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女子大生は「ぼっち」が最強っていう話

今大学卒業を目前に控えている私ですが、4年前の私に向けて伝えたいことがあるので良い機会に書いてみようと思います。私の大学生活はというと、一言で言うなら「常に病んでいた」と思います。一時は学業を一切放棄し、その結果留年しました。今では馬鹿だったなと振り返りますが、当時は中退しようと本気で考えたほどです。友人関係や失恋、自分は何者なのか、将来は何者になるのか…たくさん悩み、悩み、それでも行動を起こせず悶々としていました。そんな過去の私へのアドバイスと、今まさに現在進行形で悩んでいる私に背中を押す思いで書こうと思います。今回は「友人関係」について書きます。

友達は無理に作らなくて良い理由

アドラー心理学では「悩みの9割は人間関係から生まれる」といわれています。友人関係の悩みを抱えている人は少なくないと思います。高校までは1年間クラスという箱に閉じ込められて、その箱の中で良好な人間関係を築かなくてはいけないという環境でした。なので、大学に入ると解放されるのではないかと想像しますよね。実際にはぶっちゃけ高校までとあまり変わらない様子です。閉じ込められる箱が少し大きくなっただけで、大学にいる以上は箱の中でうまく立ち回らなきゃいけないのが現実です。しかし、大学は高校のように週5日顔を合わせるわけでも強制参加の行事が盛りだくさんなわけでもありません。私たちに課されたミッションは、「授業を受けて単位を取る」この1点に尽きます。なので、ぶっちゃけ友達はいなくても良いわけです。

自分の居心地が大事
ここで入学当時の私の状況を書きます。学籍番号が前後だった子と入学式で話してから、連絡先を交換しました。翌日以降、ガイダンスや授業が続き、自然の流れで一緒に過ごすようになりました。最初は私も多少なりとも不安があったので心強かったのは事実ですが、だんだんと違和感を抱くようになりました。授業を受けるのも一緒、空きコマ(授業と授業の間の時間)も一緒、さらに授業後も頻繁にカフェに行こうと誘われる。私は一人でいるほうが好きなタイプなので、徐々に苦痛になりました。友人が悪いわけではありません。合うか合わないかの問題だからです。
結論から言うと、前期は一緒に過ごしましたが後期からは離れて過ごすようになりました。夏休みをあけて徐々に距離を取ったのです。その後はというと、友人はほかの5~6人のグループに入りましたが、私は固定された友人というのはいなくなりました。

私の経験から言えること
大学1年の後期に、いわゆる「ぼっち」になったわけですが、結論は「全く問題ない」です。看護学部は単位数の9割が必修科目なので、学部生約150人で大講義室で講義を受けることが多かったです。なので、毎日離れた友人と顔を合わせるわけではなく気まずいとかもありませんでした。とはいえ、「あの人ひとりだな」というような他人からの目線は少なからず感じました。しかしながら、そう感じるのも最初のうちだけですし、人は他人に興味がありません。自分に置き換えて考えてみても、大学で1人で座っている学生を見ても、せいぜい「1人でいるな」ぐらいの意識にしか留まらないのではないでしょうか。
なので、友達ができず悩んでいる人や、仲良くしている友人と一緒にいるのがしんどいと感じる人は、「チャンス」だと心から思います。しかし、いくらチャンスだといわれても、無責任に聞こえることでしょう。なので具体的にメリットとデメリットをお話していこうと思います。

ぼっちのメリット


①時間の余裕ができる

まず、言うまでもなく時間に余裕ができます。授業の前に待ち合わせなどせずに自分のペースで大学に行き、授業を受けて、空きコマは図書館で寝るなり課題をするなり有効に使えて、授業が終われば直帰できる。無駄がなく、自分の時間を最大限好きなように使えます。私は実家から大学までが自転車で10分ほどだったので、空きコマの時間に家に帰ったりもしてました(寝過ごして午後の授業を欠席することもありましたが)。大学生であっても、バイトや課題とやることは意外にあって、意識をしないと1年間があっという間に過ぎてしまいます。日常の時間を有効に活用できるのはぼっち大学生最大の強みだといえます。

