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(今日の1枚)クリスチャン・シャドの肖像画(Fräulein Mulino von Kluck)

クリスチャン・シャド(クリスチャン・シャート/Christian Schad,1894-1982/Germany-画家・写真家)の描く、肖像画「Fräulein Mulino von Kluck」(Oil on Canvas/21.8 x 15.9 inch)、それは、1930年の油彩画だ。

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その大きな瞳で、こちらを涼しげに覗き込むようなしぐさは可憐な様相を呈している。
そして、それは、今から、90年以上前という事を忘れさせる・・・

EX:もう少し加えると、クリスチャン・シャドは、ダダイスム(20thはじめの前衛芸術運動)と*新即物主義に傾倒していた。そして、1930年は、クリスチャン・シャドは、第一次世界大戦後(1914-1918)の数年間のウィーンとベルリンでの多くの肖像画を描いていた時期だ。
この「Miss Mulino von Kluck」の肖像画は、Christian Schadにとって、マジックリアリズムの境地だったのかも知れない。

(註)*新即物主義:New Objectivity/Neue Sachlichkeit-主観的な表現主義に反する/人物描写は、マジックリアリズム(magic realism)。マジックリアリズムは、非現実とリアリズムの同時性がある。

(追記)口元より、瞳が大きいのか、口元が小さいのか、そこは、マジックリアリズムと言うものだろう・・・印象的な1枚だ。

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