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自分とディスタンスを取るレシピ。

見てほしい。

大好きな大宮エリーさんの映像作品です。

今日は8月31日、明日は9月1日。

1年間で若者の自死率がとても高まるとされている日だ。昨今ではすっかり世界で四季を失いつつある為、もしかしたらそうではないかもしれない。学校の夏休み期間もそれぞれとなりました。でも、、、今夜も、もし誤った選択をしてしまう可能性があるのなら、私は訴えたい。叫びたいと思うから、久しぶりにノートを描きます。

石井志昂さんの記事がとても丁寧に内容を取り上げて、説明してくださっていたのでリンクを貼らせていただきました。

初めて読んでくださった方のために、少しだけ自己紹介をします。

私はダンサー、アーティストをしているasamicro(アサミクロ)と言います。そして重度の不登校児であり、義務教育は2ヶ月間しか受けることができませんでしたし、不安神経症に悩んだり、人前で字が書けなかったり、極度な自己肯定感の低さから人の中に属すことができませんでした。今私は35才です。もう大分大人です。世間的にはもう、そうね、随分と大人よね。今日もちびまる子ちゃんのような感じで生きています。そして表現をしています。

こんな風に、踊ったりしています。朝ごはんや朝時間を題材にして。すっごく色々あったし、今だってたくさん不安やドキドキしちゃうこともあるけれど、こうやって一人ではないのよ。素敵な仲間たちと作品を作ったり、私の朝ごはんダンスを一緒に育ててくれている人が周りにもいるのよ。

つまり、冒頭の大宮エリーさんの動画をもうちど見て欲しい。

人生の良いことは、楽しいことは大体最後の方。

何も知らずに閉じてしまわないで。毎年9月1日になる前日に何かを発信したりしています。私自身は自死は考えたことがありませんでした。学校に通えず、引きこもり家族がドンドンと暗くなり閉鎖されていく家の中でさえ、死にたいとは思わなかった。ずっと心の中で「悔しい、悲しい、このやろー」「ごめんなさい、家族が戻りますように、笑ってる時間が増えますように」そう願っていた。どうしたら良いかわからなかったが、出来る限り学校以外では、家族時間が平和な時では私は明るく良い子でいたいと思っていた。お手伝いもドンドンやりたかった。ここに居ていいと言われたかった。今日はちょっと不登校時代の話は置いておいて、、、

どこか、心の中で挽回してやると思って生きてきたのだ。

私は恥ずかしながら、阿保だ。授業をほぼ受けたことがないという前提から勉強する、教わるということがすごく怖くなってしまったのだ。それは今だにそうだ。だから算数もあまりできないし、漢字もあまり読めない。一般常識的な部分が欠如していると思うが、今は携帯もあるしPCもあるしあまり困らない。初対面で会う人や表現活動していて「阿保ですね」とは言われない。それはそうか笑。幼少期のドラマの見過ぎや台本を書くことが趣味だったおかげで言葉の使い方はそんなにお粗末にならなかったのだ。ダンサー活動においても私はカンパニーなどに属しておらず、あまり身軽に組織に交わらなかったので孤高に進みすぎてきた。おかげさまで崖っぷちだった。活動のやり方もイマイチ飛躍しない。あーあ。なんだよ「悔しい、悲しい、このやろー」と思っていた。

これは、不登校とかそう出ないとかではなく、色々問題がある。俗にいう「生きづらそうな人」の歩なのかもしれません。だからね、

今日お話ししたいのは

自分とディスタンス

です。私の良いところでもあり、悪いところでそれによって要領悪く大分ノロマにちょっと生活も大変に過ごしてきてしまった。それは、

自分が自分と近いから。

自身を見つめ直す、自分自身のモノサシをかかげて、人は人我は我、そういうことではない。近年のコロナ禍により、ディスタンスという言葉がすっかりと定着したが、距離をとっておいたほうが良いものはもう一つある。

自分自身が自分の心の中に入ってしまうと、忘れてしまうことがあるんだ。それはモノ、ヒト、ジカンの距離計算が極端に縮まってしまう。誰かの声や風景の音、興味のない情報が全く入ってこなくるとね、自身の脳内だけで作り出された世界で泳ぐことになってしまう。これは素晴らしいように見えて大変危険だ。


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上の写真は、次の舞台の舞台美術として力を貸してくださっているテキスタイルデザイナーの庄司はるかさんのアトリエで打ち合わせ兼、昼食した時の写真。彼女のお家には電子レンジがない。蒸し器で温めるのだそう。そしてこの日は手作りシュウマイと温野菜を用意してくれていた。お部屋には不思議な植物もあったり、素敵な書籍や写真もあった。彼女はいつも暮すことや仕事をして行く上での大切なことを教えてくれる。その上で「あさみさんなら大丈夫です」と言ってくれる。

