ただそこでの成功を狙っていくと自身で売る商品や企画を考えないといけません。
その点、音楽であれば自身が作詞・作曲をして楽曲を配信できますが、
俳優なんかは難しくて、俳優は台本を貰って初めて始動することができる立場ですよね。
誰かが企画を考える、台本を書いてくれないといけないわけです。
加えて演劇分野、舞台・映画・ドラマといったコンテンツは大勢の人手が、制約なく作るなら最低でも演者、スタッフ2、30人は必要になるでしょう。
個人でも、数人規模のグループでも活動を発信できるのがSNSの魅力なのに、それには合致していません。
俳優がこのSNSを上手く活用できるようにするためにはやはり先ずは一発、大きな作品に出て知名度を上げてから、そちらに誘導していくのが自然な流れではないでしょうか。
そうなってくるとやはり、
SNSはサブで、メインは演劇を中心とした活動をしていきたいのであれば臆せず最初から『頂(いただき)』を狙っていけ!というつもりでスタートしないといけなかったんだろうなと思いました。
では今回は以上になります。ここまでお読みいただきありがとうございました。
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