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働き方改革は制度が悪いのではなく意識が悪い?

 昨日夜8時になっても平気で職員室にいる教員は10人ほどいました。夜7時には退勤をするように管理職の方から言われているのにもかかわらず、「仕事がまだあるから」と理由をつけ、平然と勤務時間を超過して働いている人がいました。別にその人が働いているからといって自分に危害を加えるわけではなく、むしろ自分の分まで働いてくれているのはとてもありがたいことだと思っています。

 教員の働き方は、社会主義的な働き方であり、たくさん頑張ったから給料が良くなるとか、すごく優秀だから給料が良くなるなどといった事はありません。年功序列で給料が上がっていくのであればなんとなくやりすごした方がうまく回っていくこともあります。
 だからこそそれでも、生徒のためにと思い必死に頑張り、休日返上してまでも行事の企画や学活、総合、道徳等の資料を作成してくれる方々には頭が上がりません。


 昨今教員の働き方改革が進められていると言う話題がニュースでも度々挙げられています。確かに、部活動のガイドラインや業務内容の改善、ICT活用を進めることなど、少しでも労働時間を短くしようと取り組んでいます。

 しかし現場の教員の方々は口を揃えて言うことがあります。それは「子供のためだから」「子供がかわいそう」などと言うことです。確かに例えば部活動がなくなって3年生が最後の大会で自分たちの今までの経験を生かすことができなくなると言う事は、かわいそうなことではあります。しかしそのことを教員だけがかわいそうだと思い教員だけが何か対処すると言う事はおかしいのではないでしょうか。もっと生徒を取り巻く多くの人や多くの環境が支えてあげなければならないのではないでしょうか。それなのに、学校の独断で「生徒のためだからこれをやりましょう」などと決めつけてやっていくのはいかがなものかと思います。

 先ほども話しましたが、教員と言う仕事は成果をどれだけ残したかで評価されるわけではなく、どれだけ在籍したかで評価されます。確かにやりがいはありますが、そのやりがいだけで教師をやっていくのは精神的にも辛いところがあります。だからこそ私は、「生徒のためだから」と言う感情的に推し進めていくやり方がとても嫌いです。だって評価されないのですから。


 別にそのことが苦でなくむしろ自分がやりたいと思ってやっている教員に関しては、どんどんやったらいいと思います。きっとそれは生徒のためになり生徒からとても感謝されると思います。しかしやらなくても良いことです。


 今の教員の働き方改革の中で1番弱いと思うところは制度上の問題ではなく教員の意識だと思っています。なぜなら教員が子供たち、また、保護者たち、さらに地域の人たちに対して尽くしすぎているからです。もっと本当に必要なことを精査し、それを中心にすべての物事を考えるようにしていく必要があるのではないでしょうか。しかしそんなことを考える教員は少ないし、授業よりも学級経営や行事イベント事などに注力する教員も多いのではないでしょうか。なぜならそのほうが子供たちがついてくるから。


 よく教員の人でなかなか帰れないって言う人がいますが、帰れないのではなく帰らないの間違いだと思っています。本当にいまやっている仕事は必要なのですか。やらなくても何とかなるのではないでしょうか。そんなことを少しでも考えて学校で生活をしてみると、すごく多くの無駄を発見することができます。

 確かにそれに対して反感は来ますが、誰でもできることを自分がやらないと言うスタイルを貫くことで自分の働き方を確立することができます。しかしそんな考え方をした教員はなかなかいないのではないでしょうか。言われたことをすぐにやるそして全てやるそれこそが教員であると言う美学に基づいてやっている人が多いのでしょうか。

 実際そういう人がいてくれるおかげで、私のように必要最低限しかやらない人間がいても様々な行事やイベントなどが回ってくれるのでありがたいと言えばありがたいのですが、一緒に働いていてその人の成長を感じることがない日々の仕事に刺激を感じる事は少ないです。多くのビジネスマンの働き方などを調べるととてもアクティブにそしてクリエイティブな働き方をしている方がすごく多いです。自分の可能性を今よりも広げることで魅力的な人になることができそしてそれを仕事に行かしたり周りの人に良い影響与えたりすることができます。これはきっと教員も同じでありその影響が与える対象は生徒であり保護者であり地域であります。ビジネスマンの働き方などを調べるととてもアクティブにそしてクリエイティブな働き方をしている方がすごく多いです。自分の可能性を今よりも広げることで魅力的な人になることができ、そしてそれを仕事に活かしたり周りの人に良い影響を与えたりすることができます。これはきっと教員も同じであり、その影響が与える対象は生徒であり保護者であり地域であります。



 よく意識を変える事はとても難しいといいます。ではどうするか環境変えればいいです。例えば何時に必ず寝る。と言うルールのもと生活をしています。意識ではなく、それを日常にしてしまう。するとそこから逆算することで時間を大切にします。結果的に、働き方の意識が変わり、残業時間やストレスとの向き合い方、自分の趣味にかける時間などをきちんと自分の思ったように確保することができます。

 働き方改革なんて意識の問題であり毎日改革することだってできます。

しかしそれをやらないのは、日々進化をすることを止め昨年度と同様にと同じことをし続けることが当たり前になっている教員だからこそなのではないでしょうか。明日1つでもいいので何か自分で決め行動を変えそしてそれを当たり前として自分の意識の中に叩き込んでいく改革をしてみることで働き方改革は制度だけではないものになると思います。

 制度がどうのこうのと言っているだけでは何も変わりません。じゃあどうするかを考えた方が、これからのあなたの人生においてとても有益なのではないでしょうか。特に教員の方あなたの働き方は本当に全て無駄のない働き方でしょうか。昨年度と同じ様に自分の成長を自分で止めていないでしょうか。制度のせいにするのではなく自分の意識が足枷となっていることに気がつき、意識を変えることが大切なのではないでしょうか。



 ふと思ってしまったので書きました。

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