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この写真は京都と滋賀に行った際に、5年ぶりに再度訪れた京都にあるエレファントファクトリーコーヒーだ。ここはタバコも吸えて(今はわかりません)苦味のあるコーヒーとガツンと男らしい場所。小さな小さなチョコレートケーキは濃厚だからちょうど良い。かっこいい女性が丁寧にコーヒーを淹れてくれる。すごく美味しいお店だ。5年前、ダンス辞めたくなって辛くて京都に来ていた際にたまたま訪れたお店だった。今は、大事な人に会いに、作品を観に、ふらっと町踊りをしに京都にきて立ち寄った。写真はちょっとピンボケとピント合ってないけど、わかるかな、愛おしさが。

こんな感じでフラフラと踊っていました。(もちろん行動の際には感染症対策など徹底しています)

そしてこの夏は一生懸命毎日働いて最後には赤レンガ倉庫でパフォーマンスもさせていただきました。新しいお友達もできました。

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とても素晴らしいパフォーマンスをこの5人で30分間、赤レンガの中でたくさんの星に囲まれて踊れたことはこの夏思い出です。

そして今、9月5日に開催予定のミニ舞台

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こちらに向けて、日々を慎重にけれど心を豊かに向き合いながら過ごしています。お陰様でチケットはすべて完売いたしました。本当にありがとうございます。また観てもらえるようにも頑張りたいので今はとにかく無事に成功させることが目標です。どうぞお祈りしていてください。

https://www.facebook.com/asamicro

では、私は学校がいけてなく、精神病にもなったし、算数も漢字も読めなくて阿保で、一般常識もなければ、有名ダンサーでもないければ、なんて可哀想で惨めで、どうしてここまで来ちゃったのかしら、良いことなんてひとつもなかったわ。

この文章は、ここにあてはめられるでしょうか。

どんなに国語ができなくても、「繋がり」という部分でこの文章はおかしいと思います。そして、私はこの夏もお友達ができたし、踊っていたし、次も踊るし会いたい人はいるし、少なからず未来に期待はあります。

もし毎日が戦争のような朝で、地獄のような風景で、朝ごはんが食べられなくて、家族が笑っていなくて、全てが自分の責任だと感じていたし毎日毎日同じで、一生このままだと思っていたから、もういいやって、こんなもんかなって思って星になっていたら。この記事はかけなくて、いま出てきた全ての景色は無くなっていたんだなって思うとただただ損です。

私がどうしてこうなって行ったかと言うと、自分の心の中に「景色」と言う隙間を入れてディスタンスを作ってきたから、その中に少しずつでも人が入ってきたから。自分の心を中からではなく、外から抱きしめたから。

そうして行くとね、放り出せるよ。

少しだけパニックじゃなくなるよ。

少しだけ拒否じゃなくて逃げれるよ、止まれるよ。

そして、いい人にしか出会わなくなってくるよ。


現実は変わらないし、誰も救ってはくれないよ。悲しいのも嬉しいのも楽しいのもこの気持ちは自分だけのものだから。だから、距離をとるんだよ。隙間を作るんだよ。やり方がわからないときは、今その部屋で、その場所で

ケンケンパ とかしてみてごらん。

無表情でケンケンパするんだよ。片足でピョンピョン跳ねるんだよ。

それができなかったら膨れっ面になってからめっちゃ酸っぱい顔をしてごらん。

めっちゃ酸っぱい顔をするんだよ。

誰もみていないその部屋でその場所でやってごらんよ。

今、あなたは余計なことをしている。自分の身体と心の隙間に余計な行動をした。そう言うことがさ、明日の期待だからさ。

どうか9月1日を大切に迎えてほしい。何も変わらないよそれでもさ、ただただ明日を迎えて欲しいと思われる存在価値があなたにはあると言うことを忘れないで。

最後にひとつ。これは仲間と作ったダンスフィルムです。

何かを受け取って見てくれたら嬉しいです。そして現実を一緒にいきようよ。

悔しくとも美しい一瞬を逃してやるものかと、一緒にあしたもいきようよ。


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これは今朝8月31日に食べた朝ごはん。

夜な夜なさつまいもポタージュを仕込んだ。とっても優しいおいしい自家製スープだよ。朝ごはんも記録し始めて10年がたった。今は絶対じゃない。撮りたい時に撮影している。大っ嫌いだった朝ごはんの時間を私は今作品にするために素材として記録し続けている。苦手は私の魅力になっているんだよ。そしてラッキーなことにおいしいんだから参ってしまうね。

そして随分と穏やかになってしまったちびまる子は今はこんな顔でこうやって生きているよ。大切な人に大切に思われながら、フィンランドで朝ごはんの記録作品を作るために今は毎日どうやって生きようか考えているよ。

あしたも美味しく

「おはよう」

って言いたいな。最後まで読んでくださってありがとうございます。

じゃあ、また明日ね。

asamicro

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撮影:前谷開



制作活動を行うにあたり、あなたの力をどうか貸してください!ご支援頂いたサポートは国内・国外で朝ごはんダンスの展示やパフォーマンスが出来るように使わせていただきます。