②他人の目が気にならなくなる
2つ目は、他人の目が気にならなくなります。私もぼっちになった最初のほうは、大学で一人でいることに勝手に居心地の悪さを感じていました。しかし、先ほども申したように、「人は他人に興味がない」のです。それに、3日もすれば慣れますし、授業が始まれば周りは静かになり落ち着きます。ここでおすすめなのが、極力前のほうの恥に座ることです。前から3~5列目が理想的です。前に座ると視界に人が入らなくなりますので、本当に自分の世界に入り込めます。そして、1人でいることに慣れたらこっちのものです。1人で学食で食事ができる、1人で映画館に行ける、1人でスノーボードに行ける、もはや何でも1人でできるようになります。社会人になると忙しくなって友人と休日が重ならないこともありますよね。行きたい場所、やりたいことができたときに、迷わず一人で行動でき、楽しめる力は早いうちから身につけていて損はないと思います。

③他者への理解ができるようになる
思い返せば、高校生までの私は、学校で一人になることに極度に恐れていたと思います。きっかけは小学校の時に、一時期ハブにされたことです。小学生ではよくあることですが、当時はすごく辛かったので、その後の学校生活ではみんなから好かれようと必死でした。自分が「一人になりたくない」と思うと、自然に一人でいる人のことを哀れみの目で見てしまいます。それに気づいたのは、まぎれもなく一人になってからです。一人でいると時に困ったり孤独感にさいなまれたりします。そんな気持ちがわかるようになったから、人への気遣いができるようになりました。

④仲良い友人ができるチャンスが転がってくる
これは私の経験なのですが、1人でいることに慣れてきたころ、チャンスが落ちてきました。一緒にいて心地の良い友人ができたのです。きっかけは私の寝坊で、授業の確認事項を質問したときです。授業終了時に教授が「では冒頭で言った課題は、今日中に私の研究室まで提出してください。明日以降は受け取りません」と言いました。その教授は、どうもいけ好かないタイプだったので、仕方なく前にいる人に確認しました。それが、その友人だったのです。話しかけると気さくに教えてくれて、彼女もたまたま1人で授業を受けていたようだったので、なんとなく連絡先を交換しようと伝えました。その後、大学で会ったら少し話したり、授業の質問など互いに連絡をしあったり、時々隣で講義を受けたりと程よく良好な関係を築くことができました。今になって思うのですが、「なんとなく」という感覚は大事だと思います。友人でも恋人でも、親しくなる相手は、意識はせずとも第一印象の感覚で「なんとなく」良い印象を持つ気がします。逆もしかりで、最初に「なんとなく」違和感を感じるような人とは、その後関係を築いても何かのタイミングですれ違ったり、離れたりすることが多い気がします。私が入学当初一緒にいた友人とは、ただ「一緒にいる」という目的が先に来てしまっていました。やはり友人や恋人は、このような合目的に関係を築くべきではないと思います。今後仕事をする上では、嫌でも事務的な関係を築いていかなくてはなりません。であれば、友人関係くらいは、お互いに心地の良い関係であったほうが良いと思いませんか?ちなみにその友人とは今でも連絡を取り合っています。

