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【エッセイ】64年前のピアノに宿る記憶

アラフォーからの豊かな人生をガイドする
女性専門カウンセラー
朝比奈卵です

実家のリビングにある
祖母が母のために買ったピアノ

調律カードを見てみたら
64年前の製造

浜松から来ているらしい

私は小学生のときに
やめてしまった
ピアノだけど
先生とは今も交流があって

独身のころは
発表会やX'mas会には必ず呼ばれて
子供達のお世話をしたり
受付をしたりしていた

だから

X'mas=教室のお手伝い
結婚してからは
X'mas=子供の行事

になっていて
甘い記憶はほぼない
(今年こそお願いサンタさん♡)

そんなこんなで
誰も弾かないピアノなのに
先生が調律調律と騒いでくれ
根負けして
5年に一度くらい調律→やっぱり誰も弾かない

そんなペースを繰り返していた

でも私は最近郊外の家で
少しづつピアノ(電子)を
弾き始めていて

先日帰省した際
実家のピアノを
触ってみたら

わ〜そうそうこの音!

独特の古いピアノの音に
懐かしい記憶が蘇ってきた

下に二間だけ貸している
小さなアパートの一室にむかし
声楽家が居住しており

地域の会合で
オー・ソレ・ミオを
披露することになった

母の伴奏で

その二人の練習を
螺旋状になった
内階段の踊り場で
聞いていた記憶

ベルカント唱法という
声楽の
オペラのような歌い方に

なにこの歌い方〜
声大きすぎる〜って
笑い転げたていたんだけどw
(ロクな感性がない私w)

懐かしいな母の伴奏

あの歌声も…

35年前の
9歳だったころの私の記憶が

みるみる蘇ってくる

次の練習曲はオー・ソレ・ミオ
にしてみようかな

アラフォーからの豊かな人生をガイドする
女性専門カウンセラー
朝比奈卵

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