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#2)Damien Hirst-作品のコンセプトを探る

ダミアン・ハースト(Damien Hirst、1965- UK)
そのコンセプトを探る・・・
コンテンポラリー・アーティストの重要な存在だ、そして、現在、その評価は高い。
代表的なのは”Natural History"、動物(鮫、牛、羊)をホルムアルデヒドによって保存した立体のシリーズだ。
1990年代のコンテンポラリー・アーティストの第一人者として評価は高い。YBAs(Brit artists or Britart)

ごく私的で、そしてランダムなメモとして
(1)1980年代後半、グローバルなアートシーンに登場して以来、ダミアン・ハーストは、芸術と美、宗教と科学、生と死の複雑な関係を検証する「インスタレーション、立体、絵画、ドローイング」を制作した。カラーリングを重視した連続性のあるスポットペインティングから、ホルムアルデヒドに保存された動物標本まで、彼の作品は現代の理念の体系化にチャレンジしている。
それは、人間の不確実性を探っているのかも知れない。

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                     (c)Damien Hirst

(2)スポットペインティングは、様々な心理・知覚を呼び起こす。
それらは、ある意味では、心を落ち着かせるが、また、不安にさせる。
そして、ハーストの医薬品のシリーズ(1986~2011年)も同様に感じる。それには、等間隔の多色の円という特徴性からも同様だろう。
これらの作品を医薬品キャビネット(1988~2012)および、ビジュアルキャンディの絵画(1993~95)にリンクしていく。
ある意味、現在のよく言われる(UXデザイン)のようだ。
これらはすべて、消費者対して、処方薬の文化的役割、宣伝方法、および処方薬に対する多くの約束を考慮している。
薬のキャビネットには、さまざまな薬の空のパッケージが詰められており、箱とプラスチック容器のミニマリストの美学を強調しているかのようだ。
印象派抽象表現主義ポップアートなどの動きを表して、活力に満ちたカラフルな絵画だ。

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                     (c)Damien Hirst

(3)1991年、ハーストは人の心に、、生と死を、哲学的に省察(せいさつ:自らを考える)している。
ホルムアルデヒドのタンクに保存された巨大なサメだ。
自然史シリーズ(1991~2013年)の一部であるこの作品は、現代美術のある意味でランドマークとなり、芸術と科学の隙間を埋めるというハーストの関心を実証している。

(4)2000年以降のコンテンツは
2001–08年、「万華鏡の蝶の絵」(The kaleidoscopic butterfly paintings):複雑な幾何学模様の何千もの蝶の羽を塗られたキャンバスに置いて制作された。
2007年、「神の愛のために」(For the Love of God):額にある梨型のピンクダイヤモンドを含む8,601個の完璧なダイヤモンドがちりばめられた18世紀の人間の頭蓋骨で構成されている。
2017年、「信じられない程の難破船の宝物」(TREASURES FROM THE WRECK OF THE UNBELIEVABLE)-イタリアのヴェネツィアが開催
幻想的なフジツボに覆われた貴金属と石で作られた記念碑的な幻想的な彫刻・・
2015年、ハーストはロンドンに「 Newport Street Gallery」をオープンしたことは、彼のアートコレクションの理念を一般の人々と共有したい思いだろう。

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                  (c)Damien Hirst

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                      Fig. Newport Street Gallery


Damien Hirst | Exhibitions | Showcase



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