メリットばかり言っていてもしかたないので、次にデメリットを話します。物事にはすべて、メリットとデメリットの両側面が存在しますので。

ぼっちのデメリット


①頼る相手がいない
言うまでもなく、試験や課題、授業はすべて自己責任になります。どうしてもアイドルのライブに行きたいから、友人に出席カードを出してもらうなんてことはできません。授業でも教授の話を聞き逃すわけにはいきません。また、試験の過去問など有益な情報も、黙って座っていても回ってくるなんていうミラクルは起きません。これらは、ぼっちの最大のデメリットと言えるでしょう。しかし、裏を返せば自己管理力が高まるともいえるでしょう。「頼る相手がいない」というプレッシャーは、最高の自己成長につながります。実際に私も、1限から授業がある前の日はお酒をやめるだとか、少し早く大学にいって課題を進めるだとか良い緊張感を持って生活できたと感じます。有益な情報に関しては、たまに周囲にいる人に「この授業の過去問持ってたりする?」などと声をかけると教えてくれます。わからないことがあれば誰かに相談するくらいのコミュニケーション力は社会に出れば必須ですし、大学生のうちから自ら情報収集する姿勢は大切でしょう。

②とにかく「孤独」
当然ながら、大学ぼっちはかなり孤独です。孤独が良いか悪いかにかかわらず、孤独は孤独なのです。私が孤独を感じたのは、大学内を歩きながら独りごとが増えたときでした。思ったことを言う相手がいないので、不覚にもぼそぼそと独り言を言うようになってました(笑)たまに周りが楽しそうに笑っている様子を見ると、「自分は学生として大丈夫なのか」なんて落ち込むこともありますが、彼女らはその分時間という犠牲を払っています(言い方がおかしいかもしれませんが)。何かを得ようと思ったら、何かを手放さないといけません。あなたが得たいものはどちらですか?

③コミュニティがない
これは自分にも言い聞かせるという意味で書きますが、コミュニティは大切です。人間関係を絞って閉鎖的になるのは簡単ですし、楽ではあるのですが、人間はどこまでいっても社会的な生き物です。あまりに閉鎖的になりすぎると、視野が狭くなって将来の可能性を閉ざしてしまったり、知らぬうちにうつ状態になったりするものです。自分は大丈夫と思っていた私も、「危ないな」と感じるときがありました。ここでは割愛しますが、一人になりすぎるのは誰しもよくないです。「じゃあ、ぼっちはよくないじゃないか」と思われそうですが、私のすすめは「大学外」でコミュニティを作ることです。大学内で居心地がよいコミュニティができたらそれ以上に良いことはないですが、大学内はかなり「閉鎖的な空間」です。同世代、同レベルの学力、似たような思考の人が周りに多いと思います。そのような空間で常にいると、視野が広がらず思考のアップデートがしづらいです。話が少し広がりますが、仮にもし大学卒業後に海外で就職をしたいと思い、周りに相談するとしましょう。大学の友人は就職サイトを調べるよう助言をするかもしれません。また、今はSNSでなんでも情報収取ができる時代なのでYoutubeで調べると、実際に海外就職をした方の体験談を知ることができるかもしれません。では、大学外の開けたコミュニティに所属していれば、もしかしたら知人のエージェントを教えてくれるかもしれません。大学の友人やSNSでは情報までは提示してくれるかもしれませんが、大学外のコミュニティに所属していると実際の行動まで導いてくれる可能性が大いにあります。つまり、理想が現実に近づきやすくなるのです。とても可能性が広がると思いませんか?今でこそ偉そうなことを言っている私も大学時代は、コミュニティなどせいぜいバイト先くらいで、他はYoutube漬けの引きこもり大学生でした。しかし、視野を広げるためにもっと行動するべきだったと反省しています。今はオンラインサロンやセミナーがたくさんあります。月1000円から入会できるものもあるでしょう。私は月額1万円の某有名人のオンラインサロンへの入会しています。試しに大学外に足を踏み出すことを強くお勧めします。タメにならなかったら退会すればいいだけですので。

長々と話しましたが結論です。

結論
・大学内に友人は無理に作らなくて良い
・今仲の良い友人と合わないのなら、迷わず離れよう

・今友人がいないのなら、それは最大のチャンス

・ぼっちでいようが群れていようが人は他人に興味がない

・心から居心地の良いと思える友人は自然にできる

・大学内より「大学外」のコミュニティが有益


あなたの貴重な4年間が「有意義」な時間になることを願っています。


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