ビジュアルアーティスト-タシタ・ディーン
ビジュアルアーティスト-タシタ・ディーン
タシタ・ディーン(Tacita Charlotte Dean CBE, RA ,1965- / 映画をメインに活動する英国のビジュアルアーティスト)
いわゆる、ヤング・ブリティッシュ・アーティスト(YBAs)だ。
ただ、タシタ・ディーンの作品は、著名なYBAであるDamien HirstやTracey Eminとほとんど共通点がないと言えるかも知れない。
Fernsehturm - 2001 : 16mmフィルム-アナモルフィック映画
その作品の多くは、16mmフィルムが使われていた。その彼女のアナモルフィック映画(ワイドスクリーン - 2.39:1)は、撮影監督のジョン・アダリーとジェイミー・ケアニーによって撮影された。その90年代のタシタ・ディーンの作品では海がテーマだった。
90年代のタシタ・ディーンの作品では海がテーマ
Tacita Charlotte Dean film sea
Tacita Dean – FILM | Tate
そして、ドローイング、写真、サウンド、出版など、さまざまなメディアのチャネルを活用している。
略歴とアートワーク- Tacita Dean
1965年、イギリス、ケント州カンタベリーで生まれる。
1988年、ケント大学で学び、そして、ファルマス大学(Falmouth University)卒業。
1992年、スレイド美術学校(Slade School of Fine Art)で修士(MFA)
1995年、第46回ヴェネチア・ビエンナーレで開催されたヤングブリティッシュアーティストに選出。
1998年、ターナー賞にノミネートされる。
Tacita Dean
2000年以降のコンテンツ
2000年、ディーンはベルリンへの1年間のドイツ学術交流会(DAAD)奨学金を授与される。それから製作した映画は、ドイツの建築と文化史に注意を払い、共和国宮殿のような象徴的な構造の映画を制作した。1969年にアレクサンダー広場で完成した東ベルリンテレビ塔の回転カフェを舞台にした44分の映画が、そのコンテンツだ。
2001年、タシタディーンと題された個展:Tate Britain-映画他
2006年、ディーンはフランス東部のコダック工場で映画「コダック」を撮影した。これはヨーロッパで最後に16mmフィルムを製造したものだ。彼女が訪れてから、それは、数週間後、永久に閉鎖された。
2006年にヒューゴボス賞(Hugo Boss Prize)を受賞。
ロイヤルアカデミーオブアーツ(RA)、そして・・
2008年にロイヤルアカデミーオブアーツ(RA)に選出された。
(註)ロイヤルアカデミーオブアーツ(RA):ロンドンのピカデリーにあるバーリントンハウス(Burlington House)を拠点とする芸術機関で、展示会、教育、討論を通じて 視覚芸術の創造、その楽しみと鑑賞を促進すること。
Fig.Tacita Dean & Juliana Engberg
2013年、ディーンはロンドンのフリス・ストリート・ギャラリー(Frith Street Gallery-ロンドンのトップ現代美術ギャラリー)で、カラーと白黒の26分間の35mmフィルムであるJGを展示。
2018年、ランドスケープ:ロイヤルアカデミーオブアーツ(ロンドン)
多くの展示会、そして、2013年には、海外の英国美術への奉仕のために大英帝国勲章(OBE)の役員に任命されている。
Tacita Dean at The Royal Academy
IN CONVERSATION: Tacita Dean & Juliana Engberg
次回は、そのタシタ・ディーン女史の絵画のコラムに続きます。
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