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「発音うまい人」=「発音矯正がうまい人」ではない!

昨日は、私自身も修了生である「発音矯正トレーナー養成講座」の修了試験の模擬生徒役&採点官の一人として参加してまいりました。

合否次第で認定講師になれるかどうかが決まるので、生徒役としても、採点の役割においても、受講生の皆さんの緊張が伝わってきてこちらも身が引き締まる思いでした。

修了試験では、発音矯正トレーナーの卵の皆さん自身の「発音」と、模擬生徒に対する「発音矯正指導」の両方について採点されます。

そこで採点していて興味深かったのが、「発音がうまい人」と「発音矯正がうまい人」との間には、何の相関関係もなかったこと

もちろん発音矯正トレーナーの講師資格を取ろうとしている方たちなので、発音は一般的なレベルで言えば上級者です。
そのなかでよりネイティブに近い発音を持っているかどうかというかなりレベルの高い集団内での順位という前提はあります。

とは言え、発音は必ずしも試験受験生のなかではそれほどうまくない方だったとしても、発音矯正は一番よくできていた、というようなところを実際に目にすると、「なるほど~」と唸らされます。

ちなみに、「発音矯正」自体が一番よくできていた方は、モニターさんを数多く指導して実際に「発音矯正を実践した経験」が多かった方でした。

以前にも書いた通り、発音矯正は「職人技」的なところがあるので、やはり指導経験がものを言うということなんだなと改めて感じました。

ただ、指導経験がやみくもに多くあってもあまり意味がないでしょう。
実際に「矯正できた」「発音を変えることができた」という経験の数なのではないかと思います。
それは、言い換えれば、「引き出しの多さ」ともいえるでしょう。

なので、「発音矯正の指導スキル」については、私は講師の発音矯正指導に対する「引き出しの数」が最大の決め手の要因だと思います。

以上の通りなので、「発音矯正」に関する有資格者が全て同じ技術をもっているわけではありません

だから、体験レッスンなどで、ぜひ「自分の発音が変わるのか」をしっかり確認して、受講する先生を選ばれるといいと思います。

参考になれば幸いです。


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