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母との暮らし

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#デイサービス

病院難民

病院難民

世の中にはどうしてこんなにたくさん病院があるのだろう。そしてその数ある病院の中で安心できる病院がなんと少ないのだろう。母が少しでも歩く機会を持てるようにシルバーカーで行ける所……その条件下にも病院はたくさんある。内科の主治医を探そうとして今、苦戦中である。

綺麗な外観、素敵なカフェ完備、看護士さんはいい感じなのに、どうせ年寄りなんだからこんなものでいいでしょう、と言わんばかりの雰囲気を醸し出す先

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迎春萬歳!

迎春萬歳!

朝7時、長女が母に話し掛けている。「おばあちゃん、骨粗しょう症の治療のために足の運動をしないといけないんだけど、整形外科の先生が今日、リハビリに行って欲しいんだって。」.......... 「あらっ、じゃあ支度しなくちゃ!」 整形外科の先生特別に紹介してくれた所、と“特別”を強調する。

朝7時に突然、こんなことを言われている不自然には思いが及んでいない。実は昨夜、今日のデイサービスのキャンセルを

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シルバーカーで完走!

シルバーカーで完走!

風もなく暖かい日、あまりにもお天気が良いのでさりげなく「おかあさん、散歩に出掛けてみない?」........その気になった。それから着替えをして、マスクをして、玄関前にシルバーカーを用意する、それだけでも一手間であるが、その気になっている間に急がなきゃ。行く先は告げなかった。まずは、そこまでは歩けない、歩けるかしらの問答が繰り返されるからだ。

神社まで行ってみよう。そしてさりげなくその先の橋を渡

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断固、デイサービスには行かない!

断固、デイサービスには行かない!

まだお正月の2日である。私が次女のお店の手伝いから戻ると、すでに不穏な空気。長女が言っている。「おばあちゃん、昨日あんなに楽しかったことをもう忘れたの?」

忘れたのだろう。昨日は昨日、今日は今日なのだ。つまりは、デイケアもデイサービスも行かないという話だ。5日、デイケア、11日、デイサービスが始まる。どっちがどっちなのかも、今日が何日なのかも分かっていないのだけれども、気持ちは行かないモードに入

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初めてのデイサービス

初めてのデイサービス

母のデイケア体験、2カ所終了。次はデイサービス体験だと言うと、行ってもしょうがない、家にいると予想した答え。このまま歩けなくなってもいいの?と言うと、もう93歳だから…..。このお決まりの問答を経てやっと、やっぱり行く!と言う。何かにつけてまず一応はごねるのが母のスタイルである。分かってはいても疲れる。

少しでも歩けるようになって欲しい。悪いのはそこだけなのだから。ボケ具合も凄いけれどそれこそも

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要介護2

要介護2

もの忘れ外来を受診。医師は母に記憶力を試すいくつかの質問をした。とても丁寧に優しく…..そして頷きながら「まず歩く練習をしてください。歩けば脳に刺激が届きます。すぐに介護保険の手続きをして、デイサービスに通ってください。週3回は通えると思います。それから脳のCTを撮りましょう。」そう言って、2ヶ月先の検査予約を入れてくれた。

早々に役所に郵送で介護認定依頼の申請書を送った。すぐに電話が来て最短で

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